#10 雨に流された絆

ところでこう、自分で時間を止めた本人に「迷信だ」的なことを言われるとさすがに酷いんじゃないかと思うんですがコムル村、、、だったかな? “玄武”の守護村。
さすがに長い時間ひっそり守り続けているだけあって、そのくらいで怒る人もいませんが、村を出て行ていこうとする太子にスジニ(も怪我したし)はぴょこぴょこ付いていって、自分に付いてきた一族が死んでしまったから気にしているんでしょう? と指摘を。


そして、火天会や王宮も、その“時間が止まった”という現象を見ていたため、“王”が本当にホゲなのか、という疑問に捉われ始め。しかしあんまり気にしないことにしたんでしょうか、こら。
自分たちはキハが王を殺した、と思い込んでいるにも関わらず(正直犯人はわりとどうでもよさそうですが)、そして近衛兵が太子に王が殺されたあとに託された剣を手渡した、ということで話を上手いことつないで「太子が命じたのだ!」という展開に捻じ曲げました。
ええもう、正直あの場にいたら半々の確率で信じたかもしれませんが。
どう考えてもなんの状況証拠にもなんにもなってないよな、本気で。
で、自分たちで命を狙って追い回しておきながら、姿を現さないのが全ての証拠だ、と確かに他に証拠はなに一つあるわけがないのでそうなるかと思います。目撃証言も事実です、がどう考えても犯行と直接結ばないのにそれを気付かせないところとかすごいです。
で、ついに言い出したのが、太子の「胸に剣を突き立てて」死ななかったら無実、という刑を執行することに、ものすごく馬鹿にして火天会が突っ込んでましたが、単に体よく証拠なしに邪魔な相手を葬る手段ですね、という会話に正直笑いが。
しかし、相変わらず太子は平然と現れます、なんなんだかなぁ。

#9 容姿端麗!あたしたちがオトナに!?

正直、必要はある程度わかるものの必要以上に出てると思う医者は、今回、からかったというよりついうっかり口から出てしまった、と解釈出来ないでもない演出がされていたのは本当にどうかと思います。個人的にこのレベルはわりと好きなのでもっとやれ。
(露骨なのはいまいちです、チラリズムですよチラリズム!)
いや、からかったんだったら自分の髪質がどうとか別に言い訳いらないし。にやにや笑うだけで済みますやん、まあ、皆本さんは男人気も高いらしいのでいいのかしら。


じゃなくて、前話でシャバに出ちまった兵部少佐にいきなりちょっかいを掛けられて、チルドレンたちが大人に見えてしまう、という脳への操作をされてしまいまして。ところで少佐、自分が信頼されていた相手に撃たれてしまったのなら、皆本さんも子どもたちを「撃つ」と言うべきだったと思うんですが、なんで手を出す、なのよ。
それだと自分も手を出されたという解釈に、、、不二子さん辺りだとありか(まだアニメ未登場ですがな)。まあ、この後の催眠暗示のネタ振りの上に、それがさらに次の手に結びついているのでしょうが、少佐はどこまで愉快犯かよーわからん。
で、あとはひたすら皆本さんがひたすら動揺しつつ、チルドレンたちに少佐が告げ口してしまい、大攻勢が、という展開になるわけですが。どんなお父さんだ、20歳そこそこで10歳の女の子三人抱えてどんな距離感ですか、ということをまず突っ込むべきではないかと思います、ぶっちゃけ普通の親子関係ならあんなどぎまぎしなくてもすんだ気がw
というかむしろ、あそこまでの世話好きの性格で今まで孤独だったのなら、チルドレンにとってだけでなく皆本さんにとっても良かったんかな、と思ってしまったんですが。
うんまあ、チルドレンもあれだと大事な存在にもなるわな、わかります。

#9 *(アスタリスク)

正直非難のつもりはないんですが、前話は状況の異常さから≪第9≫に話が廻ってきたのはわかるものの、今回は緊急性の高い連続殺人犯だから? と思ったんですが、今までの女性被害者たちの脳検査は行なわれていないのかな、と考えてしまうとよくわからない。
とはいえ、被害者が“庇おうとした女性”を見付ける役には立ったのか。
そして彼女から「アサミ」ということを被害者が口にしていたことからなんらかの被害者との関係が疑われ、事件現場のみならず過去数週間の記憶を追ってみると一人のサラリーマンを追いかけていることが判明。その人物の自宅から当人を割り出し。
そして捕まえてみると、、、というような話。


