第三回「哀しみの乙女恋唄」

今のとこ一番良かったかな?


つーか結構、面白かったです。1話もなんか悪くなかったけどあれは主に俳優成分とか派手さとかが要因だったよーな気がするし。話の構造っていうか、構成としての「助かるとは限らない」というのが始めて良いほうに作用したんじゃないかなぁ。
ぶっちゃけ、この話なら、じーちゃんと孫娘の恋人が助からないほうが面白い。


あとまあ、一応よろよろしてんですが、いまいち説得力がなかったおりんが。
(どこで怪我をしてどこではしないかがわかんないんだってば。;)
それなりに見れるよーになってきたというか、殺陣もちょっとマシになったんじゃないかな。よく見てなかったけど(だからをぃ)。
いや、気になるってことがあんまりなかったので多分そうかなと。


ところでだんだん気になってきたんだけど、なにがしたいの“謎の男”。
この人がもうちょっと謎めいてくれてたら良かったのかもしれませんが、どっからどう見ても正義側ですし、つーかサスペンスで定番の刑事顔だし(お頭も“浅見光彦”だけどさー、あれは露骨に悪役を割り振られてるからそういうお約束として見れなくもない)(まあこれも3話にしてやっと慣れたところなんだがな...orz)。
普通におりんと同行なりすればいいんではないですか。


とゆーか、素で目的がわかんないなぁ?
とりあえず、密書? だかが敵の手に渡らないよーにするとかなんとか、聞いたことがあるよーな気がするんだけど(どこで聞いたかというと監督に)(待て)、その役目を担ってる人なんですかね。
いやでも、おりんが持ってるかどうかわかんない気もするけど。


つまり基本的には暇人なんでしょうか。


なんか人間ドラマっぽいことを言われると、なんでアンタがそんなこと、と思ってしまうので勘弁して下さい。いろいろ慣れたけど、今までむしろ気にならなかったその辺が気になってなりませぬ。
付いてくるかこないかはっきりしろやーっ?!




ところで今回の話は。
なんか小刀を持って(おりん、一体なにがしたかったんですか)、畑に潜んでいたところを急に声を掛けられて、それが亡父の関係者だったとか。1話のじーちゃんと孫が生きているとかそんなことが聞けたとか。
ところで袈裟掛けに斬られたら死ぬか死なないかはっきりして下さい。


味方にしろ敵にしろ、どっちなのかがわからなくてすっきりしないんです。
死ぬこともあれば死なないこともあるしなー、、、今回は生き残るのかなと思ったら逃げ延びたあとでもはやこれまでみたいに腹括ってるしなぁ。
まあ深さとか腕とかタイミングとかあるんでしょうけど。
違うふうに見えてないから困るんだよなぁ、リアルさがあるわけでもないし。
(別にそんなところに迫力か欲しいってわけでもないんですが。)
まあ、生き残り次第判断することにしますが。
展開の理解に困るってわけではないんだけど、ちょっと真面目に見てる時には気が削がれてしまうところはありますね。;




んでじーちゃん(助けてくれた当人)には孫娘がいて。
孫娘にはあまりタチのよくない恋人がいて(隠してたけどお腹の中には子ども)、その恋人はおりんを追い詰める側の手鎖人の手下になってしまう。


というまあそんな話ですが。わりとお約束っちゃあお約束。
ただ、それがメデタシメデタシで終るとは限らない話というだけで、なかなか面白いことになっていたんではないのかと思います。つーか、定番から外したことが始めて生きたっちゅう気がするんだよね(1話は外してても定番的な価値しかなかったというか)。


そもそも恋人がおりんのことを「殺人者の指名手配犯」と思ってたもので。
いざ、恋人のじー様が巻き込まれて斬られた時には約束が違うとくって掛かって(つまり考えが浅いだけで悪気はなかった)、自分も斬られてしまうなんてのは、こういう形式じゃなきゃ見られない味だったんじゃないかと思います。
それに、わりと自業自得のように祖父と恋人を失った孫娘の。
おりんに向けるしかなかった恨みもなんか良かった。


彼女も彼女で、恋人と幸せになりたかっただけ、罪人だと思っていたから罪悪感はあったもののそんなに悪いことだと思っていなかったわけですよ。


その結末が「助からない」ことをも含めるってのは面白いじゃないっすか。
手鎖人らは悪かもしれない、単調ですよそこは正直。けれど、彼女の逃亡に関る人らが、前話のような完全な善意だったりそうでなかったりというのはとても面白い。
今後がなかなかに楽しみですよ、本当に。


でもさー、しかしところでなにしてんの、謎の男ー?