第5話、ネットの恋!すれ違いの悲劇

「正体」の勘違いに関しては運が悪かったというかなんというか、要するに彼女は自分の分身みたいな存在がネットで危機に陥っているということも特に認識するようなこともないまま、むしろそんな時間もなかったんじゃないですかね。
役者志望と付き合ってたってんじゃなぁ、リアルで忙しそう。


んで時期が偶然かち合ってしまいました、というところは無理もないというか。
わからんでもないんですけどね、名前もどーせ学校内の生徒らが主の場所でなら特に気にしないだろうというか、人によると思うし。


しかしだ、“恋人”のように付き合っていた、と思っていた当の相手の反応が妙に薄いのはどういうことなんだというか。基本的に女の子がネットでちやほやされるのは普通のことなのであんまり相手はどうとも思ってなかったんじゃ。。。
というところでなんかもう悲劇を通り越している気がします。
どうして現実で確認しなかったんだ! じゃないですよ、なんでそこまで現実を器用に構成しなおしちゃったんだよという感じです。けど、これがリアリティがないかというと案外そんなこともないよなっていうか。
むしろ一つの学校に話が閉じこもっているのは珍しいですが、だから正体を勘付いたという勘違いの上にそもそもの嫌がらせからして始まっていたわけで。
どこまで虚構だったら気が済むねん。


といった調子なんですが。
しかして、その感情を一身に受けていた彼女はネットの世界に入ってませんでしたよと。
それぞれがあまりにも一人芝居すぎますがな。


たた、そういう思い込みが生じてしまうことがあるのはわかるし。
それを上手く育て上げられちゃうってのはありうるのかなぁ、という気がします。




が、なんか見てる時はいまいちだったけどねっ。
うーん、どういうラインでのつながりだとか、それをどう利用して(自分たちのつながりそのものを)殺人に至ったとか。仕掛けがどのようなものであったのかというレベルは高くてよろしかったと思うんですが。


やっぱり動機だー。
どうしても滑らかにはつながらないというか、違和感をメンバーたちもぽつぽつ口にしてはいたんですけどね、結論もまとまってますし。
いっそ違和感というか、齟齬をメインに話、、、作られてたよなぁ。


前話で期待したほどじゃなかったというか、前話が面白かったなー、というか。
まあ、怪奇モノ風に煽った作品の解決篇ってこんなものなのかもしれないということなのかもしれないです、それ考えたらまあ、前話の時点で明確な意図が判明していた分ちょっと不気味さが劣ったけど後篇もそこそこちゃんとしてたってバランスで正しいのかもな。




一人の女生徒が失踪し。
「コレクター」という都市伝説のような奇妙な噂がネットで流れることになりました、そしてまた同じ学校の一人の女子生徒が襲われて、その光景がネットで流され。
探偵学園メンバーはその学校に潜入することになりまして。


そこでは案外と狭い、数人単位の中学時代(エスカレーター式の私立校だそーです)の同じ映画研究会のクラブ生で関係者が限定されておりまして。
失踪した彼女もそもそもそこの人。
憧れの的で、当面ちょっと警察にも疑われている猟奇趣味のある寮長の告白を断ったこともあるそーなのですが、そのメンバーの中からも死者が出て、それがさらに生中継としてネットで流され。


前話ですがメグが浚われてその眼前でリュウにも嫌がらせをし、失踪した女子生徒のことを非常に敵視していた男子生徒が殺されるよーなこともありましたと。


しかしこの回になるとコレクターの噂がほとんど霍乱の意味がなくなっているというか、ターゲットや範囲を広げておくべきだったと思うんですが。ってあれ、捜査を混乱するためにやっていた計画ってことだよねぇ?
妙に状況限定していくから、だんだん絞られてくようにしか見えないというか。。。
基本的に冥王星の犯罪計画っていつもそんな感じです。
失敗したら実行犯のせいだから問題なーい、といったところなんでしょうか、個別にそういう意図がある人らに独自で近づいてるらしいから信用問題とかはないのかもしれませんが、なんでもうちょっとちゃんと気付かれないことを前提にしてあげないんでしょうね。


今までの殺人、普通にやってたらバレてないのがほとんどだよね。
連続殺人の場合はやっぱり難しいっていうわけでもなく、なんか離れ業というかやたらと凝ったことさせられてかなり手間掛かってるしー。


「30分」は山勘ということでもよろしいと思います。
あと、反応しすぎだったのでもう少しさりげなくやってくれると好ましいのですが、ターゲット年齢が低いのならそこは致し方ありません(2時間サスペンスよりは若いよな)。