第十二回「親子・涙の仇討ち」

なんか、そろそろ飽きてきました。
いや、なーんか、微妙にパターンじゃね? 水戸黄門なんて三回続けて見るのが物理的に不可能なので(部分見なら可能です、そこまでするもんでもないですが、てか意味ないですが)、まあそれと比べれば全然いいんですけど。


話の構造は結構変えてるんですが。
なんかおりんに変化がないというか、言ってることもやってることも空回っているというか、この回の場合話に絡まずに脇にいただけなので、、、そうか、多分それが不満なんだな私。うーん、やっぱりおりんのこと好きなんだな。




この話はお母さんと息子の仇討ち道中。
ちなみに、息子が小さい場合、ある程度成長(この場合はお祖父さんの一回忌明け)するまで待つらしいんだよね、なんか。
むしろ仇討ちには、義務みたいな側面もあったらしい。


しかし、そんなに間を置いて仇が見付かるものなんだろうか。;
昔の事情はよくわかりません。


ところで死んだ旦那があまりにも純粋に可哀想すぎませんか。
「わたくしが全て悪かったんです、、、っ!」と泣いてたお母さんに実際に責任あることってのはあまりないんですが、この回ではばっちり彼女が原因でした。
てゆか、もう少し早くなんとかせいと、いろいろいろいろいろいろ。


好きな人と引き裂かれて、偉いさんと結婚させられるということはもちろん可哀想ではあるんですがなんが、しかも理由が好きな男の悲願達成のためとか。
道具扱いしてんじゃねぇぇ、と締め上げるべきだったんじゃないですか。
そこは普通、彼女の父親とか彼女自身の幸せとかそういう方向性でしょう。


いやなんか、思ったよりもずっと政略結婚の相手が可哀想で。。。
息子も結局後継いでくんないみたいだし。
せめて悪意くらいあったんだろうと思ってたら「家のために、息子のために逃げてくれ」と自分が斬りかかったとはいえ殺した相手に言ってるわけで。


てゆか、五年も知らんでけろっとしてた相手くらい憎んでもいいよー。
それで殺してたらさすがに良くはないけど、酒の勢いでつい、というくらいならちょっと同情の余地は残っているんじゃなかろうか。




なんかこう、このお母さんと、その幼馴染みに感情移入しにくい作りになってました。;
でも、俳優さんとか過去の設定以外の演出は全然「絵に描いたような善人」でさぁ、さぞや美しい悲劇なんだろう、皆不幸だったんだね、と思いきやあんな...orz


ある意味で、毎回多少ずつ定石をズラしてくれてる話ですが。
そういう方向のはいらん、本当に全くいらん。勘弁してよ!
本気で「引き裂かれた恋人たち」がほぼ全て悪いなんて話始めて見たよ。。。
結婚の事情から男の事情なのかよ、友人に対する義理はないのか?!
プラトニックならともかくも、結婚直前に手を付けてるし。;)


つーか、そういう設定の元に現代の二人を演出して欲しかったです。
事態が判明してく中からなんか違和感に悩まされ続けましたよ、いや、確かにまあ、うん、当人たちからして「罪の意識に震えてる」んですが、そういやそうなんだけどさぁ!


そうか、今までの定番から判断した私が悪いのか...orz
でもそういう人少なくなかったと思うのーっ。
てゆかさすがに、幼馴染でもあった旦那に対して酷いんだよぉぉぉ。




じゃなくて。
まあ、仇討ち息子の話だったんですが、仇を探し出したら母親はうわ言でそいつの名前を呼ぶわ。村人に熱烈に慕われてる医者になってるわで。
いろいろ苦悩したんですよ。
そこはパターンなので問題ないと思います、面白くはなかったけど、特に詰まらなくもないというか、こういう王道的展開は何度繰り返されてもぼんやりと見る分に悪いもんじゃないですよね。


密かに村娘さんの(医者の弟子)「村長のじいちゃんが言ってくれれば!」「お侍さまのすることに口出しできる立場じゃねぇ」という擦れ違いっぷりなんかが良かったっす。


でもなんかこう、やっぱり物足りなかったかな。
最初から最後まで定石にしてくれたほうがまだしもだったというか、、、まあただ、様々な形式にチャレンジしてく中で、違和感(もちろん個人的に)(ただ、大多数にとって優れてる作品というのは実際にあるわけで)があるのは仕方がないことなのかな。


そしてこの話は、おりんのせいではないと思います。
てか、今回は助けられたのおりんですらなかったよなぁ?!