#488 クルアーニー/ランゲル・セントイライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー・アルセク(アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群)II(カナダとアメリカ合衆国)

絶対さー、これ『世界遺産』で扱う内容じゃねぇと思うんだけどなぁ。
なんで氷河の年間推移のデータとか出てくんのさ、NHKに任せろ、とかは言わないけども、なんかがちょっぴし違うんじゃないのか。いや好きだけど。
(データが好きなのかそうかそうか。)


おまけに、このあとに見たNHKスペシャル『気候大異変』で同じ地域が出て来ちゃったりしたり、挙げ句の果てに見事にデータが補完しあうような関係になっていたもので、ちょっぴり記憶が混ざりました...orzいやん
まー、あくまでも世界遺産から外に出られないのがこの番組だけどな。
あんな事情を抱えてるってのに、言及できないんだな! とか、私は別の番組で見てたから思いませんでしたが。作った人らはどうなんだろうな?




ぶっちゃけますとね。
冬、凍り付いていた海が溶けてしまい、荒波がアラスカ先端の辺りにある島をがつがつ容赦なく削っているんですよ。あー、、、確かにビル風の要領でむっちゃ荒そう。尖がってるからなぁ、あの辺。
ししし、しまった、海流で調べてる場合じゃないよ。;


えっと、まあその。
地球温暖化です。地球温暖化、あははは。
世界遺産でやられてもさー、どうしても語れる地域範囲でズレが起こらないかなぁ、言えることも(地球温暖化に関しては断言できることが極端に少ない)少ないし、という、表層を見て懸念した通りの展開でしたさ、ハイ。
まあいいけど。


基本的には前回と同じような経路を辿り(前回程度の触れ方はとても妥当だと思うの、なんか変化してるよー? なんでー、というか)(ある程度はわかってんだけどそれでもやる)、まず雪が積もり、それが重力でもって流れていく。
だからもって、森林のある地域もなんか原始的でー。
みたいなことを言ってましただ。
氷河期から抜けた頃の地球の姿かな。
ゴビ砂漠なんかで似たような言い回しを見たことがあるよ、あれは荒廃なんかではなくて、そーいう土地なんだよね。
(低木しかない砂漠、砂以外にも石や土がある土地です)
(基本的に砂漠の周りに存在、元砂漠だったところも少なくない。)




うーん、あとはまあ、氷河が「減っている」ということになります。
減っているだけではなくて、増えているところもあるんだよ、それが地球温暖化のせいなのかどうか、よくわからないんだよと。少なくとも簡単に断言することは出来ないんだよという内容になるのでしょうか。
「それ」、私がこんな三行でまとめてしまったことを、映像として描くのに、そーしてある程度でも立場のある人間がメディアが言うのに、どれだけの労力が必要であるかという証左みたいなものでしょうか。


映像が綿々と残ってるわけでもないんですよね。
あるのは、気象関係の研究所のグラフデータだけ。
それの見方は説明してもらわないとわからないし、それを見て、独自の見解を出すなんてことは、遠慮がなくても不可能でしょう。研究所の言ったことをとりあえず呑み込むしかない。
そのまま伝えることしか出来ないでしょうね、どうあっても。
(そーしてアメリカは現在、≪地球温暖化≫に対してとことん否定的な言動を取ってます、不都合なんですよね。)




いーんですけど別に。


なんでわざわざ、『世界遺産』という老舗番組でそんなことをやろうとしたのかはよくわかりません。実際出来ることも少ないのに。
前回までで足りなかったか、というと充分なんですよ。
この地域に価値があるのは、ある意味で「流れ」、南下していくに従っての変化なのでしょーからとりあえず一通りでも触れなければならない(前回で全ての地域は一度触れられています)、そして、まず氷河の出来る経過。
南下していく土地の様相、緩やかな変化。


溶けてしまった終着点。
それが溶けているというのは誰が見てもわかることで、それがほんの数年前までは凍り付いていたというのは、証明をしなくても許される言及だと思うんですよ。それで充分。
、、、私にはわかるんですが。


あーそうか、「私に」じゃないのかなこれは。
うん、データと結論を大雑把に聞いて、まあこれはここ止まりにならざるを得ないだろうなぁ、地域も限定されて(これを知ったのは偶然?)(もしかしたらそうでもないのかもしれない)(どっちも最近の番組だしね)、なんてつらつら考える人間に向けられたものではなかったのかもしれませんね。
なら、うーん。そうか。
失礼致しました。