EP-12 決戦前夜! えぶりぼでぃ誰もがCRAZY状態!

すみませんでした、マジに友人同士だったんすね。お二方。


どうもシビアなほうに見積もってしまう癖があるっちゅーか、今回に限っては私だけが悪いんじゃないような気もしないでもないんですが。フツーにまともな友人のいない(オーナーはカウントしてもいいような気もしますが)獅子丸くんはともかく、ジョーさんまでもそんなふうに考えて、、、いてもいいんだけど。


無理に突っ込まれた感のあった「殺人ましーん」がやっと生きたというか。
まあとにかく、ごたごた言っててもむしろ初めていいな、と思ったというのが本音です。ちょーっと中途経過が杜撰だったよーな気はしないでもないんですがね。しかしここに至ると悪くないなぁと(なんなら遡っても)。


というわけで最終話の一つ前の話です。
そんな段階で、やっと友情が確立された、という点は全く問題はないと思うんですが、むしろ私的には全然おっけーなんですが(しかしもともと結構ウェットに見えてたのがちょっぴり不満っちゅーかなんつーか)(どうせならべったり仲がいいほうが楽しいかもなとか)。


ん、いや、悪くはないかも、全体的に。


後半に掛けてまずジュニアの暴走による部下の射殺、そのまま殴りこんだことによるお父さんの返り討ち、それに釣られたたかのような、果心居士じーちゃんの殺害。
ところであの敵さんなんだっけね、果心居士もいまいち漢字が覚えられないし。
まあ、そういう設定付近が重要というわけでもないからいいんでしょうかね。
(記憶力は興味と連動するもんです。)




物語りには通常特有の「死」の描き方というものがあって、大抵の場合はそれを極端に左右させるようなものは取っ付きが悪い。
要するに、今まで名前のある人間の死を全く描いて来なかったところに、特別のドラマを持たない人間の死が立て続けに展開されたら普通は後味悪いでしょう。ジュニアさんなんて特にギャグキャラみたいなものだし、そういうところがなかったとは言いませんが。
この程度の齟齬ですんだのはいいことなんじゃないかなと。
それは、物語り表面上には現れてなかったけれど、案外と裏で死んでいる人物らの存在が匂わされていたかもしれないし、キャラクタが「綺麗」とは言いがたかった。ろくでなしばかりっつーか、まともな生活水準に至ってる人が一人としていない。
(ホストクラブのオーナーとか、尾崎先生とか、バーのマスターがぎりぎり。)
差別っぽいけど、遠い世界観の演出には役立っていたよね。


一見平和だけど、フタ開けるとわかんないよん、というか。
血の臭いで悲劇が成立、というより、血が流れ始めたら止まらないということに対しての違和感はなかったんじゃないでしょうか。


その引き金が、ほとんど完全なる八つ当たりでの部下殺し。
悪事をしてるらしくてもなんだか憎めないところのあったジュニアさんの、父親への思いというのも悪くはない。くーだらないことですが。
役者の格的に、その背景の説得力は十分に持っていた。
ドラマさえ出来上がればいいと思うんですよ、誰に頼っても。
ジュニアさんの中の人が、彼くらいでなければ、例えば若手だったりしたら話は全く成り立たなかったんじゃないかと思うんですが、役者を選択して、そういう役目を割り振ったというその肝心な点がクリア出来ているのならば別にいい。




今までの彼の複線、彼の辛さが、笑える内容でしかなかったのも実にいい。


ジョーさんと獅子丸くんがその緊迫した状況にも関わらず、人心地を付け、未来の約束を交わし、女を口説くための算段をしているという前段の中。
彼らに武器を与え、言葉を与えていた果心居士は死に。
浅からぬ縁のあったジュニアは発狂して部下を殺し、父親を殺そうとして、それも適わず返り討ちにあう。しかもその最後の線を切ったのは、当のジョーさんと獅子丸くんだっつー配分がすごく面白いと思うんですよね。
なんというか、温度差があればあるほど楽しいというか。
構造としては残酷なんですが、彼ら自身にはなんにも責任がないというか。


エンターテイメントって、作り手の残酷さは不可欠だと非常に思うので。
(それをキャラクタに預けてしまうと、むしろ作り手が透けて見えてしまうんだよな。)


人は選ぶと思いますが、私には良かった。
そして案外、ものすごく狭い、というほどでもないんじゃないかな、その感覚も。
ジュニアも果心居士も、それなりの自分のルールの中で、きちんと折り合いを付けて逝ったようには見えると思うんですよ。父親への思いのため、譲りがたい一線のため。
まー、部下は可哀想だけどなー(wマーク付けるの止めなさい)。


しかし来週はさすがに結構大変そうだなー、このくらいが一番好きなんだけど。