「ドイツW杯 世界のスーパースター〜祖国のために旋風を〜」

どこだったっけかなぁ、日本大使館の人質立て篭もり事件。
あの時に、相手方の兵士の少年たちが、見張りをやらなきゃなんないという事件の最中に、ボールを蹴って遊んでいたんだよと人質さんが言っていたというエピソードを聞いて、涙が止まんなかったことがあります。
阿呆ーーーっ!
(しかしベクトルは狂う。)


サッカーって道具があんまいらないんですってさー。
(ボールなくても別のものでいいし、ゴールなんて棒で良いよね。)
(あとは土地だ! 地雷除去頑張れ日本技術!!)(←開発してタ)
そいでもって、そっから身を起こしてけるっていう、入り口でもあるわけですよ。アンゴラの国の人が一人めなんですけどね(全部で三人)、国が内戦しててー、その徴兵が止んだ次の年の人で。
その三歳年上の近所のおにーちゃんは、徴兵されて指が欠けて。
サッカーも出来なくなりました。


彼は、故郷に帰るたびにそのお兄ちゃんのとこに行ってるみたいです。
警備員の仕事が、キツいんだったかなぁ、なんとか決まったんだったかなぁ、苦しい生活をしてるその人とね。なんというのか、私が考えすぎなんだと思うんですけれどもねー、「感動的ーっ」とは言えないんですわ。
だって、相手は国のヒーローじゃん。
そりゃ、掛け値なしに自慢でしょうよ、でも、全く、なんも薄暗い感情が心に過ぎらないかっていったら難しいと思うんだ。それだけならまだしもね、我慢できると思うし、けどもそんなこと考えたってだけでも辛い気がする。
せめて縋れないかって心に過ぎってもしゃあないと思う。
ごめんなさい、これ酷いこと言ってる気がする。




んでもさー、でもさー。
「それ」じゃあ駄目だよね。


この人が希望になるほーがいいんだと思います。
なんていうのかな、とりあえずまず、サッカーで。光として存在して、国が勝って、希望となって。
昔、少年だった時に憧れた、初めて周辺の国としてワールドカップに出場したアルジェリアみたいにさ。未来を感じさせるのが、なんというか、一番大事なんじゃないのかと思います。今は苦しくても。




二番目の人は、どこだっけ?
独立して以降の人、確か北欧辺りの、、、あー、ウクライナか。ああそうだ、当人はヨーロッパ最高の選手だと言われているのに、国としてのチームとしての力は弱くて、今までなかなか勝てなかった。
(ものすごいマークされてたよ。;)


三番目の人は、ドイツチームの人で。
正直「?」となっちゃったんだけど、初の旧東ドイツの出身のキャプテンで、私は東西ドイツの統一以降の話を、なんでかほとんど聞ーたことがなかったんですわ。ドイツは今も目に見えない分裂が続いているんだって、ドイツを扱った番組は何本か(環境とかナチス関係とか、移民なんかでわりと話題になるし)見てるんだけど私は知らなかった。


あー、そーいや、東も西もオリンピック強くて。
統一したらどんなになるのかなぁ、とかなんだったか戦々恐々としてたよーな気もするけど、西の強さと、東の強さって文脈が違ったのかもしれない。
旧東ドイツは、旧西ドイツの資本政策に呑まれてしまったよーに見えた。
スポーツチームの維持が出来ないんだってさ。
そういえば、最近、あまり話を聞かない。
(どっちもね)(スポーツ異様に疎いくせに。;)


この人は他の人とは少し違う気がするんですが(いや悪い意味とかでなく)、この人勝ったらなんか変わるかねー、ねー。
ああ、旧東の人は顔を上げるのかな。
ちょっと独特の練習法があるとかで(ごめんなさい、鬼のよーに疎いのでわからんのだ!)、それが妥当だって胸を張れるかなぁ。




私、スポーツにあんまり興味がないんですよね。
どっちかというと、勝敗に興味がないっていうのか(自分で体を動かすのは好きだけども、身体能力人より高めだからそれだけかも)。
だから、うーん、彼ら一人一人の、ドラマっていうか。
背景ばっかり聞ーてました、いやぁ、得意なプレーとか意味わかんないし(成立する状況がさっぱりさっぱり〜)。


ある意味で、スポーツを見るのには邪道なのかもしんないなぁ。
今書いてても、あ、どうなったのかな、とか少し気になるだけだし。
(てか見てないー。)
でも、そういうものに、人生とか未来とか掛けてる人らがいるってところに、なんとなく薄っすらと希望めいたものを感じるんですよね。全部は無理でも、そんなちっさいボールで、確実に救われる人らがいるってことに。