11th Blood

んー、あらすじ的にはやっぱりどうってことないんですが、10話11話とやたらと面白いよなぁ、ただ、そこだけ見て「今まで見ておけば良かった!」と後悔してる人はちょっと微妙w 見ないままのほうが美しい印象かも。
(でも今まで見てきた人は信じて良かった、みたいな思いはあるかな?)
(とはいえ特に見苦しいこともないから惰性で見てたって人のが多い気はする、変に気取ったような印象はないからあんまり辛いとかはないのよね、こういう題材のわりに。)


要するに≪月長館≫の一番新参の誠くんが、彼らに拾われるまでどんだけ酷い生活を送っていたか、という話だったんですが、これがまあベタな展開にも関わらず破綻も救いのかけらもない(いや、館の住人たちそのものが救いではあるんだけど)せいか突っ込みどころっていうか一分の隙もない内容で。
しかも、あんなぽやー、としてるようにしか見えない全員がある意味でそのことを、誠くんが滅多打ちにされていたこととか食事もろくにさせてもらえなかったこととか、お母さんに捨てられたこととか当たり前みたいに受け入れているってことがなぁ。
自分たちの仲では情愛深くあろうとするんだけど(友人たちにもね)、外の世界にそれを求めるって気が全くないっていう姿勢がある意味でシビアでした。誠くんが救われて「飼ってくれるの?」という言い方をした時も、その台詞だけ前もって聞いていた印象とはまるで違いました、正直それに相応しい状況にしか見えなかったし、それを聞いた側もその言い方は違うよ、と笑顔で嗜めただけ。
どう考えてもその背後に、そこまで貶めた相手がいるって知ってる上で非難するつもりがないんだよなぁ、しかし、母親とも教会ともそんな近所で暮らしてたんかいw