#7 予知る

まあ仕掛けというかトリックは面白くないでもなかったのですが。
あんまりこう、悪人悪人してるとちょっと楽しみが半減してしまうというか、そこまで徹底的に仕組んでいると「さいですか」としか思えないかなぁ、というのが正直なところです。お説教めいたことを珍しくしていたわけですが、先生。
勝手にやらせておけばいいんじゃないかしら、と思えなくもない。
そしてこう、彼女が金に執着するというのが不思議でしょうがない、いや、別のドラマの影響じゃないんですよ、もともとずっと浮き世離れした役のほうが好きというか、世間的にもそういう評価だと思うんですが。


とある男が美人の奥さんをもらって浮かれていましたらば。
向かいのビルに「結婚してくれなきゃ自殺してやる」という浮気相手が極めて唐突に出現、そして目の前で首を吊ってしまい、当然離婚されるわ、莫大な慰謝料を取られてしまうわで大変大変。費用対効果っていうか浮気三回で結構な慰謝料が取れるものだと思うんですが、共犯者一人と殺人って私ならやんない(危なっかしいもん、そして共犯者の口を塞ぐことは出来てもその時点でどう考えても怪しまれて当然)。
仕組み自体は珍しいけど、偽装自殺自体は考えにくいことでもないしな。


で、先生を引っ張り出したのは、その一週間前に同じように首吊りをその当の夫自身が見ていた、という事実、さて、予知はあるのかないのか、、、といったらどう考えても予行練習だろそれ。それにしてもまあ、栗林さん(覚えた)って無残ですね。
無残な方は味のある俳優さんにやっていただかないと辛くて困ります、良かった。