修行その46 ギャワギャワの記憶

えーとつまりまずロンは、理央さんの家族がピクニックに来ていたところを襲い。
猫師匠に預けてとりあえず育てさせ、えーと、熊に反乱を起こさせていたのはずっと昔だったんじゃないかと思うんですがその辺のところはどうなんでしょうか。
まあいいや、深く考えるまい、そして理央さんが悪の道に走り。
そこで自分がメレさんの前に出て、最後の仕上げをしたんだよ、みたいなまあ、途中がぽこぽこ抜けてるような気がするけど(ジャンさんのところの集落殺害とか、ジャン父の襲撃とかがすっぽり抜けてますがな)。
で、なんかすごく時間を掛けての動機がなんだったかというと。
どうやら自分の暇つぶしだったみたいです、まあ、それ以外ないと思います、どうかと全く思わないわけではないんですが、他の理由だと困ります。


とはいえ、とてもとてもいつも楽しそうだったので。
こんなに長い手間を掛けて! という非難は当たらないと思います。
あれはもう、ああいうちまちまっとした悪巧みが本当に心の底から楽しくて仕方がないんだな、ということで納得するしかないような気もします。
最後が上手くいかなくても次の手、くらいの鷹揚さは欲しいような気もしますが、そういう我が侭っぷりもまた一興ではないかと。ほとんど不満はありません。


ただ、この回の主役はメレさんだよね。
どっからどう見ても、自分に手を差し伸べてくれたのが理央さんだから、自分が理央さんに忠誠を誓うのだ、と啖呵を切ったメレさんが格好良すぎるような気もします。
あんなキャピキャピいってても、芯の入った根性が素敵です。


とりあえずロンは理央さんとゲキレン面子でなんとかすると決まっているとして(どんなに先鋭的になってもそこが外れる戦隊シリーズなんていりません!)、あとはメレさんのことだけが心配です、なんか事態が解明した時点で、全てを放り投げているような気もしないでもありませんがそれが自分の正直な気持ちです。
だって、パワーアップ回自体は結構好きですけど、普段の戦闘があんまり最近面白くないんだもん! 飽きるまで結構時間が掛かったといえなくもないんですが。
ここから最終回までひたすらなんか頑張ってるのかなぁと思うと、さすがになんか面倒になつてきました、別にそこまで頑張って見なくてもいいような気もするんですが、どこかで違うことが起こらないか化学反応がないかと期待してしまうような気もします。




そもそも途中経過をすっ飛ばして結論だけ語っていたんですが。
ええと、前回理央さんが変化しかけてしまってなにか不振に思い、そのごたごたでロンを目にしたジャンさんが違和感を覚え(それにしても便利な子だ;)(センサー精度といい事態の把握能力といい、そっちの勘のよさは素晴らしいものがあった気がします)。
そして猫師匠が持っていた、ジャンさんのもといた村に落ちていた羽根に反応。


理央さんと猫師匠が最初に出会ったところ、家族を殺された場所に行くと理央さんが、そして全ての事情が判明することに、というような展開なわけですが。
よく考えたら結構シビアな話なのになんかそんな気がしないのはなんでだろう。
んにゃ、ゲキレン面子の影は薄いとは思いますが、健やかに生きていって欲しいな、くらいの感慨は余裕であるのに、過去のことに拘る気がなぜか起きない。
父ちゃんが、結局ジャンさん自身の手でトドメを刺されたことになった時も、正直どっちかというと救いがないとは思わなかったしなぁ。


ジャンさんの暮らしていた村はまだともかく。
理央さんの家族なんてどっからどう見ても一般家庭なんですけどね、どうも、そんなに悪い意味合いじゃなくて設定に陰惨さは感じません。ロンのことを天災かなにかの一部みたいに感じてでもいるのかなぁ?
話が薄いな、と思う人はいるでしょうが、この辺の事情が上手いこと組み立たないと思う人はおられんでしょうし、ジャンさんの怒りや、理央さんの理不尽な運命そのものが理解が遠い、というわけでもないんですが、なーんか少なくとも暗さはないよなぁ。
お涙ちょうだいの悲劇ごっこにも見えないし。
うーん、その辺のところが話に生きているのかどうかはわかりらないっていうか知りませんが、これ、なんでなんだろう?


いや、今まで気づかなかったほうがどうかと思うんですが。
理央さんもジャンさんも大概な設定でしたね、、、というか、もともと孤児なのに兄を唐突に失ってるレツさんとか(名前忘れてた...orzえええ)、10年さ迷ったゴウさんとか、全体的に過酷な人生送ってるよなぁ、残り二人は平穏だけどメレさんも死人だし。
しかし、悪い意味というか、どっちかというといい方向で気にならないんだよなぁ、当人たちが気に病んでいる様子がない、というほどでもないし。引き摺らない、のは確かに収集的にエピソードあるくらいであとはさっぱりなんですが。


なんでだろ? 悲劇って見せる演出をほとんどしてないからとかかなぁ。
理央さんにたまにぽちぽちそれっぽいのがあったくらいで、あとはほとんど悩んでる様子がないというか、未来というか今後を悩んでるくらいしかないからなのかしら。


なんというか、これ、いいことのような気がするんですが。
(少なくとも見ててうっとおしいのは好きじゃありません、戦隊くらいは。)
なにぶんにも話に生きていたのかどうかとかわかりませんw どうだろ。