第5話

要するにわりと定番の話なんではないのかと思うんですが、だってとあるじじいが愛人囲ってて、その愛人が別の青年と恋人になって妊娠しちゃって。
そいでもって青年がじじいを殺したって話ですもんね。
そこまでさっくりネタバレしていいんかい、とは思わないでもないんですが。
この話に限り別に構わないという気がしないでもないんですよ。


だって多分、そこがメインじゃないんじゃんと。


あくまでこの話は悪徳弁護士が主じゃないかと思うんですよ、私はこの方がなんとなく嫌いなので(俳優さんのことではなくこの役が)、あまり今までのパターンは覚えてないんですがこの回はむやみやたらと犯人たちを食う勢いでしゃしゃり出てくるとゆーか。
課長のことを微妙に騙していたということでよろしいんでしょうか。
なんとなく気付いていたよーな気がしないでもないんですが。
というか、今回も課長の影が薄くてちょっと寂しかったです。
いや彼は、ただの嫌味キャラクタとして存在してたらちょっと可哀想ですよ、違うと思うんですよ。器用貧乏であってこそじゃないですか、とかなに語ってるんでしょうかね。


とりあえず、また期待していますのでよろしくお願いいたしまス。
その分というかなんというか、とにかくとことん目立ってました、悪徳弁護士。なにぶんにも佐野史郎氏なので存在感はばっちりというかなんというか、黙っててもなんか含むところがあるような気がしてならないのですが。
更にこの番組では饒舌キャラクタです。
しかもどんなにたくさん喋っても真意がよくわからないというか。




彼が、どうして、犯人たちを「庇う」ような行動をしているように見えるのか、そしてそれが真意なのかどうかが私はこの話のキモではないのかと思うのですが。
なにせ彼の霍乱作戦のせーで。
真面目にみずきさんたちどころか視聴者にもろくすっぽ構図が見えにくくなってまして、まあ、だから犯人や事実はネタバレになるとは思うんですが。


しかし隠されていた内容自体は特に重要じゃないと思うんだよね。
だってフツーのことじゃんと。
このあらすじだと正直、余所だと始まって数分で判明して、次の事件が次から次へと発展して本来疑わしい青年以外に真犯人が見付かったりするわけじゃないですか。そこに拘ったり凝ったりしてもあんまり意味ないじゃないですか本来なら。
いやなんかそろそろ、偏見というか。
いくらなんでもサスペンス見すぎじゃねぇ? と自分突っ込みしたくなってきたんですが、でも愛人トラブルなんて現実の社会でもありそうです。


えーと、とある料亭の旦那が死にました。
コンクリートブロックに頭をぶつけて、だくだくと血を流して倒れていたのですが、なんでかその血がほとんど拭き取られていましたと。
(だから別のところで殺されたのかな? とも考えられたのですが。)


その前日、そのどら息子が彼に怒鳴りつけられてました、そしてその息子には借金がこーんなにあるんだよ、と悪徳弁護士が署にタレコミに参りました。
「絶対になんか裏があるに決まってます!」とみずきさんは言いました。




とゆーか、裏がある時以外には絶対動かないというのはある意味で感心というか、案外と信用できる人のような気がしないでもないです。そんなにカリカリしなくてもいいじゃん、少なくとも自分で犯罪をすることはなさそうだし。
嫌な犯罪者を弁護してる時だけ嫌ってれば済むような気もします。
まあみずきさんがそこまで割り切れるとも思いませんが。


みずきさんだけならともかく、署内でもかなり評判の悪い彼に対しても、特に態度を変えてなかった課長の気持ちもわかんないでもないんですが。
しかし今回の意図はこんがらがっているというか、わかりにくかったです。
なんかある意味善意じゃなかろうかという気すらするのですが。
いや、最後のアレじゃなくて。
(最後のはむしろみずきさんの言に反してかなり微妙だと思うし。)


料亭の旦那には長いこと囲われている愛人がおり。
その愛人にはなんの変哲もないおしぼりを運ぶ業者の真面目な青年が恋人としておりましたと、彼は途中まで彼女が愛人ということすら知らず。
まあ旅館だから厳しいんじゃね、というノリで隠してたんだと思いますが。
妊娠しちまったので、彼らは結婚しよーとしました。


なんで弁護士だけが知ってたのか、今更ながら不思議になってきました。
だって若い女の人が安心して相談する顔じゃないよ!(そこまでいくと素で失礼)


特に欲があったわけでもなんでもなかった、ある意味で単に純粋だった二人が、どーして殺しにまで発展したのかとか、どうして弁護士が二人を庇ったのかとか。
やっぱり私はそういう話なんじゃないのかと思います。
いや、見当違いなのかもな、とも少し思わないでもないんだけどな。