第8話「四面楚歌」

――敵が増えたような気がするんです。


というラストの大統領補佐官の言葉がテーマだったと言えるのかなぁ。
副大統領とのごたごたの直接対決、前回の情報リークの事態の判明だけが持ち越されてましたがあとの件は触れられてませんね(前話は事態が一個しか解決してなかったの)(でもやっぱり後処理はホワイトハウスの仕事じゃないってことだよな)。


でも私は、むしろ副大統領との仲は若干好転したよーな気もする。
なんでなのかわからない敵対関係よりは、まだしもお互いはっきり口にしていたほーが救いがあるように思えるんだ。要するに、副大統領が大統領になるための道を諦めてないからっていうことなんだけど、でももともと対立候補だったんだから無理もないし。
そんなことで大統領側に非難される謂われすらない。
でも年齢差があるんだし後継者になれないとも思えないし。


やっぱり、ちょっとどっちも大人気ないんじゃないのかなぁ。
いや、もちろん路線自体が独自なのはわかるけど、「大統領候補」だったことよりも「副大統領」だったことのほうがどう考えても大きく扱われるだろうしな、諦めちゃったほーが利口な気もするんだけどね。
(表面上はそうしてるつもりなんだけどね、マスコミにも対立が気付かれてる。)
そうもなんないのが大人の男同士なんですかね。




この回の大きな懸案は≪銀行法案≫。
ごめんなさい、意味よくわかんないです、いや、さすがに銀行法案自体の意味くらいはわかりますけど、それがなんで土地に絡むのかとかそんなのは駄目。;
つぅか要するに、「なんの」銀行法案だかわかってません...orz
今回、CJがサムに教えを請うなんていうシーンもなかったしね。


もう一つの人間関係の軸は補佐官の娘さんマロリーがサム・シーボーンをデートに誘ったことなのかもしんないです。
ちなみにマロリーのお母さん、要するに補佐官の奥さんは現在別居中。
先進的なー、みたいな女性じゃなくて専業主婦の方で。
今後、別の男の人と、みたいな感じの別居ではなくて、あくまで家庭内の、旦那さんとの単独の事情。今までの生活に耐えかねたということのようなんですよ。


てなわけで、サムにデートに間に合わない仕事が押し付けられましたヨ。
補佐官だけでなく、大統領まで参加してました。
(あとで徐々に判明してった感じー、馬鹿だねぇ、男って。)




あとは冒頭から、ジョシュに「国立公園について」というレクチャーをとことんしてたら超嫌われました。国立公園に大統領を埋めたいとまで言われていたので相当です。
相当つーか、夜中1時から明け方までなら怒って当然だよね。
当然っていうか、本気でなに考えとんのじゃ貴様レベルだよね。


しかし、相変わらずつながりがよくわかんないんですがー。
その国立公園法に関係して、あとで土地をぶん獲ってましたよ、なんかねー、銀行法案に関して土地を手に入れようと画策してた小物がいたっぽいんですよ。それ自体はそんなに問題はないものの、そーゆーことされると悔しいってことかしら(大人気ないねっ)。
まあ案外、前例を許すと付け込まれやすくなるということかもしれませんが。


でもやっぱりジョシュさんの性格もあると思うんだよなぁ。
「通しちゃえば?」と言うマンディさんにがーっと噛み付いてるし。


負けず嫌いっていうか、なんというかね。
なんとなく密かに大統領に対する執着一番って気がしなくもないし(CJは距離があるし、サムはもともとそんなでもない)(マンディさんは外様だし、補佐官はそれ以前からの親友なんだからまた別の話)。
(やっぱり広報担当の人かジョシュさん辺りかなぁ)(←一番喧嘩もする。)
大統領に一番信頼されてたいし(しかし言うことは言う)。
彼の威信に傷を付けるのもなんか嫌っつーかねー。
能力の高さでなかなか気付かせてないけど、かなり融通が利かないタイプなのかもなぁ。そーいや5話では仲間内には嘘も付けないって描写だったっけ。




敵が増えた、というか。
対立大統領候補を自勢力に取り込めた段階で、ものすごく融通の利く、懐の深い存在だったということでもありますが、そのくらい己のもともとの層が薄かったということでもある。その辺の鬱屈が微妙に副大統領にも向かってしまうんでしょう。


それでも「なんで私が憎まれるんですか?!」と直接副大統領に言ってもらえるんだから、ちゃんと信頼はあるんだと思うんだよ。


それでも、それでも娘さんにそっぽ向かれても。
なんとか理解してもらうしかない。
敵が増えても、それが後退だと限ったわけではないのではないのかと、私は思います(作中では嘆きでしたが)(その嘆きはすごくよくわかるんですが)。