第49話 最終三部作II 絶望の暗雲

――半端やるくらいなら最初から手ぇ出すな。


という根本姿勢が私にはあるんですが、まあこれは当然人によるんじゃないのかと思いますが、少なくともこの部分においてだけは『ウルトラマンメビウス』という作品はかなり悪くなかったんではないのかと思うんですよ。
さすがに四天王&ウルトラ兄弟の時ははみ出てたけどな。
あと、ヤプール三部作もか。


メインライターが登用出来てたらなぁ、という欲目があるんですが、さてどうだったんでしょうか、大胆なショートカットにおいて右に出る者はないというか。
見ててつんのめるくらいに思い切りのよい切り方はちょっと他では見ませんが。
(褒めてるのか、褒めてるのか?!)


なんというのかこう、特殊であるだけに足並みを揃えるのが大変だった部分はあるんじゃないかと思います、というところで最終二部作をば(三部です)。




しかし皇帝陛下はいい身体してました、実に艶かしい。
顔はあんまり見てない、というか黒っぽいのがごてごてとしていてよく判別出来なかったんですが、お身体が存分に美しかったんで、「こ、これはもはや、なにを狙われているんだろう、、、?」としばし呆然としたことを吐露しておきます。
からしてごっついガタイの強そうなのが出てくると思ったのになー。
すらーっとした姿の、ぽつぽつと装飾があるだけの美人さんが来るとは超絶に予想外。


これで柔らかい美声だったら頑張ってよいしょして歴史に残したな。


そうだ! ゾフィー兄さん、ちょっくら兼任お願い出来(ry
冗談です、嫌だ、そんな倒さないでー、と画面に向ってメビウスくんに頼み込んでしまいたくなるようなラスボス。インペを手作りするだけあって、やっぱり細身さんなのねっ(そろそろ黙れ)。


あ、あと、過去に縁のあったザムシャーが来てました。
ファントン星人とカコちゃん(可愛いいぃぃぃぃ)(前から可愛いと思ってたけど、もう誰にも反論させねぇぞ!!)が連れてきてくれたよーです、その過程をちょっと考えてみると正直小首を傾げてしまいたくなるんですが。
完璧に詳細が省かれてると本篇には突っ込みにくいです。
ここまで奇麗さっぱりと触れないのはこの人(赤星メイン脚本)の強みだなぁ。
普通はちょっとくらい説明というか、弱気になって言い訳しそうなもんですけどね。


まあ要するに、どんどんと手足をもがれていくメビウスくんやGUYSへの助太刀というかなんというかそんな感じなんですが、「勘違いするな、お前を斬るのは私だ」というよーな感じのメビウスくんへのお言葉にはヲタ勢のかなりの部分がグッジョブ! のサインを出したと信じています。
なんで恥ずかしげもなくお約束がこなせるんだ、すげぇよ赤星さん!!
ちょっとは捻れよ、そこまで真っ直ぐだともはや清々しいよ!


で、あとはヒカリちゃん、、、じゃない、ヒカリさんが出てきて吹っ飛ばされていたり、起き上がっても吹っ飛ばされたり、ザムシャーに庇われたりしてました。
いやすみません、4月1日の嘘企画のあとなのでついちゃん付けを...orz
(他にもいろんな方がちゃん付けしているというのもありますけどぉっ!)


ヒカリさんはなんというかこう、軽いんじゃないでしょうかね。
あれだけほっそりとしてらしたらウエイトが軽くてもしゃあない気もしますが、ザムシャーに庇われてもあんまり情けなく見えないところとかいい感じです。だって細いから仕方ないじゃんかね!(そろそろセクハラかと)




で、まあ、いろんな武器も封じられ、助太刀もいまいち役に立たず。
メビウスくんがバーストを主に使って、ダイナマイトを控えてくれてたらと思えてならないんですが、それは禁句ですか、そういう子だとは思うんだけどぉっ、やっぱりーっ!


リュウちゃんがガンクルセイダーという、旧型機(特殊能力搭載以前)を使って皇帝陛下に特攻、どう考えても犬死だという気もしないでもないんですが、、、まあただ、本気で全く手ぇ出せない状態に追い込まれている、というのはよくわかったので、責める気にはなれないかなぁ。
自分たちが完全に五体満足なのに、武器がないとどうにもなんないって辛いよな。


で。
まあ、本体にすら到達することなく、陛下に爆破されてしまうんですが。
その前にヒカリちゃん(の中にいるセリザワさんかな?)が、むくっ、と起き上がってたので完全にはあれでもないんでしょうか、意味なしでもないのかな。


で、次回最終回。


しかしつくづくとこう、この人の書く話はベタも含めてシンプルだ。
そして切り捨てっぷりが実に容赦ない。