『天保異聞 妖奇士』説十一 日光怪道 / 説十二 駁竜(はくりゅう)、月に吠える

あら、妖異じゃなくて妖夷なんだ。;
まあほら、大雑把に意味似てる似てる(えー)。
実際「自分」と「それ以外」と考えるとそんなもんかなと。どっちも己じゃないっていうようなニュアンスがあったりするしな。


Wikipedia蘭学


要するに言っちまえば西洋学問なんですが。
武器や政治思想に直結するところがないとは言えないからまあ、危険視するのはわからないでもないけどね。しかしなにが言いたいのかというと、多分、“己と異なるものへの恐怖”のラインなんではないのかなーという気もします。
西洋人とバケモノが一緒くたなのよね、作中人物の感覚として。


マイナスの表現でもそうだし、雲七さんなんかも異界を覗いて怯えるユキさんに対して「生き難いのはアンタだけじゃない」って言ってたよね。それは要するに、自分が生きる世界に違和感を抱えるってのは珍しいことじゃないっていうことになるんだろうし。
その気持ちが異界や、異界に関った人間や、異国の知識を求めるのかもしれない。
そしてまあ、逆に反発したりもする。
その反発だって多分最初は己の違和感なんじゃないのかなーと。


思ったのは私ですが、そういうことは考えてる気がする。この人たちは。




日光東照宮≫は、かの徳川家康氏が神として祭られている。
っつーかぶっちゃけ、自分たちの祖先を霊的に利用しようとしている(「神」として)というシロモノなんだそうですよ。そういう“学問”が存在するのですわ、流れ的には風水とか陰陽道とかその辺かなぁ(あやふや)。
番組の中でも似たようなこと語られてましたね。


つーか、鐘に刻まれた文言一つ(徳川の苗字だったか名前だったかを分断して記述したということで戦争が起こされた)(でもノーマルな寺の鐘一面に文字びっしりの中からだよー;)が江戸の直前だし、まーそういう思想があったんじゃねぇの。現実にも。
戦争と東照大権現化(化て)が同じ人プロデュースという可能性も多いにありますが、てかそうだっけ?


いやいやいや、よく考えたら現政権批判ということで違和感感じてなかったけど、いまいちエピソードのつながり弱かったんだな。
まあ、将軍さんの遠出に乗じて襲撃、となると自然な流れっちゃあ流れ。


そして妖夷の側の事情としては、、、黒幕の人らって結局あれは正体は明かされなかったんだっけかー? 小笠原さんと昔の友人さんのほうの印象が強くて忘れた。
しかし、他に使ってたネタが“殺生石”となるとちょっとクドくねぇ?
「九尾の狐」のほうが多分知名度高いと思いますが、誰を騙したのかがいまいち判然としないものの(なんか複数の話があるし)、人間の女に化けて最終的に岩に封印されたというアウトラインは大抵変わらない。
そのかけらは妖怪に力を与えるそーですわ。


で、なんかそれを東照宮に向う道沿いにバラまいてる人らがいると。
でもまあ、確か人の行き来が多いとことかって妖怪も多いんじゃなかったっけか。人に害を為すほどになると「妖夷」と呼ぶようですが。


うなぎ、のっぺらぼう、ろくろっ首、だったか。
なんかグロテスクなの多かったなぁ、うなぎはいつもみたいに怪獣化してたけど(巨大化とゆえ)顔が膝の辺りまで伸びてた女の人と、首の断面がイソギンチャクみたいにうにょんうにょんとうねってたのはちょっと怖かったよー...orz




そして仮面をつけた天狗もどき。


んで、雲七さん&ケツァルコアトルの変形モードに(名前忘れたー)、大決戦。
なんかいっぱい光ってた気がするけど、わりといつものことなので気にしない、あと女の子たちがなんで来たのかわからないけど(話の必要性として)物語りには当然華が必要なのでちっとも構いません。
つーか、アトルちゃん→宰蔵ちゃんの手紙に受けたー。www


まあ今回、雲七さんとユキさんがお互いを庇って悲愴ごっこ(えー)をやっていた辺はスルーで、これが毎回出てきたらその時には笑うことにします。


つか、人間系のドラマのキモ(触れるの遅いよ)、小笠原さんのご友人がされたことは素で酷いんじゃないかと思いましたさすがにー。
あれは、むしろ復讐をしようとするほうが自然というか...lllorz
小笠原さんラインの決着は、納得がいったわけでもないけど、まあこれはこれでありかなぁという気もします。


ところで今回の敵、どんなだったっけ(をぃ;)。