#19≪終≫黙示録

いやもうなんというか、刑事と検事と裁判官が、全て揃って「冤罪だったんでは」という思いに捉われていたというのならばもう少しどうにかならなかったのか、と思わないでもなかったんですが、ひょっとしたら彼らは裁判官のように関わっていただけで指揮官だったわけではないのか。でもなんか、それぞれの立場で少しずつおかしいと思っていたのか。
(28年という歳月を考えると案外そんなところなのかもしれない。)
しかしなぁ、量産品だからって磨り減ってるかどうかの同定検査くらい。。。


とある放火殺人の死刑囚が監獄の中で自然死を迎え。
ところがなぜか、右京さんと亀ちゃんが呼び出されて検死報告書を持って来い、といつもの彼らをつけつけと叱る上司からお達しが。なぜそこで右京さん、と作中ですら概ねの人が突っ込んでいたのではないかと思うんですが、案外この人もなんか変だと、その理由がわからなくてもやもやしていたりしたのでしょうか。
そして彼は無罪を訴え続け、再審請求が棄却されたのち、死刑が19年もの間、執行されなかったという事情の持ち主でした。まあ、あくまで一般人に近い大臣はわりと死刑執行のサインはしたがらない、という話はありますが(でもたまにさくさくサインする方がいてバランスが取れているらしい)。そこで修道女になってしまった法務大臣を紹介され。
裁判官は革新的な判決ばかりを出し睨まれ、刑事は捜査一課から古物専門に道を外れ。
“犯人”の身内は憤り続け、の28年間、さて誰が悪かったのかなぁこれ。
そして右京さんはちゃっかりと、前の事件でしてはならない情報漏えいという選択をした馴染みの裁判官を追い詰めるチャンスにしていたようですがw
こういう言い方はなんですが、派手で面白かったです。