#13 マリリンを探せ!

まるで無関係と思われる殺人現場から次々と携帯が消える事件が発生し。
正直、この事件に相互のつながりがあるかどうかを判断できなかった上のほうの人、今回ばかりは無理もなかったというか、物ががっつりと生活そのものに関わってくると微妙っていうか、三件目くらいまでは誰も気付かなかったんだろうなぁ、と思います。
四件目くらいでちょっと決断しても良かったような気はしますが。
しかしそれも、現場やその当人にまるで麻薬の影がなかったために、多分マリリンちゃんがいなかったらさすがに事件解決しなかったんじゃないかしら、と思えないでもないというか、なんでまた、殺人現場に麻薬? わけわからん??
そもそも携帯電話持ち去りってなんかのメッセージにしては微妙っていうか。
一度だけ掛かってきた“犯行声明”もなんだか意図がわかりにくいし。


と思っていたところが、すっきりさっぱりと解明したのでとてもよろしかったと思います、しかしなんていうんでしょうかね、携帯電話ってこう、そう使おうと思ったらどんなことにでも使えてしまうんだな、という気がしてならないというか。
こんな手軽に「売買」が出来るんじゃなきゃ、手を染めなかった人も少なくないんじゃないかしら、と思えないでもありません。
それにしてもまあ、俺も喜ばない! と言い切れた人は格好良かったです。
なんにも止められなかった、どうすることも出来なかった、と嘆いておられたんですが、自分の目の前に人が落ちてきて、まるで導かれるように犯人が目の前に飛び出てきて事故死し、そこに転がった携帯電話から声が聞こえてきた、というのは悪夢で。
それを誰かの意思だ、と思ってしまった彼は救えたんじゃないでしょうか。