第3話

もうぶっちゃけて、疑っちゃってすみませんでした、課長サンというかなんというか。
データでしか物事が測れないというのも、ここまで完全に当人が自覚しているのならばもうとやかく他人がどうこう言うこともないんじゃないのかというか。
花贈ってきたのとか、やたらと優しい労いの言葉掛けてたのとか、私も気持ち悪かったです、たった登場3話めなのにもうすっかりイメージが出来ているということなんじゃないのかと思われます。
意外とやるじゃないか、みたいな嫌味混じりのほうが嬉しい気がするよね。


というか、ここでこんな計略に出るつもりなら、嫌味三昧してさえいなきゃいいよーな気がするんですが、そうでなきゃなんか妙な態度だなと思いつつも、特にセクハラの類になってるわけでもないし。
実際に口説いてきてるわけでもないし(自分に気のあると目される男には、直接口説かれるまでちょっと手心を加えるのがフツーの女だと思うんですが、みずきさんがどうかはよくわかりません、うん)。
多少の好感情が生まれてたと思うんですが。


職場の人間がころっと180度ほど姿勢を変えた時に、実際に接している人たちがどう思うかが本に書いてなかったのはとても残念です。きっと文面で理論的に書いてさえあれば気付けたと思うんですが。


というか、いくらなんでも不器用にもほどがあるw


仕事が出来る分で社会ではなんとかやっていけたんでしょーが、部下のこともわりとデータ的に見ているというかなんというか、最初の触りは悪くないものの、じきにバレてしまって距離が置かれそうです。
救いは元の性格が捻じ曲がってないところくらいでしょうか。
根は可愛いというか素直というか。
楽しいです、このチャンネルのこの枠や水曜のミステリ枠では、いろんなタイプの捻くれ屋さんが出てきて、概ね大抵軟化してったというか、単にいがみあっていくうちにドラマ的な流れというか、最初の目的では典型的な“いちゃもんをつける役回り”だったのが長いシリーズやってくうちにだんだんそればっかりじゃ不自然になってったというか、捻たままでも長期付き合ってるとそれなりの関係が造成されてしまうというか。




とにかく、わりと自然発生的に面白い人たちが出てきたと思うんですが。
この方はもう最初から狙っているというか作っているというか、案外今までのノウハウが蓄積されてきて、ここらでなんとかなるかもな、と思われたのかもしれないというか。


課長さんのことばっかり語っててすみません。
いや、事件のほーは相変わらず良かったですよ。丁寧でさー。


てか、よく考えると構成上手いよね、最初にみずきさんの眼前で引ったくり事件が発生、その荷物の中からどこそこで今夜死にます、というような内容のメモが。その彼女のことを探してみるとやたらと冷淡なお父さん。
今までさんざん同じことを繰り返してきたんだ、という展開。
少女はリストカッターだったんだそうですよ。
リストカットは私、うーん、もうちょっと年嵩の人間くらいからわりと身近というか、すでに「自殺」とはちょっと違うんだって言われてるんですが。逆にある程度以上の年齢の人だと、狂言とか騒がせたいだけとかに見えなくもないのかもしんないしねー。
実際、見てても年齢とかで認識別れるんじゃないのかね。
手首を刃物で常習的に切る、という行動が理解しにくいのは、よほど周囲にいて身近でないわかるわけないしね(むしろよくここまで知られるようになったな、というか)。




んで、メモの中の場所で発見された女性の死体。
同じ文面の遺書が彼女の部屋からも発見されましたよと、そうなると事態がよくわからなくなってきて、とりあえずみずきさんは少女を探すことになりますが。
でも見つからない。
メールによる連絡が妹さんのとこには来るものの、詳細がわからない。
もともと家族との関係が薄めなのでそれも不自然じゃない、と。


そいでもって、現場に現れた、少女のことを知る少年。
彼らが関わりを持ったサイトから事件が、少年の語る少女の姿の中からぱーっ、と一気に様々な状況に説明が付けられることになりまして。


父親が一転大奮起してちょい暴走。
したことをとっさにみずきさんと鳴海さんが利用しての犯人追い詰めw


とにかくまあ、課長さん意外に無駄な部分がないというか(みずきさんが休暇中に捕まえたひったくりも関係あったし)。課長さんだけは満遍なく事件に無関係というか。
そもそも今回、なんか働いてましたかっつーか。


とてもまあいい話でした。
笑い成分は主に課長さんが担ってました、真面目だからかな!
(つーかさすがに拘りすぎです。)