#3 毒薬の因果

しかし正直、あの母ちゃんに育てられたわりにはホゲは身体はでかいもののやたら素直に育ったというか、確かに王子様はやたらと童顔でわりと可愛い顔をしてるというか、よもやその顔で主治医の首をひょい、と取り出させると思ってなかっただろうというか。
多分、将軍もそう思ってたんじゃないでしょうか、わざわざと「拷問しますか?」とか王子に聞いてたし、しなくていい、と答えられた時も意味勘違いしたんじゃないかなぁ。
王が毒殺されそうになり、見習い神官のキハちゃん(≪火天会≫の知識かな?)がそれを看破してくれたものの、王族であるヨン家の、時期王とも見做されているような一族には手が出せない、そして考えた手段が息子を押さえ、母親を脅すことでしたと。
ある程度は自分のことを気に掛けてくれるホゲを傷付けたくない、といったのも本音だったんでしょうが、他に手段がなきゃ殺しかねないよなぁ。まあさすがに、息子がいなきゃ意味がないのであそこで自分を守るために意地を張ることはないでしょうけどね。


ぶっちゃけて、あそこで自分の手を晒すのが正しいかどうかはわかりませんが(もうちょっと隠しておいても良かったような、とりあえず王は死なないし)、さすがに父親が殺されそうになっても我慢できるものでもないか、頭が廻るのだとしても。
そしてホゲさんはすっかりとぐれてしまい、多分、王子とこの後反目していくんだろうなぁ、ということを思わせるのですが。ある意味で母ちゃんを行かせなければ、あんな呪詛みたいな言葉を聞かなくて済んだのかなぁ。
ところで朱雀と玄武の化身たちは一体都でなにやってるんでしょうか、ちまちまと情報を集めてはいるものの、実際になにをやってるんだかわかりゃしない。情報屋みたいなものなのかもしれないけど、そもそもの村から出てきた目的なんなんでしょうね?