第7話「晩餐会」

んー、いろいろと話の焦点はあったんかと思うんですが。
大統領の奥さんがいいなぁと思いました。


さすが世界一自惚れが強い男の妻だよねっ(そんな捉え方なのか)、つーかですねぇ、すごーく肥大化した自我、みたいな言い方好きです。
この人、大統領ものすごく我が侭なんだと思うんですよ、掛け値なしに。
我が侭だけど聖人、てんじゃないの、あくまで我が侭の延長上。


昔、漫画で見た結構好きな台詞があって「腹もいっぱい、俺も彼女も幸せ、さーていっちょ世界を平和にするか!」(と当人が言ったわけではなくて、本当に貪欲ってのはそーいうことじゃない? みたいな内容)。
なんか、そんな感じなんだと思うんだよね。


「貴方は私がいないとすぐに忘れてしまうのね」
万能なわけではないのだと。


ものすごく好きです、すごく好き。
けして世界の全てを救えるわけじゃあないっていう言葉が好き。




ハリケーンのサラやん(女性名だねぇ)が接近中、てきぱきと避難指示を出してどうやら事なきを得られそう、という時に唐突に進路を変える。
そこには、最初の進路上にあったはずの航空母艦が。
時すでに遅し、打つ手なし。


農村に立て篭もった農夫たち。
ぎりぎりまで平和的交渉を、とのことで迷った挙げ句に派遣したネゴシエーターは銃で撃たれてしまい、重症。


んでもって、大統領に八つ当たられた労使交渉ー。in長距離トラック組合。
「てめぇら言うこと聞かないと徴兵すっぞ!」
めでたしめでたし。


別に茶化すつもりでもないんだけどよ。
こーいうのを、つーか、こんなのが日常的に起こる上に、その判断を常に仰がれて、責任と重圧を背負ってかなきゃなんない生活なんて私には想像がつかないのだよな。
政治家ってのは鈍化してるってよく言われてるんだけど。
鈍化してなきゃ、それって神経どうなるの? という話だよ。




上に書いた二つ目、農村の立て篭もり事件に。
交渉人を立てたほうがいい、という提案をしたマンディさんは、その報を受けて吐きそうになりました。彼女が弱いわけじゃあないと思う。そーして、その意見を受け入れた大統領も。
そこで、じゃあ最初から武力でと判断したり。
その結果に、揺らぎもしないのが正しいとは言いたくない。


大統領は、不正と武力で地位をもぎ取ったどこぞの政権の人間と食事会をしなくてはならない。どんなに話し掛けても、その相手はびくとも揺らがない。
スピーチは、その政権への嫌味。
(この展開には、あとで一個おまけが付いてくる。)


それとあと、ちょいと揉めた副大統領との仲がマスコミに漏れたり。


まあそれ自体は大したことはないんですが、元々仲がよろしくないもので(大統領側近たちは心の底から掛け値なしに大統領が好きなものでますます)、副大統領自らがリークしたんではないかというような疑心暗鬼でいざこざと。
しかもパーティーとさまざまな事件の狭間でだよ、これ。


つーか、ぶっちゃけ新聞記者ダニーに仕組まれたんですがね。
(何者かというと、なんでかホワイトハウスを顔パスで通る、腹黒いっつーか裏も策略もある、極めて真っ当な人間っつーか)(←なんかおかしいね。;)
報道官のCJを口説きたいらしく、遠回しにやってます。
次回に、なんとそのいざこざで「歌ってもらう権」をゲットしたようです。


しょ、食事とかでもいいんでないかな、、、?
(いや、あんまり図々しいのも策略の結果だしなんとなく嫌だけどさ、いくらなんでもそこまで控え目だとそれはそれで、うーん、それもそれで策略か。)




まあ、誰も聖人君子の完全無欠ではないしねぇ。
この回は、結局、どの事件も決着を待たずに話が閉じています。大統領は物理的に、沈む潜水艦には慰めしか出来ない。
結論も、なんつーのか彼らのものではないんでしょう。
途中の決断までは確かにホワイトハウスのものであってもね。


自らの背負った重圧に対し。
吐き気でも抑えて顔上げて、次のことに取り組んでいたらそれで充分だというそんな話だったのかもしれません。