第43話「わたしのヒーロー」

うーん、つくづく、なんでもない回でもCGクオリティ高いす...orz
今回の話では、なんでも「あけぼのタワー」というのが怪獣化されてしまって、その中に鈴ちゃんが取り込まれてしまうというようなシンプルな筋で。
基本的にはそのせいで攻撃できなーい、脱出難しー。


みたいなところにほとんどの尺が割かれてましたが面白かったっす。


やっぱりなー、CG見てるだけで結構楽しいからな、こういう派手な使い方してると特にね。表面がなんかもこっ、としてて、実際の質感とは微妙に違うものの、それが変化させられたからだ、と言われたらむしろそっちのがいいような気がしてくるという。
とにかく素晴らしい出来ですよ。
基本的に、全て放送前に出来上がっていたからこその高クオリティだとは聞くんですけどね。しかしまあ、テレビ番組でよくぞここまでって感じだなぁ。
(スピード感はないんだけど、鈍重な設定なんでむしろそこが良し。)




まあしかし、なにが主に悪くなかったのかというと。
多分、鈴ちゃんとケンジくんの掛け合いで、何度も見てると飽きるけど(をぃ)、最近かなりご無沙汰だったので懐かしさすらありました。いや、私が見るのに間が空いてるというのもあるんだけど、純粋に回数的にも久々じゃないのかな。


「私ごと攻撃して下さい!」
という部分は、なんかちょっとー、というか、正直単なる盛り上げ要因に見えてしまったというか、自然さは足りませんでしたが。まあ気になるというほどでもなく。
そもそも最初の時、女の子が落としたヌイグルミを取りに行って、逃げ遅れてしまう、というのも引っ掛かるものがありました。あとの被害を考えるとね。;
あれを取りに行ったのが花屋さんだったら良かったのになー。
それをさらに助けに行く、という形という感じ? いや、そこまで指定はしませぬが、なんとなくあのシーンでは鈴ちゃんは警官なのになぁ、とは考えちゃいましたね。


あとの攻撃要請が勇み足みたいに見えてしまったのも、そもそもそこら辺から要因があるような気もしますね。甘い印象のまんま引き摺ってしまいました。
(これは気にしない人は気にしないけど、気になる人はだいたい同じような道筋を辿ってしまうんじゃないかな)(もともと判断甘い系の人じゃないんだよね。)




そもそもこの話、白波くんと花屋さんがとことこと警察署にやって来て、一緒にタワーに遊びに行きましょう! というところから始まって、さて、一体どこまで誘われたんだかよくわかりませんでしたが、ふどーさんまで誘われてるとちょっと絵が寒いです。
デートのほうがいいんじゃないの、という突っ込みはもっともながら。
なんとなくやり取りに萎えたな、微妙に趣味範囲外。


花屋さんと白波くんのカップル自体は好きなんだけどなー。
あと、「駄目ですよー」と花屋さんが言ってたのも特に悪くはないんですが、やっぱりなんかこう、ちょっとばっかし違和感。白波くんってわざわざ連れ立って来るような気がしないんだよね。


うーん、なんか、状況のために人が駒扱いされているというか、丁寧ではなかったんじゃないのかな、という気が。
しかし杜撰であったかというと別にそんなこともなく。


後から思い返すとその時点で引っ掛かりはしたものの、特にそれで詰まるようなこともないような微妙な程度なんですけどねー。あ、でもこの同じ脚本家さんの36話もちょっと好きくない(ふどーさんとアンドロイドの回と、白波くんの笑顔の回は好きww)。


まあ、むしろ特に問題のない回なのでわざわざ小さーいことを語っているという程度に過ぎないんですがネ。




でもなんで「脱出出来ないのか」という筋立てだけは絶対に丁寧にすべきだったと思うんですよー、とにかくラストの、鈴ちゃんとケンジくんの同時飛び降りをやりたかったんだとわかりはするんだけどさ。
いくら絵が美しくても理由がちゃんとしてないと価値半減。
や、そのせいで面白くなかったとまでは言わないけど、あれは上手く処理っててくれたら拍手喝采するほどの出来だったと思うんで惜しいんですよ、その辺り。


ゲキリュウケンちゃんがごちゃごちゃナレーションしてるだけじゃーん!


あれは小説で言うと、地の文で延々と説明が続くとか(まだマシ)、キャラクタが説明長台詞を喋ってるよーな状況でとっても緊迫感削がれます。
漫画だと仕方ない部分があって。
実際、実写でもあの場合は仕方ないって思えるけどさー。


そんなことしないで見てわかるような設定というか、演出にすべきだったと思うんですよー、とこれは監督の領域か;
いやいや、監督が救えたかもしんないけど、設定部分は脚本家。
いつもながら偉そうでごめんなさい、でも勿体無いんですわ。なんか。