『エリザベスタウン』

『エリザベスタウン』
監督:キャメロン・クロウ
出演:オーランド・ブルームキルスティン・ダンスト


いい映画だと思う、うん、わりとちゃんといい映画だと思う。
なんでそこでその演出と思うことがしばしばありまして、てゆか死んでるハズのお父さんがあまりにもにこやかで、私、いつ起き上がってくるのかとかなり長いことどきどきどきどきさせられたんですけども、なんか諮られましたか、それともアレですか、勝手に幻影でも見てしまいましたか。


とゆか、「オーランド・ブルーム」と聞くだけで映画人(かなり薄くても)にはなんらかの固定イメージが出来てしまいますもので、今まで一度もポカしたことない上に(素晴らしいとまでは言えなくても邪魔になったことがあるとは言わせない)、お行儀の非常にいい熱意に溢れた謙虚な若者にも関らず(共演者の評判が毎回かなりいいよね)。


「こいつ叩いておけば通ぶれる」という方らのターゲットになりがちです。


(評価しない、ちょっと騒がれすぎってのはもっともだと思う。)
つーか、私はそーいう人らのターゲットになってなきゃ今頃彼のことを覚えちゃいませんが、てゆか見分けがつきませんが。w
わりと7割くらいの映画を見る予定とか立ててるのは。
うーん、演技力とか、下手すると存在感すら抜きで存在として面白いと思っているからかもしれないです。とか言って、最近、、、は『パイレーツ・オブ・カリビアン』の2作目だったっけ。




いやいやいやいやいや。


恋愛モノだと宣伝されてましたが、実際そうでしたが。
なんというのか、あまり周囲に望まれない結婚をしてしまった、夫婦と閉鎖的な田舎っつー情景と、「彼女」が。


混ざってたっけ乖離してたっけ(悩。
いやもうなんか、「彼女」のあんまりにもキャラクタが強すぎて、別に超常自然なことがあるわけでもなんでもないのに一部ファンタジー。見終わって(ちょっと長い)、ちょっとつらつらと映画を追ってみようとすると“ジェットコースター・ストーリー”のような感慨が浮かんでくるのはなんでだ。


てゆか、どなたかが言ってましたけど、一睡もしてない気がします、クレアちゃん。
いやそもそもが、ぼろ飛行機に乗ってきただけの乗客に声を掛け(頑張ってたよ!)、降りる時に電話番号を渡して「まさか掛かってくるとは思ってなかったわ〜」という、超ごもっともなことあとで言ってましたが。


(主人公が葬式のあとで混乱しちゃって、とにかく誰かと話したくて溜まんなかったんだけど、深夜だったのでそういうわけにいかなかったわけですよ。)
(そしてそのあと、朝まで喋りっぱなし。。。)


クレアさん、仕事はーーーーっ?!
なんでハワイに行くって言ってたのにそこにいるのそこにいるの。
(どこから本気でゲットするつもりになったの、その男を?!)




んで初っ端でも言ってますけど時々変な演出が入るんですよ。
金切り声を上げる少年に対して「効く」っつービデオをクレアたんが持ってきてくれたもんで、主人公が子どもたちの前でそれを掛けてみたら、、、なんか会話してるし。
(家を上手く爆破できたら人の話をよく聞こう、という約束を持ちかけてんの、んで、肝心の少年がかなり長く渋ってんだけど、彼が頷くまで何度も念押ししやがる。w)


そう、すっぱり忘れてたけど、主人公(名前忘れた)。
靴の超巨大メーカーを、超絶に破産させたそーで、もう死ぬ気まんまんで室内用自転車にナイフを括りつけてたんですが、すぱっと自分でやらんかい!
そんなところに掛かってきた「チチ、死んだー」の報。


しかも母親が父親の里と大層折り合いが悪く、迎えに行ってきてよとのこと。


ということで、帰ってきたら死ぬからな、という決意の元、向かう飛行機の中でかなりぶっ飛んだクレアと出会って、村全体がなんかアットホームなエリザベス・タウンに疲れたりちょっと郷愁を誘われたりして。
そんなところにクレアたんの強襲を受け続けるわけですよ。
なんて! なんて状況にジャストフィットな女なんだ!! ただ者じゃない!




と、いうよーな話でした。
意外と微妙なところで神秘的な演出ってのがないのな。w
(クレアたんの超能力は女の直感で済ませよーぜ。)


アクションシーンの一つもありませんし、まー、中だるみがないって言ったらいいすぎなよーな気もしますが。なんか面白かったなぁ。
「失敗の一つや二つ、どうでもいいじゃない」というクレアたんの言は、あれは本当に本気に掛け値なしに本気だったんだろうなぁ。
だってそもそも、主人公の身元すらほとんど気にした素振りねぇぞ。
(見抜いていたのかもしんないけど、だってクレアたんだし!)


いや全く、男前なまでに女性らしいヒロインだったと思います(あれぇ?)。