第四回「哀紡ぐ女の里」

この直後に真逆のベクトルの話見ちゃった...orz


いや、すっげぇ面白かったです、細かいディティールまで、とかまでいったら褒めすぎな気もするけど、一個ずつのほとんど全員の動機がきちんと描き込まれていたよーな気がします。山賊盗賊だってそれなりにあるんだよな。
いや、「男日照りの女の味はまた格別でなぁ!」でいいんだけど。
むしろそれに疑いとか差し挟んだらちょっと純真すぎレベルだけど。


しかし、「なーにこんなところにずっと隠れ住んでまで追いかけてる?」というのはかなり丁寧だったように思うんだよ。確かに彼女らの作る反物は高く売れるだろうけど、と前置いて。それでもずーっと待ちわびるほどでもないわなぁ、という疑問ね。
そーだよなー、話のためにはそういう輩必要だろうけど。
少なくともおりんみたいのが出てきたらちょっと費用対効果みたいのが割りに合わないよね、面子の問題ってのもあってもいいけど。




この話は女だけの里というそういう道具立て。


そこが襲撃を受けているというので、そこを治める、、、藩主? になるのかな、に役人を差し向けてくれるように直訴しにいく最中の女の子が襲われていて。
それを見るに見かねたおりんが助けることになります。


ちょっとなぁ、まず銃を相手に撃ち込んでからってのはさすがに。;
動物扱いっていうのかひでぇよなぁ、下手すると死んじゃうよなぁ。
まあおりんは手鎖人やらその道のプロなんかにはわりとぎりぎりの戦闘してますが、素人相手なら瞬殺っぽいしその辺の兼ね合いもようやく見ててわかるよーになりました。
自分にほとんど害がないなら助けてもいいよな。


で、送ってったら女だけの里。
三ヶ月限定で機を織り、夫は出稼ぎ、子どもや年寄りは親戚の家へとばらばらに生活するという毎年の習慣なのだそうですよ。年貢が重くてそうしなきゃやってけないんだってさ。
なのにあからさまな山賊から守ってくれないってひどー。
つーか、あんな小規模で腕が通常レベルのところ正直別に。。。
(そこまで拘るのは止めようよ!)
(いや、そこまで気になるくらいに他がしっかりしてたっていうかね。)




そして何度かの襲撃を経て。


女を一人差し出せば、という条件が出されることになります。それってでも多分、三ヶ月限定で織物が終ったらそれはいただくに決まってるけどー。w
としか聞こえないわけですが。
なんか埋まってる金塊とかも当然取るわけでね。


どう考えても女漁りに来るのだけは止めてやる、という条件だよなぁ。
それでもまだマシって気持ちはわかんないでもないけど。


で、そこで身内の一人を差し出すか、それともたまたまやってきたおりんを替わりにか、という選択に迷ったりもするわけです。いや、これはしゃあないと思うよ?
お尋ね者ってのもあったしね。
ただ、なんか迷惑掛けられたかというと、完全に助けてくれたってこと以外にないというのが問題なわけで。


お役人が来たら自分たちも疑われる、、、と言ってましたけど、その役人たちがいないからそもそも彼女らはどうにもならなくなっていたわけで、欺瞞でしかない。
(役人が側にいた時はマシだったと前半で言ってたし。)


と、指摘してるわけじゃあないんですよ。
だってそれを含めて彼女たちは揉めていたし、悩んでいたもの。
身内よりも余所の人間、しかも罪人を、というのが自然な感情じゃないと言えるほど清廉潔白でもないしー(潔癖だっけ?)、一度悩んだけど、でも、という揺れ幅があったほうが純粋に面白いじゃん。
胸が痛むのも自然な感情だと思うもの。




で、そのあとが人情モノでももう許すー。ww
だぁって一旦腹括っちゃったらそこでぐずぐす言ってたらもっと悪くなるもん、おりんが「子に会いに行くんです」と言われる前に、余所の人に任せたら私らは駄目になる! と決めてたのも良かったし、それでも替わりを勝手に買って出ちゃったのをそれを思い出していたのも良い。


襲われることになってもおりんを恨むよーなこともなく。
最後に今度は私たちが貴女を守る! と言った時にはもう、良かったねー、と肩叩きたくなっちゃったよ、一人亡くなっちゃったけど始めて守れたんだ。良かったなぁおりん。


つーか、だんだんおりんのことが可愛くなってます、ハイ。ww