『DEATH NOTE』STORY #015 賭け / #016 決断

15話が息が詰まるほど面白く、さて、どうしよう、これは1話ずつでレビューを書くしかないか、と迷い、ああでも、次からは事態が停滞せざるを得ないから(ライトが物理的に動けなくなるわけなんだしね)、やっぱり早計かなぁ。
それにしても面白かった、と思ってエンド・クレジットを見てコケました。


誓って言いますが、脚本家の名前は先に見てないよ!
てか、普段ほとんど見ないんですけどねー、そして特に注意してた覚えもないんですけどね、そもそも小林靖子さんがこっちにも関わってるって知りませんでしたよ。;
よくわかんないけど、脚本家つながりなんでしょうか?


それにしても15話は良かったなぁ、、、♥


とはいえ、話の展開をきっちり覚えてるというわけでもないんですが(なんなんだ)、えーと、ああ、そうか、エルが「テレビ局に送付されたテープ」に付随した指紋以外の証拠品からミサに辿り着き、そこから逆を辿ってライトを追い詰めたという。
結論から喋るとかなりあっさりとしてるんですが。




わりと当然の「それ」の見せ方が上手かった。
また、頭で考えるライトが指紋以外の証拠を思いつかないというのも、自然で良かった。実はミサともその辺があまり変わらないというか。


実際、指紋以外が登録されていることはないので、不特定多数の中から探し出すのは無理なんですけどね、でも特定には十分使えるんだよん、というか。
ライトも自分がその場に立ち会っていたら気を付けてたんでしょうね。
私も、なにも見てる時からそんなことを考えていたわけでもありませんが、言われてみれば空き巣なんかの「微細証拠」から犯人を特定してく、なんていう話で見たことはあります。いや、あくまでもフィクションの享受者としての関わりですが。


指紋はあまりにも有名な人物特定法であり。
それに細心の注意を払うあまり、他所がお留守になるなんてことは、犯罪そのものが目的ではない彼らには実にありそうなことで。
しらっとした顔で、エルがそれを突きつける。
ぎりぎりまで一切それを匂わせない、ちゃんとわかってるだろう刑事たちにもおくびにも出させないという、意地の悪さが良かった。


それを告げたところでミサの特定には障害にならんのですけどね。
まあ、先に聞いてたらライトはミサの排除に全力を注いだのかもしんないですが、それが彼女の死神レムのせいで無理だということも知らなかったわけだし。


細々とした説明のないところまですっきりと筋が通っているというか。
ぎりぎりまで見てる私が騙されていたってのが、またなんともいえずいい感じですよねぇww ライトが精神的駆け引きでエルと丁々発止とやりあって、互角かそれ以上の攻防を繰り広げてると思いきや、物理的証拠からかっしゃんと手錠が下りますよと。


単にそれだけなんですが、実にえがった。


次の話、16話が停滞するのはまあ、拘束されたライトの足掻きなのである程度当然、話としてもむしろなくてはならない部分でもあるとは思うんですが。
でもやっぱりそれだけでもないような気がするんだよなぁ。


まあ、世の中には15話のほうにピンとこない人もいるのかな。
(16話のほうはまあだいたい印象が共通してると思いますが。)
要するに、今までとの落差、ライトがほとんど馬鹿にして「エルくらいしか会話が成立しない」なんて言ってる間に、その下々の者の努力技術でもって追い詰めていたというエルの皮肉さがなんともいえず面白かったわけですが。


今までの精神的攻防を捨てて、物理的証拠に逃げるなんて、と見える可能性、、、なんていうのは穿ちすぎかな?
今までの積み立ててきた状況を放置して、全く違うことでさくっと事態が急展開だというふうに見る人はいる気もしないでもないです、一言で言うと「エルのアンフェア」。


なにを妙に細々と気にしているのかというと、説明の有無。
私なんかはどう考えても、ないほうが、というかエルの説明がないところが主に価値の大部分を占めているわけなんですが、わかりやすいかわかりにくいかと言われたら、万人向けではない可能性もやっぱりあるんじゃないかと思うんですよね。ああ難しい。
ところでさくっと16話、ミサとライトが拘束されてからを省いてますが、ミサの思い切りの良さはすごーく面白かったです。


ライトには勿体無い、と思っちゃうんだよな...orz
結構好きなんですけどね、微妙に人とは違う見方なんだろうなぁ、うむぅ。