EPISODE-3 狼人間通り魔殺人・解決篇

ところで狼男と吸血鬼は、まあだいたい同じレベルに属する伝説の類です。
どっちも元は、とある地方に伝わる伝承で。
明文の記録が残るようになってからも、多少の報告例もあったりする。


前半ですが、蘇芳くんも狼男の伝承に関する言葉をぽつぽつと口にしていますね(出展なにかなぁ?)。
吸血鬼もそーだけど、キリスト教に利用されてたのかなぁ。
(吸血鬼の定義の中に、反キリスト教の人らが数えられてたりもするんだよ。)
蘇芳くんも、十字架下げてるしね。


あとところで、一応UVクリーム塗ってたんだね。蘇芳くん。
1話ではすっかんと平気そーだったから、その方向で行くのかと。
にんにくは完璧に平気っぽかったけど(わりとどこでも厄除けのよーです)、それは邪悪な存在ではないから、とかそんなかなぁ?




2話透明人間の回で。
蘇芳くんが明確にその存在を否定しているのですが、それが結果的に正しかったということもあって、今度の「狼人間」が実在してるのかどーなのか、なかなかわからない状況になっているのが面白かったと思います。
シリーズの流れとして妥当っちゅーか。


どっちかというと実在してて、ガチ勝負して欲しいんだよねー。
(しかしそうなると今回は、相手がりおんちゃんの幼馴染なわけだが。)


とはいえ、狼男がいるとかいないとかいう言及そのものをしていない状態なんですけどね、今回はりおんちゃんも、「本当にいるの?」と聞ーていないし。ソレを聞いてしまうと、まあ、実際、後半のあの展開が成り立たなかったわけですが。




後半、解決篇は、りおんちゃんと蘇芳くんが、些か別の思惑でもって、りおんちゃんの幼馴染、「狼のマスクを被った」「狼女」を探すという展開。
ヘアピンを使って彼女の部屋に侵入した二人が見た。
暴れて荒らされたよーな部屋。
手帳にあった、精神科病院らしき名前。
そして、彼女が写ったホームビデオ、苦しんでいて一度倒れこんだ彼女がもう一度起き上がると狼の姿になっていたという画面。


続いて家宅捜索に来た刑事らが(しかしこの辺、ダイアナちゃんしか刑事いないんかい)(女性絡みの事件だからまあそーんなに不自然でもないか?)。
目撃することになった壁の大きな抉り傷。
殺された被害者の写真と合わせるとちょうどいい形。


この辺の展開は良かったと思うんですよ。
先が読めるしさぁ(伏線って結局、「読ませる」展開だと思わない? 完全に全部理解させてたらさすがに失敗だけど、全く気付かないよりかはマシっつーか)。




しかしなぁ、うーん、「動機」が。


トリックとしては良かったと思います、うん、筋通る。
最終的な目的にも兼ねあっていたと思う。
そもそも、ホストクラブに来てソファの隅でぷくー、と膨れてた女医さん、女の子たちがクッキーのこと褒めると大層喜んでいた彼女が「そう」だったというのはまあ、つながりとしてはありえると思えはするんですが。


そもそも、電波動機なら電波動機でありえるじゃないですか。
だってこーゆー深夜番組だし。
てゆーかむしろ、完全電波のほうがナンボか良かったようなー。




でもなんかソレっぽく言うたんびに、「あれー」「えー」みたいな、男に対する恐怖を受け付けて女性を本来の姿に戻すんだ、とか。
「ううん、彼女たちは手遅れだったのよ、彼女たちは死ななきゃ治らない!」とか。


えー。


悪の道を貫いてくれたほーが格好いいと思うんですけども、単に可愛い女の子好きが高じて立場を利用してうっはうはー、みたいなほうがよろしくないですか。
いやそれだと1話と被りますけども。


そんな違和感があったってわけでもないんですが。
もうちょっとどうにかして欲しかったかなぁ。
まあわりとトリックと解明には納得いっちゃったんでね。


単に男嫌いっていったら、わりと説得力あったと思うんだけどなぁ。
せめて蘇芳くん辺りに指摘さすとか出来なかったかなー。
女の主食は恋愛だ、じゃなくてー。今回そんな展開の話じゃねぇって。
(どこに恋愛があったよ、どーこーにー!)