#9「マザコン男の叫び」

ひょっとしたらパンシャーヌさんは素であんまり料理が上手くないんじゃないかという疑惑が頭の隅を過ぎらないでもないんですが、なんか兄弟の反応を見てると彼らのお母さんもどっこいどっこいなんではないのかという結論に至ります。
あー、そーいや前に出てらした元ヤンの方だ。
まあ最初に食った味ってどーしても基準になるよね、別に恥ずかしがることはないよな。


とゆーか、旦那さんが「ケイスケデータバンクによると!」とか言ってたのが、極めて馬鹿っぽかったものの案外男って身内にはあーいうこと言うよな、ということを更なる結論にさせていただきたいかと思います。


そんなささやかな喧嘩がありました翌日。
間違ってピザを配達してきたにーちゃん(というのには些かお歳が上なような気もするけど気にしない)に対し「あたしの料理が不味いって皮肉ーっ?!」とぶちまけてしまったのは八つ当たりですパンシャーヌさん。
大丈夫です、並くらいの生活水準でも黙って立ってれば絶対セレブに見えるから。
標準程度の洋服でもランク上に見えるから、だからもうちょっと落ち着いてー;


という、わけのわからない方向に入れ込んでみたりしないでもないんですが、いつも前向きな彼女は、そのピザ配達員を家に上げ、自分の料理の味見役にさせてみたりもしましたが、ピザの配達は概ね配達員にペナルティが課せられますので間違ってたところまでは当人の責任でも早く届けさせてあげたほうがいいのでは。
という真っ当な突っ込みはもはや届かないのかもしれません。
なんかやっぱり、自分のお母さんの味が良かったな、という意見が出てきてしまいました。そこは適当に褒めておいたほうが早く帰れるような気がするのですが、最近母親の手料理を食べていなかったという彼にとってはそれは無理なことだったのでしょうか。




で、たまにパンシャーヌさんに接触したことによって怪人が生まれてるんじゃないかしらんと疑っているんですが、またそんな感じでした。
その場合、当然神さまが悪いのです、パンシャーヌさんのせいじゃないもん。


ところで今回の弟くんの「あれがパンシャーヌだ!」は巫女さんでした。
これは告げてあげるとよろしかったんじゃないかと思います、若いしわりと可愛いっぽかったし(顔見えなかったけど)、特に悪い気はしないんじゃないでしょうか残念です。
それに毎回義姉さんのとこに押し掛けて食事をたかってるんですから、お世辞でもなんでもいいから褒めるべきなんじゃないかと思います。どうせ官舎の独身寮辺りに住んでるんじゃないかと推測されますから、食事外でしたらほとんどお金使わないじゃないですか。
食費くらいちょっと入れてもバチ当たんないよ!


えーと、それで、話どんなだっけ(をい)。


そうそう、パンシャーヌさんは「マザコン怪人が出たー、おふくろの味を安っぽいピザに変えて廻ってるぞー」と言われても料理を作り続けました。
そうね、被害の小ささから考えても特に問題がないような気もします。
でも娘さんが帰ってきて、味見して、あんまり美味しくないけどママの味って言ってくれたのでその大切さに気付き(そうそう最初に食ったものが重要なんだよな)、マザコン怪人を二人して止めに行くことになりましたとさ。


で、なんか立ち塞がったら「ママー!」と。
いくらなんでも自分の子どもとしては大きすぎます、というのはなんかちょっと違うような気もしますが、細身であの歳の息子がいるとは思えないお母上だったので、今までの義弟の勘違いよりずっとマシです。むしろ比べちゃ駄目です。




戦闘シーンがどんなだったっけ、あー、ピザ攻撃。
反撃はいつもみたくに必殺技じゃなくて、あれ、蹴ったのは登場時だっけ?


まあ別にいいや。
とりあえず倒して事情を聞いてみるに、彼のたった一人のお母さんが、韓流ドラマに嵌まったきっかけで韓国旅行に行ってから韓流ホストを毎日家に呼ぶようになり、夕食を作ってくれなくなってしまったとのことでした。
韓流の必要性がどこにあるのかわかりませんが。
まあ流行り(長いよね)だから入れとけ思考なんでしょうか、それはまあいいことだと思います。でもちょっと話題がどうとかという時期はとっくにすぎているので、まあもっと悪くないと思います、すごく適当に挿入されてました。
とゆーか、普通のホストだと洒落になってなくて怖いかもしれませんしねー。


そしてお母上を呼び出し、よく聞いてみると息子が構ってくれなくて寂しかった、と。
それにしてもドラマと旅行ならともかく毎晩のホストとゆーのはちょっとした出費だったんじゃないのかと思うんですが思い切りましたね、なんかわりと大きなお家だったよーな気もしましたが。


そしてお互いの誤解が解けてめでたしめでたし。
だそうです。
もともとやってたこともしょぼいのでいいんですが、なんでピザ怪人へと変身してしまったかの原因追及だけは必要ではないのかとは思ったんですが、まあそんなことにも拘らないことにします。