−16)田中上奏文(1929年)

Wikipedia田中上奏文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E4%B8%8A%E5%A5%8F%E6%96%87


満州国≫というのはそれ以前、主に“東三省”と呼ばれていたわけですが。


この東三省を中国から切り離し、国として独立させる、というような「計画書」が。
当時の総理大臣田中義一氏が記し、昭和天皇に進呈したんだよん、というような設定で書かれている文章です。


なにぶんにも“怪文書”の類なので正式な流布時期はわかっていませんが、この田中氏が総理大臣になったのが1927年なのでそれ以降は確実。1929年9月に日本政府に発見されてます。
んで、この田中氏、実際中国への外交の強硬路線の代表格の人でもあります。
が、まあ偽書でしょう。ただし見ればおわかりの通り、その後実際にその計画書の通り事態が進展した上に、日本人でなければ知らん部分多々(日本人では間違えない部分も些か)。


偽物だからってどうだっての? という見方が残念ながら主流ですわ。
おまけに、一瞬これに対して批判を展開した中国は、偽書であることに関してはすぐに認めてるんですよ。非難の矛先を向けるわけにもいきゃしない(可能性はあるけど、彼らが流したって推測でも言い切れないしなぁ、日本も敵多かったし;)。