というか正直、過去の風景の中の別れた子どもが微妙な顔と髪型なもので男の子だか女の子だかもよくわからずw アサミが名前なのか苗字なのかもわからず、そのうち苗字だということは判明したものの、自分の子どもが殺人犯だとしても苗字で呼んだりはしないよなぁ(自分と苗字が変わってても名前だよね、自分の子どもは)、とかいろいろと幻惑されていたんですが、多分製作者の意図通りだったのではないかと思います。
あと、女性捜査官のえーと、天地さんが霊感がある、ということを言い出していたのもまあ、興味深くないでもなかったんですが、トータルで面白かったかというとそんなこともないんだよなぁ、そしてアスタリスクって一体なんだったの? とか。
そもそもの被害者の男性が持っていた紙の正体なんてのは意味わかったんですけどねー、でも、そしたらなんでまた連続殺人犯が加害者に刻んだりするのかがわからない、あの展開だとどう考えても偶然以外の意味がないわけですしね。
詰まらない、というわけでもないんですが、第9の事件的にはいまいちかなぁ。

gp16「名誉バンカイ」

前話ラストで2体の炎神族(カタカナだったかな? ウィング族というのは覚えやすかったんですが)が新登場。
まあ、“空が飛べる”ということで(珍しかったのか、そもそも)プレミアム感がある上、正直、危ういところを助けられてしまったものでゴーオンジャー側は意識ばりばりになっていたものの、いまいち相手側がつれない態度。
メンバー的には仲間になってくれたら心強いとか、いなくてもなんとかなるという意見だとか少しバラつきはあるものの、新参者に対して頑なってわけでもないよね。
強いってことは認めた上で、自分たちが頑張って認めさせたいねって前向きかと。
(あんまり悔しがるとか、劣等感とかってそれ自体は多分問題ないとは思うんですが、相手が実際見下してくる場合に微妙に生臭くなる気がします。)


で、案の定、前話の新幹部の敵さん、ヒラメキメデス? だったっけか、敵とかほとんど覚える気がないんですが(ヒーロー側すら色呼びですし)、あんまり皆が間違えてたので覚えました、ぶっちゃけ前話でゴーオンジャーらが彼に与えた唯一のダメージだよね!
アルキメデスが元になってるせいで青は覚えやすかったんでしょうが(そして一休さんテイストって今の子知ってるのかな??)、フォローしなければ良かったのに。
で、そのヒラメさんがやっぱり生きていたもので。
2体のウイング族が苦戦し、そして助太刀しようとしたゴーオンジャーらは油を撒かれてつるつると滑ってました、特殊能力とかじゃないのかよ、と突っ込みたいんですが、まあ、量が尋常じゃないから許します。
しかし、サラダ油からモップってどういう連想だったのかしら(赤はいいんだけど)。

#9 玄武の目覚め

正直こう、本題とはまるで外れてると思うのですが、“玄武”スジニの師匠は普段あんなで特にルックスがいいわけでもないんですが(昔は可愛かったのにw)、たまに妙に神秘的に見えるというか、時間が止まった中、“王”に近づくシーン良かったなぁ。
あと、正直なにが現在進行形なのかがよくわからないんですが(すみません)。
基本的に太子であるタムドクさんが何者かに追われ(隠しているけど中身はホゲなんだっけ?)、命を狙われているのでとある城に逃げ込もうとしたところ。そこにはすでにホゲの父ちゃんが手回しした臣下が、確かに、息子の行動ならともかく、タムドクの行動を見通している辺り本当に素晴らしい頭脳だとは思います、息子のホゲが感嘆するのもわからないでもないんですが火天会の入れ知恵の可能性も高くないかなー?


