『プラネットアース』第8集「極地 氷の世界」

なんでもコウテイペンギンの冬の過ごし方“ハドル”の形成の瞬間の撮影は史上初だったのだそうですが(あれもしかして、形成された後のは撮影可能なのか)、その後やたらとあっちでもこっちでもこの光景を見たおかげかあんまりそんな気がせずw
んーと、産卵までの期間を短くしてオスが作業を分担して。
あの場所で冬越しをすることで外敵からの身を守って、雪解けの時期にふ化を計ったんだよというような理解でよろしいでしょうか(純粋な感動の心は忘れてますが)。それにしてもまあ、小さな身体を何百体とすり合わせての保温からなにから、誰が思いついて始めたんだこれ、としか言い様がない。
まあ、ぽてぽてと丸っこい身体に脂肪が主体の性質は冬越しには向いてそうですが。


他に南極(北極にはペンギンおりません、南の島とかにはいる)の風景として。
腹で軽快に滑って行くアデリーペンギンだの、ヒゲペンギン(小さい、もそもそっと嘴の側にヒゲみたいなものが)などが登場したわけですが。
もともと我慢が利く動物なんかもしれませんね、ペンギン。
悠長っていうよか、長期スパンだなー、餌の時期とかいろいろが。
よく考えたら外敵に対抗する身体の機能が全くない代わりに極寒の地で暮らせるようになっているわけなので当然なのかも。


とはいえ、南極にも春はありまして、その時期はわずかながら海岸部の岩場にも草が生え、ナンキョクフルマカモメが最南の繁殖地にも渡ってくるしそれを狙ってナンキョクオオトウゾクカモメも出没。
厚さ1500mの氷がなくなるとザトウクジラも豊富なオケアミ(すごーく小さな海老みたいなもの)をチームプレイで追い詰めるそうですよ、しかしあの巨体をよくプランクトンやらオケアミやらで持ちますよねー。
(だから世界中を廻らないと必要量が確保できないのかもしれないけどw)




んで、舞台はここで北極に移りますが、こちらは南極とは違い、どうも冬が終わっても氷の世界は続き、それを前提に動物たちの営みが行われているそうなんですが。
なんか最近、理由はおいておいて(んー、もう「地球温暖化が起こってる」と言っても怒られませんかね、日本では今年じゃなくても一般人が怒られることはないとは思うんですが、それこそ去年は各番組の口調はデータ前提で事実以外一切口に出来ない状態でしたからねぇ)、海面がどんどん解けてきてしまうらしく。
その厚い氷を利用して狩りを行っていたホッキョクグマがかなり苦戦を強いられている模様、というか、主なターゲットとなるアザラシもジャコウウシもホッキョクグマよりずっと大きいもので成人個体だと一対一でぶっちゃけて負けます。
いや、負けるほどではないんですが一撃必殺には程遠く、苦戦していると周囲の群れによってたかっての袋叩き。いや、どちらも必死なのですがちょっと哀れな。。。
あー、そっか、あのホッキョクグマの体毛の白って保護色なのか。
泳ぎも出来るそうですがアザラシには到底適わないだろうし(それこそ相手が幼体でも)、草原や土が露出してるとどっちかというとジャコウウシの黒のほうが保護色だしなー、ホッキョクグマの白なんてそれこそ宣伝してるみたいな色か。


もともと、夏の一時期には氷が解ける時期があるもので、ジャコウウシの生態サイクル、子どもを早めに冬のうちに生んでしまい、草の生える時期には生まれて一年目の子どもたちも草を食べれるようにする、というコンセプトに適した黒という保護色なのかな。
ちゅーか、群れで暮らすこともあって成体になれば保護色いらん。
(戦車ならなんとか適うかな、そうでもないかな、という感じの集団です。マジ。)
で、春から夏の間の氷を利用してホッキョクグマが狩りをしていたわけですね。




あと、北極にはこの巨体の世界とはまた違う世界も展開してまして。
ライチョウにユキウサギ、その捕食者であるホッキョクギツネ。
このサイズの世界が北極最小かな? まあ、捕食サイクルではあるんですが、どの個体も揃って可愛いよー。ホッキョクギツネは小さいです、ユキウサギはまだともかく(でもそんなに差はない)、ライチョウの成体には怯えます、キツネがww
オオカミなんかは結構強いみたいですね、まあ、スモールサイズたちは概ね逃げ足も速いけど(てかオオカミもそうですが北極固有種って感じでもないですね)。


他にもホンケワタガモががーっ、とイマイガイをかっ食らい(渡り鳥)。
ヒメウスズメもマイペース(スズメ系は気が向くと遠くに行く変わった生態で、天敵も特に定まっておらず、食料に特化していない短い嘴でなんでも食べれます)。
セイウチものてーっと外敵を心配してる様子がなかったんですが、これはちょっと理由がよくわかりませんでした、捕食者たちと地域か時期が違うのかな?


あ、でもクロトウゾクカモメは自力でカリブーを追い払ってましたが。
カモメは海鳥で餌が豊富で確かにでかいんですが、カリブーはさすがに鹿とか牛とかそっちの系統の動物です、強いっちゅーか北極って捕食者と被捕食者が互角もしくは被捕食者が圧勝という例が少なくないんですね、なんでやろw
あー、虫や草がわーっと一斉に沸くので、エネルギーがあるのかも。


そういや、この番組は動物大気候じゃなかったんですが(嫌味じゃないっす、純粋に忘れてました)、北極周辺の風物詩、一日中日が沈まない“白夜”。
空に光のカーテンの出来る“オーロラ”。
太陽が二つに割れて見える“幻日”も写ってましたが、まあいいや。