修行その３５　ギュオンギュオン！獣力開花

なんで≪幻獣拳≫が出来たのかよくご覧なさい、とクラゲ様が言うわけですが、あれだとどう考えても逆切れです。自分が後継者に指名されていたのが、別の人間の替わりだったから、ということを知り。
その相手に詰め寄ったら「お前のほうが強い」と言われてぷちっと切れたと。
気持ちはわかんないでもないんですが、さすが負の感情を主とするだけはあるというかなんというか、格好良くはないよ！

というわけでクマさんの倒され回でした。
２回とは言わないけど、他にジャンさんｖｓ理央さんとか、ロンの台頭とかクラゲ様がさくっと殺されてしまうとかがエピソードとして挟まれるのならば、その分もうちょっと気合い入れて欲しかったかなぁ、というか。
あんまり強そうには見えなかったね、うん。
でも単純パワータイプの敵なんて、どうやって強さを表せばいいのかというと、物を壊すくらいしかないわけですが、前回のカタみたくに小細工してきたほうが手強く見えるんだけど今までのことを考えるとそういう姑息な手段もよろしくはないしなぁ。

頑張って、と言いはするものの、ここがこうだったら、とか、ここがこうでなかったら、という具体的な意見があるとかではないです。つーか正直、戦隊だとしゃあない部分があるようなないような。
そういや、パワーアップ回まで兼ねていましたが、そこに関してはほとんどなんも期待していないので割愛、さすがに他にエピソード目白押しでそこまで気を配ってらんない、というのはわかんないでもないので。
しかし、わかりにくかったっちゃあわかりにくかったです。
基本的な潜在能力そのものが増える、という説明はされていましたが、説明されたからって納得するかというとそんなものでもないよね。
でもそもそも、“パワーアップ”という現実ではありえない、成長を目に見える形で一瞬で、という状況を作り出す時点でなんかこう、よほどじゃないと大人の特ヲタが面白い！　なんてことはないような気はするんですよ。

んで面白い場合も、手に入れるまでにＲＰＧ的な冒険があるとか。
とある障害を打ち破ったら、とか気合いとか（これが今回か）、そんなちょっと実は脇に逸れたことでそう感じるだけなんじゃないかって思うしね。
ジャンさんだけが理央さんと手合わせすることで気付き、他のメンバーに教える、ということで新味はありましたが、それが有効だったかどうかはちょっとわからない。とはいえ、また試してみるくらいの価値はないでもないとも思いますけどね。

ともあれ、装備の色や形が変わること事態に重きは置けねっす、さすがに。
でも、お子様がそれを楽しい、と思うのはなんの問題もないというかすごーく健全だと思うのでその部分は譲って当然なんですが、それでもまあ、付随するエピソードを面白くする分には害がないとは思いますが。
ぶっちゃけて、義務はすでに果たしてるというか、まー、特に必須な気もしないです。

でも正直、納得出来ない部分があれやこれやとある部分を越えて「なんか面白くない」という気持ちがないでもないんですが、それがどこかはちょっとわかんないというか、むしろ逆にもうちょっとなんとかなったんじゃないかと思っているということなのかなぁ。

とはいえ、ロンの台頭とか。
わりとベタでしたがジャンさんｖｓ理央さんなんてのは良かったんじゃないかと思いますというか、時間が短かったこっちのほうが面白かった気がしないでもないんだよなぁ。いっそもっと、あっけなさを強調してくれたくらいのほうが。
在りし日の時代って感じで良かったのかもしんない。
強さを表現しようと頑張ってた分、届いてないな、と感じちゃったのかもね。

ほとんど通りすがりのように殺されてしまったクラゲ様のほうがなんとなくインパクトあったくらいだもんなー、理央さんに忘れ去られてるよ！　とカタとマクのことを口に出している時に名前が出てなかったので指摘されていたのですが。
単に彼女はフツーに生きてると思っただけなのじゃないかしら。
マクさん絡みでちょっと揉めはしたけれど、別に邪魔になるわけでなし、マクさんのことも穏やかに思い出せるしで、特に不遇に扱うつもりでもなかったんじゃないかという気すらしないでもないのですが。
だって、師と弟子としては殺伐としていた、とか、そうでない関係のことを想定していないと思わないんじゃないかって気がしますしねぇ。

ところでどうでもいいのですが、龍だろ、というのはかなり前から言われてましたが、黄龍でしたか、四神応相の中央と言われている一つ（東西南北に獣を配する風水の思想、なんかファンタジックですが、獣が自然現象や自然物の象徴だったりもする）（しかし青龍と被るので妙な感じだ、人間を中央に配する説もあります）。
マニアックかな、と思いましたが、そんなこともないか。

ヲタ以外はどうせ四神応相も知らないし、ヲタは黄龍も知ってる気がする。
ええまあ、大概複数の作品でモチーフとして使われてますしねぇ。

で、次回から敵さん変更かな？　どんなのが出てくるのかしら。