#3 菌でかもすぞ!

作中でその辺をうろちょろしてる5本のみつあみの「菌」は、オリゼーという、どうもコウジカビ(>Wiki)の一種らしく。実際の日本酒作りはコレが米のでんぷんを糖に変え、酵母の一種であるセレビシエが糖をアルコールに変えることで完成。
基本的に腐敗も発酵も同じものでね、というのは教授の言。
他の雑菌が寒くなったら消えてしまった理由とかまではわかんないんですけどね(簡単にも調べられないんだよなぁ、この辺、特殊知識とまでは言いませんが)。温かくないと活動できない、というのは確か日本酒の製造工程で聞いたことがありますが。

密造農大生(失礼)が作ってたのは“口噛み酒”。
こちらは菌ではなく、唾液の分解酵素を使っての発酵準備ということになるのかな。オリゼーの働きの部分を代用ですね。そして彼らは一千万円強の「修繕費」を請求されていたわけですが、よく考えたらいって百万くらいだと思うのでその時点で気付かなかったのがどうかな、という気もしますが。
菌の見える沢木くん、その幼馴染の博覧強記の蛍くんに。もとからいた院生。
その辺から適当に連れて来られてしまった一年生の女の子も加え。
どうも彼らは≪発酵倉≫の運営に狩り出されることになる、という展開のようです、よく考えたらずっと進んでるはずの原作でもあんまり見た記憶がないですが。大学では酒作りは学術として許可されていて、だからこそ自分で、というのが教授の方針。
チャレンジャーにもほどがある口噛み酒もお気に召した模様です。
おまけでは、塩の中でも生きられる味噌や醤油を作るソーエ、もろみ酢のニガー、泡盛に使われるのでアワモリが自己紹介。働き者ですねぇ、可愛いなぁ。