第十四話「籠のなか」

まー、良かったわねぇ、とまとめやがりました母。
この人のシンプルなところは素晴らしいと思います。
妻と二人で、一人の子ども見てた時と、自分ひとりで二人の子どもだよ?! とか言いましても通用しませんでした(己の見方も変だろう)。


今回の「蟲」はものすごく虫っぽかったです。
あの奥さんががつーん、と切り付けて、足を曲げてざかざか逃げ出すところで胆が冷えるほどに驚きました。い、今更なんだけど...orz
だだだ、だって竹だと思ってたんだもん。
でもまあ、生態とか聞ーてると、なんか竹っぽかったですけどねー。ところであの蟲は竹とは共生関係にあるんでしょうか、それとも寄生関係にあるんでしょうか。


そもそも蟲ってどこから栄養摂取してんのやろ?
あー、いや、いろいろいるってことかなぁ、明らかに動物食ってるやん、てのもいたし多分これは光があるところに生まれる「現象」なんだろうなぁ、とか。




竹に似てるけど足が生えている上に、幹を切ると水がぽたぽた出てくる竹もどきは、竹林に何本も生えてるんだっけ? でも一個の生き物だそーです、単に枝分かれなんだってー(竹もそうなんだよ、根っこから筍が生えてくんの)。
青く光る竹って、、、かぐや姫??


でもって、むかーし、その竹にとある奥さんがしがみ付いていたら、彼女は妊娠して子どもが生まれたそーです。えー、どうやってー?
でもでもね、あのげじげじっとした足のある竹が、奥さんを妊娠させてるシーンとかはとてもなんていうか想像したくとかないです勘弁して下さい。アンタどこが良くて、、、っ。
(植物の美的感覚を持った方だったんだろーか。)


でもって、その子と母親さんは竹林の中に住んでましたが。
夫が(親族だったかなぁ?)与太を言ったんだとしか村人たち思ってなかったので、ちょっと可哀想な親子として、わりと皆、そこに訪ねていっていたりしたそーなのですよ。
最初にギンコと竹林の中で会ったのは、そのうちの少年の一人。
いや、育ってて竹の子を奥さんにしてましたが。




村まで連れてってー、なんてことを言うのでギンコはいつものごとく、親切なんだか軽い調子で引き受けますが(なんかいつも好奇心にも見えるの)、一緒に歩くとなんかぐるぐる廻ってて出られないとゆーか。
男が笑って離れると、なんとか村につきました。


村につくと、「男がいなかったかい?」みたいに言われるわけですよ。
幽霊みたいな話ですが生きてます。


生きてまして、竹もどき蟲との合いの子の、女の子の成長したのを妻にして竹林っから出られないまんまですがなんとか生きてます。
竹ハーフの奥さんと竹クオーターの子どもは、でかい竹から出てくる樹液みたいなもので生きていけますが。一体純粋に人間の男はなに食ってんでしょうね。
筍とか?
でも奥さんとかと親類じゃーんっ(をい)。




男は村をやたら懐かしがってますが。
村は男も、竹の子も、竹の孫も恐れてます。
しかしなぁ、ちょっと生まれた時に竹の皮に包まれてただけで、あとはのほほーんと樹液を吸って生きている女二人(世代交代)のどこが恐ろしいんでしょうかね。
そゆところってよくわかりません。
ありえないとか言ってるわけじゃないですが、ものすごくありそーですが、むしろ竹林をそっとしておいてくれるだけで、狩り出したりはしない分だけ案外と優しいのかもしれないと思わないでもないくらいですけども。
でも復讐を恐れてるって可能性もあるのかな。


まあ、竹に「がーっ」と襲い掛かって来られたら怖いかなぁ。
足付いてるのは怖かったです!


いやいやいやいや、この話自体は、なーんで竹林から出られないのかなー、という感じの話です。竹もどきんのほうが正しいと思います、あと見る目ありますね!
まあ、つまり、竹もどき蟲のしわざだったわけですが。
(男が偶然樹液を飲んでしまってたんだな。)
(だから、竹もどきーの支配下にあるっつっても、竹林の外に出さないのとは微妙に話が違うやん、支配されてるだけっしょ?)


奥さんが竹もどきを切り倒してくれて。
村に戻りましたが、「化け物」と罵られました。
おまけに奥さんも可愛い娘も半年で弱って死にました。


竹もどきは完全に確実に、男のことを心配もしくはまあ、許してやらあ! という気持ちで帰ってきてくれたんだと思います。
いやもう、孫とその婿だもんねー。
(どこまでシンプルに解釈すんですか。)