『美の巨人たち』歌川国芳「猫のすゞみ」

猫好きだったとのことですよ(結論)。


美の巨人たち』:「猫のすゞみ」


うたがわくによし、と読みます。
つーか、渡辺崋山やら葛飾北斎なんかと同時代ですか(ワンパターンな、そのくらいしか知らないんですか)(知らないんです)、ところで歌川広重さんもいちおー知ってます、名前というか絵というか『東海道五十三次絵』というか、ところで正式名だと“絵”って付くものなんですね、知らなんだ。
いやなんかじー様が持ってたので。


よくよく見てたら歌川つながり?
とか思ったんですがどうも直接の関係はないみたいです、国芳さんのほーが歌川豊国の弟子で広重さんがそこに入ろうとしたけど弟子いっぱいで断られたとかそんな経緯はあるっぽいですが。ちょっと顔合わせてたら楽しそうだなと思ったのは内緒だ!
広重さんのほーはなんていうか端正ですよね。




で、猫が好きだったみたいですよ。
あとなんか変な人だったみたいです、つーか、なんかあんまり拘りなく単純に変な人だったっぽいです。信念とかそんなじゃないね!
多分発禁に次ぐ発禁処分にあった時も「あっはっは、やられちゃったー。じゃー、次はこれだー!」と懲りてなかったと思いますというか、神経太くてあんまり堪えてなかったよーな気がしますっていうか。どう考えても日々の生活をかなり安穏に暮らしてます。
懐には猫、周囲には人いっぱい。


まー、変で衒いがなくて付き合いやすい人だったんだろーなー。


絵に人柄が出てますよね、どれもこれもなんか変。まー滝夜叉を題材にした絵は(Wiki君の下のほーに収録されてます)ちょっとイケてますけども、これドクロ描きたかったんでしょうね、どっからどう見ても。いや単純に比重が。てゆかこれは良いドクロですね。
あとなんか変な弟子がいるっぽいですね。
いや、番組内で語られてたわけではないので気にしない気にしない。


しかし渡辺崋山との付き合いはちょっと気になってみたりします、あっちも常識人と見せかけて実は当時のヲタ気質でないかと最近疑ってみたりしてますもので。こっちのアウトローというより単に悪戯っ子と掛け合わせてみると。。。
さっぱり想像が付きませんでした、すみません...orz
(むしろ当時の人気を二分してたっていう、歌川広重と付き合いしててくんないかなー、なんか合わなさそーだけど、面白そうじゃん。)




ところで猫好きだったそうです。
しかし番組によるとなんか変な時代だったらしく、いや、江戸時代標準なんでしょうか、役者絵が禁止されたり、政治風刺絵が規制されたりしてたみたいですよ。なのでぱっと見には役者絵に見えるんだけど実は猫とか、過去の武将を描いていると見せ掛けて実は「兎の置き物があるから兎年だったんですよ!」みたいな仕掛けがあったとか。
それは多分、読者が(なんか絵という単位じゃなくて物語りの一貫として絵師って存在してるっぽくない?)それを見抜いたんじゃなくて、「そう宣伝した」ということなのではないでしょうか、だから売れたというか。
そんな宣伝をしてたら発禁処分になって当然ですが。


基本的に売り上げが取り上げられているような節はないし。
単に箔付けにしかならなかったんじゃないのかなぁ、禁止されてる内容そのものを描いたら単なる阿呆だけど、一応規則の範囲内でやってるし、あとから咎めたってもう遅いわな。そこから遡って駄目だなんていうのはちょっぴり政治として末期じゃね?


それにしても猫好きだったみたいですね。


案外、趣味で猫描いても「よっ、時代の反逆児っ!」みたいに普通よりも売れるくらいだったので嬉しかったんじゃないでしょうか。むしろそんな締め付けのキツい時代こそが彼にとって華。
ただまあ、全然別の時代に生まれてもわりとのうのうと生きたと思いますが。




表題の一枚は猫文字だったそーですよ。
しかし、浮世絵を送ってもらえるんですよー! と喜んでた人の良いアメリカ人にこの人の絵を(しかもまともなのいまいち除いて)送り続けたヤツはどこのどなた様ですかと問いただしてみたいんですが。
わりと嵌まったようでなによりです(罠だったんじゃありませんか)。


つーか折角日本に来たのなら、正統派のを買いこんでいくなりすれば良いのにとか思わないでもないんですが、まあいいや。
(そういう劇中劇みたいのがあったんですよ、つか水先案内人か。)


猫が好きだったみたいです(しつこい)。