第一話「緑の座」



どう言えと?!


うわ、なんちゅーか、レビュアー泣かせってのは本当だなァ。
さてつらつらと書いてみるに、ていうか私はこのアニメの原作はざくっと1巻を読んだにすぎなかったりする。合わなかったというか、ぶっちゃけ立ち読みなのだが。
(シリーズ1巻だけが見本として置いてある本屋にてだ。)


ギンコというのが主人公のようだ。
字はまだ知らない。


しんら、という少年のところ、山奥に訪ねてくる。
新羅? 森羅(変換で出てきただけで意味知らん)? 平仮名ではないよーな気もする。




「禍々しいほどに鮮やかな緑」だっけか。
禍々しいという表現ではなかったか、どことなく熱帯の鮮やかさを思い出してみたが、画面の中は大人しいものだと思った。シダ系の植物は色が濃いような気がする。
あとは笹か。
大抵は地面に這うようにして生えるもの、葉も広い。
樹木は大抵そーでもない。


ギンコは“しんら”を訪ねる。
あまりヒトと会わないのだろう少年は、頑なに自分に関することを語ることを拒むものの、どちらかというと懐こく、目の前にいる者には話し掛けてしまう。


しんら、がというより、どちらかというと死んだ彼の祖母が。
そういうふうに、人と交わらぬようにと言ったのだそーな、それは正しいわな、とギンコも頷く。少年の左手で描いたものは命を持つ。
ありえざる生き物であっても、紙から抜け出して動き出す。
それは人に余る能力、と、祖母は彼に左手でものを書くことを禁じた。




けれどしんらは右手を怪我してしまい、「取材」を申し込んできたギンコへの断りの返事を書こうとして、書き始めた文字が動き出してしまい、仰天する。
まさか文字までが動くとは思っていなかったのだそーな。
もとはそれは象形のものであって、中は命を持つものもあるということだろう。


ギンコは、その中の一匹。
しんらが取り捕まえ損ねたソレを見てしまう。




「取材」には断りを入れるものの。
ただ、目の前で見られたものに関しての口は案外と軽い。
左手のこと、それを祖母に禁じられたこと。
奇妙な造型をした、さまざまな「生命」のこと。


祖母にもそれは、見えなかったという。


それは、≪蟲≫であるのだよとギンコは教える。
また、その力は隠すに越したことはないと、事も無げに言う。




生命の分れ目が指、指はじきに手の平に到達し。
そこに至ると生命の境目は曖昧になる、実際、植物/動物なんてのもいくつかのところでわかりにくいし生命/非生命も案外とあやふやだったりする。
そして手の平を突き抜けて、腕にまで至る。


そこの存在になるのが≪蟲≫なのだそうな。
これがまた、いろんな形でありうるらしい。




とりあえずその回で出てきたのは、色鮮やかな少女の形をした蟲とヒトの境と、彼女を捕獲するために使われた煙状のものくらいか。
少女を見て、ギンコは「れんず」と呼ぶ。


さて、漢字があったような気がしたが、気のせいか、ハイカラな名前だという気がする。しんらの祖母の名にしては。
ていうか、どこの国、どこの時代だか把握もしてないが。
いや、ギンコ、しんら、ときて今更ハイカラもなにもないか。




しんらの祖母なのだそーな。


蟲でなく、ヒトでない存在として、そこらに漂っている。
しんらの眼は≪蟲≫を見るが、半端な存在なので今は見ることが出来ない。
蟲に呼ばれて行った、儀式が半端なのでそんなことになってしまったそうな。その儀式はもうとうに昔のことで、そもそもしんらが目当てで行われたのだという。


欠けた緑の杯と、血を継いだしんらを媒介に。
その儀式のやり直しをギンコは行う。


そんな話なのだが、美しかった。
意味がちっっともわかっていないのだが、瑣末なのだろうか。全く。