『CASSHERN』前半

『CASSHERN』
監督:紀里谷和明
出演:伊勢谷友介麻生久美子
  /寺尾聡/樋口可南子


もう誤魔化すの止めようよ、唐沢寿明さんを主役にしようよーっ。


とか、馬鹿なことを言ってますが、出演俳優の一覧にないやー。でもテレビCMの予告に顔がばーん、と出ていたので私はアレで話を誤解しました。
ちなみに原作知りません。;
多分、全く展開などは違うんじゃないかと思います。


とにかく、、、なんか頻々と出てるんですよね。画面から。
いや、むしろ「わざとらしい」っていうのかなぁ。必ずしも悪い意味だけでもなくて(でもなかなか慣れなかった;)、含みがあるというか裏があるというか。これが演技の拙さっていうんならまだしもなんですよ。そーいうのなら私は慣れてますからね。
でも全員、似たよーな方向に変、というか。




話はわりとシンプルに始まります。
「新造細胞」? かなぁ、なんかそーいう特殊ーな、「どんな臓器」にもなるっつー、いやいや、時事ですかヤバげですか、あの話結局どーなったんでしょうねー、理論的には全くありえないというわけでもないんですが、みたいなそーいう研究を。


――あとは研究施設さえあれば完成する。


のだと主張する主人公のお父様。
この方は病弱のお母様を救いたい一心で、ところで病名とか全然かけらほども触れられなかったんですが、別にそんなことは瑣末ということでしょうか。衰弱してるって言ってたけど、最後までばりばりにお美しかったんで。
説得力があったよーななかったよーな。
いやまあ、ほとんど皆、無駄に奇麗でしたけどね。
(美形使って、というわけでもないところはなかなか憎いっすが。w)




でもって、その研究に手を差し伸べたのは軍部。
確かミッチー、、、とか呼ばれてらっしゃる方なんじゃないかと思うんですが、なんであんなに整ってるのに三下っぽいんですか、役者さんの力ですか(しかもこの映画の彼は三下レベルですらありませんッ)。
見るからに怪しげな方です、多分黒幕います。
ええもう、見れば誰にでもわかります、親切設計。


そして、彼の息子が戦争に、ああそうだ、この世界はずっと戦争をしっぱなしのようです。≪第七管区≫が激戦地とか言ってたけど、意味知らね。
徴兵されるよーな身分ではないそーなのですが。
友人らが戦争に行くので、という理由で行軍。
この辺の感覚は、まあ、ウチは戦後世代の両親ですが、なーんとなくはわからないでもありませんね(アメリカだとコレ時期がずれるし)。




で、ある日息子の戦死が伝えられます。


そして、研究所から。
培地? あれは一体なんなんだろう、水溶液が溜めてあるんですけれども、その中から突如わらわらと異形の群れが湧き出しました。
これが「新造人間」。


キャシャーンの敵は彼ら(いや多分原作では;)。
異形の群れの逃亡に巻き込まれて最愛の奥さんも消えて、なんか捩子が外れちゃったのか届けられた息子の死体をその水溶液にどぼん、と突っ込むお父様。
蒼褪めるその親友と。
息子の恋人であるその娘(as麻生久美子さんだっ)。


うん、この二人が普通の人間側の良心かなぁ。
とりあえず奥さんは別格だとして抜いておくとしても。
ある意味で、この親友さんからだけ「電波」出てないし。
息子もまー、まともと言えなくもないんですが、なんとなく甘いから。でも思春期のありがちな、という程度のものですけどね。うん。


彼らが、生き返ってしまった彼を、なんとか維持させ生きながらえるよーにするのに、父親はトチ狂ったまんまだしなー。。。
いや単に画面からフェードアウトしてるんですが(違和感はないですよ、そーいうヒトに見えるんで)、どこでなにをやってるんだかなァ。


この時点で≪キャシャーン≫については単語のかけらも出てきません。
ヘルメットが転がってたけど、多分、親友どのの研究対象だったプロテクターの類かなぁ? あれ被らせないでいいのかしら。
いや、なんとなくアニメの絵を覚えているもので。
(結局、ちらと画面に映った以上の関りもなかった。)


とりあえず、後半は異形――新造人間からかな。