そしてタムドクの父親、現王はまたホゲ父の手の者、というより火天会に追われ。
近衛兵やキハがなんとか逃がしているものの王宮の外に出ることを拒み、キハのみを連れて神殿に入った先で「昔、毒から救ってくれてありがとう」と声を掛け、けれど息子を“王”にするため、彼女と引き離すために彼女しか犯人でしかありえないその瞬間に自分で自分の胸に剣を突き立て、近衛兵に遺言を。
まあ、理屈はわからないでもないんですが、息子もそうだけどなんとも回りくどい。
いっそキハの命を狙うとかそんなだったらまだしもなんですが(よくないけどさ)、あくまで自分の身を犠牲にする方向なんだなぁ。死の直前まで、近衛兵に勘違いはさせているものの嘘すら付いてないよ。うーん。
そして城の前に太子に遺言を運んできた女近衛兵と(可愛かった!)、太子に従ってきた一族はホゲの手に掛かり、キハの裏切りを聞き、彼の怒りで時が止まり、“玄武”が。

#8 兵部京介!あ、出ちゃったの?

基本的にアニメでも漫画でも(一応少年向け限定、それ以外の媒体だと話が続くほうがデフォルトだしね)、連続エピソードよりも単発エピソードのほうが好きなんですが、兵部少佐の話はわりと嫌いじゃないかなぁ、愉快犯であることがわりとわかりやすいというか納得が行くので、どんな話になっても受け入れやすい下地があるんですよね。
(この目的でこの作戦って、ちょっとおかしくないか? 話自体は面白いけどさ、、、という思いに捉われることは正直よくあります、致命的ではないけどないほうがいい。)


というかこう、この辺の話は結構好きなので特に改変なしで良かったです、前に捕まったオカマさんがいるくらいならむしろわかりやすいし全然オッケーだしねー、薫ちゃんの暴走の時にちょっと笑いがなかったような気はしましたが(この辺本当に欠けてるんだよねぇ、と思ってたらこの次の回がすごかった、限定解除ですかあれw)。
でも、「まだ準備が整っていないでしょう」とラストで兵部少佐が仲間に言われてましたが、皆本さんの前に自分の意思で現れたのって時期到来って意味ではなかったんですかね? まあ、あと少しで準備が整う(どんな準備かわかりませんが)までのしばらくの間、≪バベル≫の職員をからかってやろう、という意図だったのかもしれませんが。
ところで少佐、局長のことは嫌いではないんじゃないかなー、と根拠はさしてないものの、なんとなく思っていたんですが、アニメではちょっとそんな雰囲気あるような。
あとさすがに各エピソードの細かい順番までは覚えていないんですが(原作すでに手元にありません)、似たようなテーマのものを前後のエピソードに、という変更が行なわれているような気もしますね、効果があるかないかはわからないけど改悪ということは少なくともないのかな? んで、ここから数話で少佐の皆本さんへの“ちょっかい”の話か。

#8 改造

すごく正直にこの回に出てきた“人体改造”に関しては「汚らしいなぁ」と思ってしまうんですが、言っていることの意味は案外わからないでもなく(その対象に個人的に価値がわからんというだけのことであって)、そして、多少突き放した視点で描かれてはいても、その視点があの刑事さん、自分で自分を古臭いという人物としてあったので、独善的だという気はしませんでした。理解できないということもそれもそれでどうしようもないよな。
(いや、私もわからんほうの人間なんですが、まあ。)


両乳房を切り取られ、出血多量で死んだ女性の死体が川原で発見され。
そもそも抵抗した跡もなかったそうなんですが、その脳の記憶を見てみるとどう見ても正式の医療技術に手が震えているとはいえ、外科医らしき姿、ぴかぴかに磨かれたメスにはまるで呪術の儀式のようなフードを被ったたくさんの見物人らが写り。
そして、事件を調べて行くと一人の刑事が、自分と少し前に出会っていた少女の周辺のことだと気付き、心配して探し回るとその人体改造のページには彼女の写真が。
死んで伝説に残る、というのはわからんでもないのですが、へたれ外科医の手術ミスによって死ぬのが果たしてそれに該当するのかどうかはピンと来ず。いくら無料でも命の危険を承知でってのは願い下げたいのですが、そういうものではないんでしょうか。
その死に方だとあくまでその他大勢のままというか、単なる間違って切って捨てられてしまっても当人の自業自得である消耗品扱いじゃなのかなぁ? というか。
ともあれ二つの価値感のぶつかる話で、片方の嫌悪感(とその嫌悪に対する自己嫌悪)がはっきりと表されている、というのは最近としてはちょっと珍しかった気がします。でも、そうならざるを得ないよね、これだけ元の考え方が離れていると。