『アートエンターテインメント 迷宮美術館』夢二が描いた女のすべて

ぶっちゃけると竹下恵子さんも、京本政樹氏も(黙ってれば)、絶対夢二が生きてたら好みのラインに滑り込んでいたと思うんだー。特に竹下恵子さん!
京本さんはちーと黙ってろ、いつもはほわわんとしてるのに。
(特撮絡みでちょっと引いた、ヲタ部分さえ見せなきゃなぁ)(でもないか。)
てか、ナチュラルに男を押し込んでごめんなさい。
でも京本さんは別にフツー趣味の男でもイケると思うの、顔だけは。


Wikipedia竹久夢二


いや別に、空気読んでねぇわけじゃないんだけど、微妙に出てる印象なんだよなぁ、京本さん。言ってることが的外れだったり聞き苦しいってことはないんだけど、なんか一時間、はらはらし通しでしたって本筋に関係ないじゃん...orz




ところでナチュラルに≪黒船屋≫って常識じゃん。


なんでこんなのがクイズになるの? ひょっとして竹下さんみたくに「別のがあるのかしらん」とか思っちゃったんですが。常識では、なかったですかひょっとして。
ありー、でもなんかの教科書に乗ってなかった? 美術だと思うけど。
教科書に乗ってる=常識、というところが間違っているのかな。えー。;


多分、それなりに印象深かったのか、三度以上見たせいかと思います。わりと選別なしで三回見るとほとんど覚えてしまうもので。


いやいや、前に『美の巨人たち』で見たよりわかりやすく面白く、感傷度が低く、言っちゃなんですが身も蓋もないよーな部分もありました(特に京本氏)。
でも、だからこそ生身の人間の弱さが出ていて良かったな。




たまきさんは強気で進歩的な後家さんー。
彦乃さんは病弱で可憐で待つ女。


お葉さんは、、、うーん、夢二さんが彼の永遠の女性・彦乃さんの面影を追い求めていることを知っていたのかいないのか。いや、知らなかったとは思えないんだけれども、それでもそれを込みで夢二さんを受け止めていたのかな。
さすがに、家を出て他の女性のところを渡り歩くのには我慢ならなかったみたいだけど。
それもまた、愛ゆえだということになるのかなぁ。


てゆか相手の女の子、うん、女の子。
なんつぅ若いんだ、35歳の時の18歳の彦乃さんもそーだけど、それよりも後に出会った(40手前かな?)15歳のお葉さんってもう犯罪ーっ!
本当に全く、名の知れた芸術家で良かったよねぇぇ。


で、そーいう若い、半分以下の女の子たちに「溺れて」(当人言)、おまけに疑って振り回して甘えたくったという。
もしそうならば、そうだね、確かに彦乃さんもお葉さんもただ弱いだけの女であったはずがない。主張は少なかったかもしんないけど、それだけじゃ耐えられない。
いやむしろ、そうでなきゃ夢二なんかに惹かれないよな、絶対。




最初のたまきさんと一緒にいる頃から、たまきさんの憂い顔を描くようになって、じきに離婚。彦乃さんと出会って彼女を肺結核で亡くして。


んで、お葉さんと出会って、「彦乃さんの」絵を描き始めたっつー、この二人の女性に二重写しになったのが彼の独特の美人画であったよーです。夢二自身の化身であるとゆー黒猫を、彦乃さんが抱いているという≪黒船屋≫のモデルも実はお葉さん。
許せるものなのかなー、死んだ人だからいいのかなぁ。
それとも、それを隠してたわけではないのだからいいのかしら(お葉さんが承知していたらしーので、他人がもともと口を出すよーなことではない気はする)。


んでも若く美人で、他の画家たちのモデルもこなす彼女に不信を抱きー。
で、最終的に出て行かれてしまうわけですよ。


そいでもって高度経済成長期が来て、彼の美人画は絵は売れなくなりました、と。
多分それまでの蓄えで食べていくことは出来たと思うんだけど、生活に困ったっていうようなことは聞ーたことないし。
つーか時代に合わせて売れるよーに画風変えられるとは到底思えない。


アール・ヌーヴォーだの、アール・デコだのゆーてても、日本でそんなに広く浮けいられる土壌があるような気もしない。


んで海外に行って、結核もらってきて日本に帰ってきて。
わりと寂しく一人で死んだよーです、いや、当時の女の人がいたのかもしんないけど(しかしモテるなぁ、この人;)。


その前に残した一枚の絵の女は、誰でもない女神だったそーで。
(そればっかりは京本さんの意見に同感だなぁ。うん。)
寂しいよなぁ。いろいろ。