『天保異聞 妖奇士』説十三 地獄極楽風聞書(じごくごくらくふうぶんがき) / 説十四 胡蝶舞(こちょうまい)

え、総集篇? 早ーっ。


つーか、なんかよくわかんないけどチマい美少年が出てきて、OPが変わり。その美少年が登場してましたわけですが、要するにアトルみたいな立場になるんだろうか。
あ、ついでにアトルちゃんに絡んでます。
正直、あの扮装をしてる状態で「お前のように美しい娘は初めて見た」というのは無しというかイーブンというか、厚塗りですからそれ、と突っ込みたくなるのですが、魂がどうとか目付きがどうとかそういう話なんでしょうか。


それこそ、ユキさんとアトルの出会いみたいに馬に乗ってるとこ(元の姿)。
in夜明け前とか夕闇の中とか設定してくれたら違和感ないんだけどなー。




ちなみに希望情景はこの世とあの世の境が一般的に薄くなると言われてる時刻だったりします、が、特に他意はない(単にそういう時間が自分でも好きなだけというか)、多分この手の物語りの中でもちょくちょく使われるのと違うのかしら。


ちなみにこの美少年、絵を描くそうです。


その辺の設定をかなりすっ飛ばして聞いてしまうんですがなんか、多分師匠筋は実在してて私でも薄っすらとは聞いたことあるんじゃないかなぁ。偶然だけど最近立て続けに江戸の絵師のことは調べてるわけですし。
でなんか妙に小生意気で。
しかし歳相応にアトルちゃんのことを口説いてたので全般的に許します、なんでかわかんないけどどうもそういう趣味らしいです。


あと、彼が延々とあやし全員の生活を、なんだったかユキさんのことを追いっかけている岡っ引き(だっけ?)から聞き出してました、何気に初めて聞いたことが多いような気がするのは今まで聞き流してたせいですか。
トコロテン売ってるとか、蚤取りやってるとかは聞いてない気が。;
いや、だって一応はお役所の端くれらしいしお給料出てるんじゃないの?
あーそれとも、立ち上げにやっとこさ扱ぎ付けたところだからそれ以前の生活費を稼いでいたとかそういうことなんでしょうか。


しかしなんとなく唐突感は否めなかったなー。
つーか、この番組にやたらと入る煽りや特番や宣伝てのは一体なんなんでしょうな? なんでそこまで入れ込んでるのかよくわからん。いや、ハガレンのアニメ脚本を手掛けた人が基本構成やってるのは知ってますけどさ(確か当たったんだっけか)。




じゃなくて。


単に登場人物のお浚いってだけでなく、どうも廓、、、遊郭で起こる、吉原だったっけ? まあ花街で起こる(呼び名が多すぎるんだよ!)殺人事件を追うことになる模様ですよ、まー、起こってから「なにか妙だ」と気にされるようになるまでにタイムラグがあるのはむしろリアリティがあるとは思いますから上手い構成っちゃ構成か。


しかしなんだこの全体的な上滑り感は。
何者だかよくわからんガキが演説ぶって、花魁たち(はわりと慣れてるのか平然としてたが、お付きの子どもは引いてたね)がそれを遠巻きにして、その少年が面白いものはないかと物見高く別の座敷のあやしたちに目を付ける。


という展開自体は別に書いててもそう取っ付きが悪いものでもないだろうに。
今更ながらのそれぞれの生活を描くのも妙でもなかろうに、なんか入りにくいんだよなぁ、いらんものとまでは言わないんだけど「だから?」みたいな疑問は正直頭を過ぎったし。んにゃ、「遊女殺害」に関して少年が口出してくる辺りとか、本来ならそれこそ上っ滑りになりそうな部分が非常にしっくり来てるとは思うんですがー。
(専門知識の主って風情ですな、これ書いてて思い出したけど、絵師って基本的に結構教養高いんだよね、必然性の問題で。)




あと、吉原の女がなにも不幸ってわけじゃないっつー言葉はちょっとじんときた。
ああいう言葉は男の自己弁護みたいに聞こえて好きではないんですが、この回を書いたの男性なのかなぁ(メイン脚本しか知らん)、女とは限らないけど明らかに弱き者の立場にいるというか。どうしようもなく根底にある「死ぬよりゃマシだ」っつーある種、身も蓋もなさがなんか良かったんですわ。


しかし、2話も使って事件も語られ始めたというのに、まだ実感がない辺り。
どうもこう、真ん中の辺がどうにも違和感あるよなぁ、、、導入もそんなに上手いわけではないと思うけど(でも標準クリア)、収束部分がホント毎回素晴らしいと思うのでなんとかして欲しいんですがねぇ。
いやもちろん当然、見てる私のためにですが。


ところで事件のことをすっかんと忘れてました。
遊女殺しに「腑分け」と刺青だったっけか、ネタ、まあいいや(投げ)。