STORY.06

面白かったんですが、雑い話だったとは思います。
小説なんかなら、さして問題ないのと違うかなぁ。。。


うんまあ、私はとかく理屈っぽいんですけれども、でも「なんとなーく」違和感ってあると思うんですよね、どうしても。
その人物を生かさなきゃなんないっていうか。
役割のために台詞を口にさせられてる、と思わせたら、それは道具にしか見えなくなっても責められないと思うんですよね。


道具がどんな目に合おうが、別にどーでも構いませんよねぇ。
病気の女の子には同情が出来ても、「病気の女の子」と書かれたメモ用紙に同情する必要はないよねぇ、というか。それが実話であってもたまにそんなふうに意識が抜け落ちてしまうくらいなんですよね。
遠いニュースに、本気で全部同情する人って、むしろ大変でしょう。




まあそりゃ、それでも面白く見ることが出来ることはありますけれども。
なんの義理もないテレビドラマごときに、そー思わなきゃ「ならない」のなら、それはもう娯楽と呼べないシロモノになるよーな気がするんですよね。悪い意味で。


まあ、そんな話でした。


刑事二人の回くらいに丁寧にしててくれたらなぁ、、、そしたら話の筋としては悪くなかったんじゃないかと思うと実に惜しい。
筋は、思い返してもわりと面白いんですよこれが。




つーか、女の子たちのダンスシーンで、一番優しい子がちょくちょくミスをする、という会話が交わされる。そして帰ってきたミカちゃんの荷物を受け取ろうとする時に、すかっ、と受け止め損ねてしまう。


これは、ドラマを多少見慣れていればわかりますけれど「目が悪い」という前振りですね。その後にもちょくちょくと失敗を重ねています、彼女。
そーして、かなり不味い時、銃を持って今回の事件の犯人のアジトに乗り込む段で身内のナツキちゃんを撃ってしまったー、という展開です。


別にそんなのが悪いってんではないんですよ。
台詞とかも別にいいよね。
でもなぁ、なんかこう、無理に言葉をぶち込んだみたいな違和感にしばしば見舞われました、別にこんなこと書きたくて書いてるわけじゃない。
私、見終わった後で、つらつら考えて「おかしいと思う」は構いません。
その場を騙せればそんなのはどーせ作り事だからいいんですよ。
でも、見てる時に感じ、そのままその印象を展開が変わっても引き摺るというのは、見てる側だからこそ避けたいよ。




変になんちゅーか、しばしば状況説明的なんですよ。
見てればわかるものを補足するのは構わない、でもそれならせめて一人にしてくれるなりして欲しいというか、うーん、その子の「異常状態」を中心に皆が割れてしまっている描写なんですよね、今回。
それなのに協力して、裏方説明を分担してたら白けますよ。。。
ざーとらしい協力関係でね、皆が一体となって動いてる時ならなぁ、スマートとは言いがたいのかもしんないですけど、笑って許せますよ。格調なんていらないもん私。
くーだらねぇ娯楽であるテレビがよろしいんですよ。


でもだからこそ、不和を描く時には気を遣って欲しいというか。
目が急に見えなくなってしまったあの子の設定には理解が及んでも、そしてあの子自体の演技は全く問題がなくても(ミカちゃんもナツキちゃんも、些か感情がすぎた気もしますが)(そこも含めてドラマだし)、それを支える世界に説得力がないんですよ。


結構、ぎりぎりの選択だったと思います。
「目が見える振りをして」生活を共にするって。
だって、ダンスに戦闘でしょ。
そーして身内、ほとんど一番大事な相手まで撃っちゃったんだしね。
ならばこそ、そーいう選択をするに至る強い感情がね、あるじゃないですか。
そーして、その感情があるようにまでは見えたんですよね。だから惜しい、と。




目が見えないから、耳がよくなってー、ちょうどその時点で起こっていた偽札事件の犯人に拉致られてしまったナツキちゃんを取り戻す役に立ったという展開も。
どーにも白々しい。
微笑ましいお約束だと微妙に見られない。


話の筋には別段問題ないと思うんですよね。
そりゃ、極端な話ですけれども、そーいう設定の番組なんだし。
でもどーにもこーにも、間が悪かったんですよ、そして台詞回しも。
そしてラストで、治ったのも、良かったとも感じにくい。
面白さって、本ー当に難しい。


(ところで刑事Aがどこぞに行きました)(知るか。)