#486 マドリウ・ペラフィータ・クラロー渓谷(アンドラ公国)

「おかーさん、眠いー」
と母に告げたところ、なにぶん原稿に(高分子構造)取り掛かろうとしていたところだったので、わりと怒られました。なんて眠いんだ、このにーちゃんはッ。


「この人さー、ここ嫌いなのかなー」とゆーたところ。
「ああ、そんな気がするわねぇ」と返りました。


私はわりとそーいうのに敏感なほうですが、母は鈍いです、なんせ性差別を受けててもああそうなのーで済ませた剛毅の者です。日々、いらんことを言って敵を作りつつ、えー、なんか言っちゃったかなぁ、とか呟いてます。
とりあえず、脅迫とか受けない程度にして下さい(実話)。


そんな母にもわかるほどの感情って、ちょっとすごいんじゃないかと思いますが。
眠いので勘弁して下さい。
精神状態悪い時だと引き摺られかねんな。。。




スペインとフランスが周囲の地域を併呑しまくってた時に最後まで残り、「ぢゃあ、共同統治しよっかー」というふうな展開になった経緯は説明されてませんでした。
なんか暗ぁい理由があるんでしょうか。
政治問題嫌いだよねぇ、ホントに、オダギリちゃんは。


でもって、なんか二つの国が言いたい放題やりたい放題、したわけではなくて多分、いろいろと揉めたせいじゃないかと思うんですが。経験上(なんの)。
妙に統治の条件がややこしくて、事実上、あんまり二国間の条約が生きることはなかったよーです。あー、ひょっとしてコレも、政治の隙間で偶然に出来た遺産なのか。
私が書き始めてからも結構ありますよね(ある意味でエルサレムもだ)。
隙間っていうか、狭間。


山々に挟まれた、水の豊富な岩だらけの土地のよーです。


農耕の話ってのがなかったけど、向いてないのかな?
主な産業は牧畜、牛と馬がおって夏になると家々から家畜を集め、それらを一緒にして一人の牧童に預け、放牧地に連れて行くのだそーですヨ。
多分これ奪い合いの果て、というわけではなくて(そーいうふうに決まるシステムってそんなに少なくないんですよ、上の条約とかも)、多分本当の本当に土地が限られていたからこそ作られた仕組みなんでしょーね。


そんなに痩せた土地には見えなかったけど、岩があると放牧しにくいよーな気もするしなぁ。や、怪我するかもしれないから、かなり気をつける必要あるじゃないですか。




でもって、昔は鋼鉄業なんてのもやってたそーですよ。
水の勢いを利用してとってんかってんとってんかってん、と打ち付けるハンマーの姿が大変に面白ぅございましたヨ。鳥みてー。w


ちょっと心配になったのですが、木材がなくなるよーな憂き目には合わなかったようですね。わりと細々とやってるからかなぁ?
や、鉄鋼業で滅んだ都市の話は幾つか知ってるんですが、むしろ私、滅んだ都市の話しか知らないのかもしれません(ろくでもないから)。
鉄鉱石が遠くから運ばれてきて、また遠くへ製鉄が運ばれる。


運ぶのは馬のよーですよ。
でもって、それをつなぐための道は、どっちかというと馬用になっているという、人間様二の次。そーねー、むしろ効率を考えると正しいかもしれませんぜ。
もしくは働くほうが偉い。




おじーちゃんが出てきて、昔はなぁ、みたいな話をするんですが。
家畜用スペースのがだだっ広い。
てか、元居住スペースがマジ食事しか無理っぽい。
どこで寝るんだ! と思わず突っ込んでしまったんですが、家畜小屋の屋根裏で藁に包まって寝るそーなのですよ、藁の有無は重要ですね。


あとあと、水の豊富な土地で、清潔にしてないとキツいかもしれません。
匂いが(少しはロマンを解しましょうよ)。


この国、道を作る時は、馬だったか牛だったか、獣の後を歩け、とか言われるそーなのですが。ほとんどソレが全て自然が一番、家畜が二番ー、みたいな国だそうですよ。




森が美しい限りその生活は続くでしょう、とオダギリ君は締めるのですが。
喰える限り、食わせてくれる限り、続くと思いますよ、私も。
人が飽食に明かせて喰らうには、あの土地は痩せている、けれど本当に辛い思いをしなきゃならないほどではない。
美しいというのは、滋味があるということだと思います。この場合。
豊かであるから美しいというのかね。
それを私たちが崇めるのとは、また多分、違った意味合いで。