#500 イルリサット・アイスフィヨルド I(デンマーク)

真っ白い世界の中に、玩具のよーに現れる家々。
カラフルな色をしていて、平ちゃんは「せめてこの白い世界に色を添えようと」いうよーなことを言いました。そんなことを聞くとそんなふうに思えてくるし。
心なしか街を行く人らの服の色まで原色に近いよーに見える。w


タイトルからではわかりにくいですが、この土地はグリーンランド


世界最大の島の名前です。
オーロラも輝くことのある北極大陸以外の最北の地。
デンマークとあるのはどうやらデンマーク領であるからのようですが、≪グリーンランド≫の項目には自治政府が置かれている、とありますね。
あんまり旨みのない土地だからというメッセージを読み取ってみました(をぃ)。


白い雪ばかりの世界だから。と。
せめても夢を、とグリーンランドの名前を与えられたという、、、いや確か、あとから来る入植者を騙くらかすためにと付けられた名前だったかな(与太話かと思ってたらどうも真面目な話らしいぞ)。




Wikipediaフィヨルド


フィヨルドと聞くと、リアス式海岸を思い出すんですが。
まあわりとお決まりの連想でしょうね、あちらは、ふーん、要するに起伏のある山地や谷底が水没(つーか海岸線が後退したってことか)することによって出来たもののよーですね。ならば氷河に削られたフィヨルドとは全く形成が違うって言えるのかな?
いや、山野もいろいろな出現条件があるだろーけど、まあ水で侵食されたことが一番多いんだろうしな。


この土地に氷河が出来るのは、時間も量も壮大ではありますが、基本的に仕組みはとってもシンプル、雪が降って夏が来ても溶けず、翌年も降り積もりその重みで流れ出ていずれ海に到達する。
アラスカの氷河よりもどうもスピードが速いようですね。
流れたものが固まったり溶け残ったりで一部ではものすごい形になってます。


寒暖の差のせいなのかな、クレバス(雪が氷になる段に容積が減って出来た隙間)の中に水が溜まって凍りついたなんてのもアラスカでは見なかったなぁ。
湾の中に落ちたあと、一年ほど循環し、ゆっくりと外に出て行くそうです。
(つーか公式ページを見てたら1日に19mだとw)
(純粋に氷だと思うと凄まじいな。)




って、この回他になにに触れていたっけ?
ああそうだ、なにぶんにも雪が氷河になったっという自然物なもので、空気が逃げないまま過去の大気が閉じ込められているそーなのですよ。政府主導のプロジェクトで過去の空気の成分を分析しているようです。
つーか、1日に19mも動くんなら、地形の変化がどんなになってるのか想像もつかないというか、果たして下に掘り進めていったら古い氷河が出るって決まっているものなのかな。


これ別に思いつきで書いているわけではなくて、実際に地層でもどこが古く、どこが新しいのか判然としなくなってる土地は結構あるんですよ。横倒しになってたりとか隆起したりとか、陥没したりとかそれこそ千差万別。
この場合は地層同士の比較やら、特定の時期にしかいない生物。
大規模っつーか地球単位で起こった大異変などから推定していくようですが(大噴火の火山灰ってのが一番わかりやすい例かな)、この氷河の場合はどうやっていくのかなぁ? ほとんど大気だけでわかりやすい成分とかないし。


平ちゃんは「10万年ほど前まで掘り当てました」と言ってましたが、その辺の特定をどうしてるのとかまでは触れられてなかったなぁ(まあそりゃそうだよ)(なんで年代順じゃないのかってところから説明してたら時間足りないな)。
(もしちゃんと上から下にってなってても、「どのくらいの厚み」でどのくらいの時間経過かなんてのはわからないものだと思うんだよね。)




んでもって、この成分結果から判明したのは遠回しにではありましたが。
アラスカの回と同じよーに地球温暖化の傾向、なんていうのか『世界遺産』のスタッフはそーいうことに話を持って行きたいのかなぁ。前回のシャーク湾でも保護動物の存在に触れてましたしね。


でも「そーいうこと」ってのは大変なんだ。
だって触れたいのは変化で、変化を目に見せたいのならばデータの推移を見せるしかないわけなんだけども、そのデータを取ることの出来る部分の推移がなにを示しているのか、というのは専門家じゃない限り説明しなければわからない。


直接説明するのではなくて、見てる人間の印象をどっちかに持っていく、という形でなら可能だろうし、実際にやっているのもそーいうことだと思ってるんだけど。
んにゃ、別に非難とかではないんですよ。