#499 チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(インド)

なげーっす。
今までみたいな複数の土地を跨ってるわけではなくて、これが一個の固有名詞、元の名前は≪ヴィクトリア・ターミナス≫駅だったらしいっすよ。ターミナスってターミナル(複数路線乗換駅)と同じ単語なのかなぁ? 終着駅って意味みたい。


ところで国境線とか複数統治の回とかが相変わらずありません。
(あれほど先代ナレーターの時には連続してたのになっ。)


とか、思ってたら、これは植民地時代に建築されたという駅なもので、考えてみれば微妙な線だったか。迂闊迂闊。




Wikipediaインド大反乱
(もしくはインド視点で“第一次インド独立戦争”。)


(別に西洋嫌いとかじゃなくて、インド側から記述するのが第三者的には妥当じゃね?)(反乱もなにも植民地化されよーとしてる時に反発するのは当然というか。)
(つーか、執拗にインド大反乱に転載してる人がいるみたいです。)
(「セポイの乱」のほうが知名度上だよなぁ。;)
(↑は正確な反乱の構成を示してないから、との理由です。)


(インド側からの呼称というだけではなんの意味もない、とのこと。)
(しかし「インド大反乱」って意味わからん。。。)




基本的にはかなーり生活に密着した駅のようで。
ヴィクトリア・ターミナス駅って名前、もしかしたらそんなに違和感なかったんじゃないのかなぁ、時期とか見ると生まれる前からって人も多そうというか。そこにすでにあった建物に勝手に名前を付けたわけではなく(問答無用に独立直後に名前を戻すべきだ)、そもそもイギリス人たちが作った駅みたいっすよ。
つーか、ヴィクトリアって名前もさして個人名っぽくないし。
いや、むしろだからこそ、イギリス的な匂いがいつまでも消えないっていうことなのかなぁ、わりと独立後すぐにの改名ではなかったよーで、それが少し気になりました。
うん、いいとか悪いとかはちょっと関係なしにね。


アーチを三重に作り、せめて涼を取ろうとしたのだとか(外の人には気候辛いわな)。
西洋建築の技術の中に、インド系の像をふんだんに取り入れていたのだとか、うん、なんていうのか、うーん、難しいんだけど。


名前を変えても西洋のつめ跡は依然として残るわけで。
そもそも、憎いものなのかってのは、外からじゃあ窺い知れない。


なんていうのかなー、インド人の生活と、あの奇麗な駅はなんとなくなんだけども微妙に兼ね合わないところがあるみたいなんですよ。朝にサラリーマンを運んできて、帰りは郊外に向かう魚売りを乗せるっていう辺りとか。
多分西洋圏じゃ考えられんじゃないですか。


唾を吐いちゃいけない、という注意書きがある。
せっせせっせと床を磨く人らがいる。
なんていうのかなー、自分たち、彼らの生活圏そのものじゃあないよーな気がするんですよ、あの奇麗さはやっぱり。でも、本当に単に異郷のものならば、植民地のー、みたいな意識があったのなら、やっぱり半世紀もあんなに奇麗には使えない気もする。
そのことをもってして、なにかを言いたいってわけではないです。
ただ、複雑な絡み合いみたいなものはあるんだろーなと。
改名とはまたちょっとだけ逆のベクトルで。
(鉄道そのものも植民地化のもたらしたものでもあるんでしょう。)




混雑した列車では大変らしー弁当運び屋さんとか(弁当がでかいんだと思うなっ)、荷物運び、はまあわりとどこの国でも普通にいるか。素焼きのカップでのチャイ(牛乳で作る紅茶)(素焼きの入れ物に入れると気化熱で冷たく飲めるって聞く)、ジャガイモのカレーのクレープとか。
老舗本屋に並ぶ雑誌の中には、外国人の姿に。
なんか知らんが神話の登場人物(なんの本だろ?)。


建物の外側に並ぶ、ふくふくとしたインド人たちの彫像。
いやなんか本当にふっくらしてんの、皆。


ナレーターの平ちゃんは(in新選組!)、そーいう政治的なことはほとんど語りませんでした、ただ、「植民地だったからこそできた新しい意匠」とか。
「本国では不可能な」とかね。
インドの神さまなんてのも刻まれてたし。
建築の基本は西洋建築なんだけど、イスラムの飾りつけがしてあったりもするし、なんか八角形の塔ってデル・モンテ城を思い出す(イスラムだと六角形)(八角形はどこの宗教にも存在していない)。


愛憎の、どちらかだけがあるってなもんでもないのかなぁと。