彼我なる距離は。

私と、ちょいとした関係の人が私が大学生の時だから、、、えーと5,6年くらい前かな、蒋介石についての番組に出たことがあります。
(この人は正直バレかねない、蒋介石の番組少ねーっorz)


それを知ってた友人が、授業の時に。
「いやーごめん、なんか後半から見たら奥さんの記憶しか残んなくてさ」
とのたまいました。
私に謝ってくれなくてもいいんですが、つーか、私もいまいちそんな感じでしたよ。とほほほほ。
宋美齢はただでさえ派手なのに、別に蒋介石も暴君でも名君でもないからなぁ(まあ“暴君”のほうは同時代人にはそう言われることもあったけどな、後世の人間がちょっと見たくらいでそう思うほどのこたぁない)。


その人は、女性タレントに発言を掻っ攫われて、ぷんすかとむくれていましたね。
でもなー先生(あわわ、身元バレる;)、言ってることがややこしいんだよ。
ていうか、その辺の知識ってのが日本人なさすぎなんだよな。
だってたかだか隣国の一時代の政治家ぢゃん、とか言うなかれ。


日中戦争の時の最高指導者だ。




毛沢東に政権が移ったのは、戦後数年だし→
そーいや、毛沢東と戦争やらかしたっていう記憶もないな、と思える人はいるんではないかと思いますし。
そもそも年配なヒトはそこで常識だろ、と思われるんかもしれんですが。
知らねーんだよ、、、これが、若い子ってば。


別に物を知らんわけではない、極めて常識的な言動のお嬢さんが、日本が当時戦った国名を知らなかったというorz
彼女を責めてもどうにもならんッ!
そして、靖国問題で責められても、なんかしょうがないかもしれんっ。
とも思っちゃったりするよ。するって。するだろう普通。。。
靖国近辺いくら語ってても、全く意味ねーって。違うよ。




ていうか、私もよく知りませんでした。
これが、小学校5年から6年のだいたい2年くらい、意地みたいになって「戦争関係の本」を読み漁ったっていう過去を持っている人間なんですよね。
でも今、西についても東についても、なんかごちゃっついててよくわからん。
私は特に頭が悪いほうでもありませんし、周囲に国際問題に関して教えてくれそうな人間は今も昔も山ほどいました。完全に抜けていたとしか思えない。
どころか、母すらその辺をあまり知りません。
祖父は歴史系の教育者ですし、リアルタイム世代ですから当然知識はあったはずですし、家の中でも社会系の会話はよくあった。それでもその娘の母が知らない。
一体なぜなのか、よくわかりません。


ネットを見ても、妙に断絶している。
素人でわかる文章がない。
番組の中での、先生のわかりにくいコメントと一緒。
見せ場を掻っ攫われて、むくれている場合ではないでしょう、貴方たちの言うことは乖離している。それじゃいくら語っても誰にも沁み込まない。
非難は無意味です、やり方が違うとしか言いようがない。申し訳ないけどね。


どーにかしたいなぁ、てのはわりとその頃からの願望だったりします。


今は、さすがにゼミで近代政治史を習ったんで、中国に関してはそこそこわかるんですが、それにしたって説明とか素人に出来るってほどでもないしなぁ。
(100知ってるヒトが、1を語るのが入門書、て概念があります。)
逆に当時から、ちょっとずつ書き溜めていれば良かったんでしょうが、今から1から始めるってのも難しいんですよね。;




主に感情を伴う記憶から書き起こしてるのはそれこれの試行錯誤の結果。


んー。
蒋介石の番組の中だったかどうか、判然とはしないんですが、むしろ「宋姉妹」の本の中でだったかな?
(二女が革命家・孫文の妻で、三女当時の主席・蒋介石の妻。おまけに長女は孔子の子孫の銀行家と結婚したということでかなり有名。w)


取材陣にね、日本人が来るだけで震えが来るのよ、怖いのよ、憎いのよ。
と家族を介して告げている老女の記述を読んで、ちょっと正直、呆然としてました。だって、、、疲れるじゃないですか。
そんな憎悪を抱えたままで生きてくのってなんか酷いよ。


どうして、こんなに距離感が違うんだろう。
被害者と加害者って、こういうもんなんだろうか。




それとも、中国のヒトにとって日本て、無視できるくらい遠いのかな。
そのおばーちゃんのためには、そうであって欲しいですけど。
いつまでもそれってのも、なんだか寂しいなぁ、とちょっと思うんですが。