2nd Blood

まあ要するに「特別」に憧れる女の子が自分のクラスメートを吸血鬼と気付き。
しばらく付回した挙げ句、ある夜、浚ってしまうという話なんですが、さっくりと言ってこのタイプの話が量産というか、大量生産されているというか定番というかベタとまでいっていいレベルの絶対数になっていること自体はどうかと純粋に思うものの。
異形・人外、人とは違う存在をテーマにした場合、理解しやすい範囲なのは仕方ないというか、むしろ問うべきなのは“特別”を素材にした番組そのものの多さなのか。
(そして主にその系統を中心に話を選択してる人間がどうこう言えない気も。)


ちゅかこの手の話、少女=自分(視聴者のことね)と置いて話を作るか、吸血鬼=自分にするかで見せ方が全く違ってくると思うんですが、多少稚拙であろうが、これを両者混在にしてる場合は概ね救いがあるというか問題ないと思うんですよね。そのパターンは真実ベタと認定してもいいんじゃないかなと。
んで、少女メインの場合は名作になる可能性もあると思うのよ、人外が本来の番組のモチーフだったとしても身近な人間としての不安定さがテーマになるわけだし。
ところが吸血鬼がただひたすら正しくて、少女(=人間)がどれだけ醜くて無様で勘違いした存在か、ということを主張するパターンにもわりと簡単に陥るのがこの展開の恐ろしいところというかなんというか。そこまで行くと作り手の充足願望になりかねないという。
(特別ではない、というテーマで透けて見える作り手の“特別”願望、おそろしや。)
で、こんだけ語っておきながら今回一番最初の両者混合型でした、無難無難。
そして私は、深夜ドラマ吸血鬼素材、コミック原作、イケメン揃いに対し、名作は求めません! それは清々しく余所様に任せておいて欲しいですよね!