第36話 ミライの妹

正直なところを言えば。
なーーんにも悪さをしなくてもサイコキノ星人は、今とそんなに変わらず差別されるような気がしてならないわけで。それはなんていうか一つの星をどうこうする能力があるという段階であんまし避けられないような気がするわけですよ。
あの世界においてもまだまだ未開な地球人はともかく、他の星でもそんな態度に出られた時に、「悪意の存在」になるのってそんなに不自然なことかなぁ、と。
あの見た目通りの精神年齢で聖人になれ、とは私は多分言えないス。
だってそんなの嘘臭いっていうか、背負わせ過ぎだもん、なんか。


それを打開するのにはウルトラマンたちみたいになるしかないわけで。


物も食べないで、病気もろくにしないで、産まれた時から光線技に通常をよっぽど越えた身体能力の持ち主という集団で高度な文明を持っているなんてまあ。
よくよく考えたら寒気がするじゃないですか。
もはや宇宙侵略か、ボランティアをし尽くすしかどっちかしかないな。。。




ということを、書いてる人の性質からして全く考えてなかったとは思えないんですが(だって露骨にヲタじゃん、赤星氏)(まあ方向性とか深度にはズレがあるとしても)、そんなことはすっかんと触れなかったというか。


「妹」が出来てそうは見せなくても、実はかなり喜んでいたらしいミライ君。
でも君、お兄ちゃんも保護者もいっぱいいるじゃん!


と一旦突っ込んでみましたものの、これから出てくる可能性のあるお兄ちゃん候補やらバン父なんてものまで数えてるうちに途中で嫌になりました。っていうか、ごめん! 確かに妹欲しいよな。
いや弟でもいいんだよ、なんでこんなに上ばっかりもさもさいるんスか。




怪獣が出てきましたー。
なんかその怪獣、中身が空っぽの泥人形みたいなものらしく。
別の誰かが操ってるんじゃないかというような状況の中。
ミライ君が女の子を拾いました、連れて帰ってきたらなんか「妹です!」と言い出しました。どぇぇぇ、とDVDのスイッチ消してしまいました、ごめんなさい...orz
まさか、完全に策略とは思わなかったというか。
えー、それさすがに酷いよー、とは思いましたよ。;


しかしなんというか、物の弾みとか周囲を混乱させるための悪戯とかまでならミライ君許容しそうな雰囲気だったしなー。
つーか、慕われてとまでは全く思ってなさそうだしぃ、そもそも。


この話に「信義」があったとは私は思ってないんですよ。
ある程度は最初から裏切られることは覚悟していたというか、最初からそうかもしれないのだとちゃんと語られていた、ただ、さすがに“兄弟という言葉に弱い”なんてことを知ってて利用されてたというところまでは私も予想していなかったし、覚悟していなかった。
こはちょっと「あちゃー」とは思ったけど。


他のGUYSクルーなんて完全にカコちゃんの仕業だって知ってた後だしね。


この話を例えば『ウルトラマンA』のそれと比べるのはちょっと見当違いなんじゃないのかと思うんですよ、でも、あの言葉「優しさを失わないでくれ」というのはこっちの状況のほうがむしろ相応しいんじゃないのかしら。
私は個人的に、信じるっていうのは、その相手になら裏切られてもいいということだと思っているし。その覚悟もせんと、あとで裏切られたと泣いても同情出来ないのですよ。なんていうのか未熟なんではないのかと思ってしまう。
や、未熟であるということを非難してるわけでも、そういう話がいかんと言ってるわけでもないですけど。好きか嫌いかというと、好きではないっすね。
ちゃんと筋を貫いてるはずだし、評価は出来るだろうけども。


んでもまあその上で、結構楽しくやってたと思うし。
コノミちゃんは一緒に買い物に行けるのをちょっと楽しみに(マリナちゃん付き合ってやれよw)、ジョージ君はかなりマジに薔薇を差し出していたと思うし。だってあの子、前に出てきた女博士さんに似てるし、わはは。w




あとはもう、駄目でもともとやったらぁ!


みたいな話なんではないのかと、てかねー、カコちゃん、補佐官の言動にいちいち傷付いてる辺り、逆に脈は最初からあったと思うんだよね。あの人の言動が酷いかどうかって言ったら、現実の人間でもさくさくああいうこと言うじゃん、軽く。
リアリティそのまんまじゃないんだけど。
考え込むとそんな笑えるわけじゃないんだけど、でも前向きだったなぁ。
あとはもう、カコちゃんの問題なんだよね、きっと。


ところでミクラスにも心配されてたよーな気がするんですがメビウスくん。
埋まってたのが可愛かったデス、間抜けさんだなぁ。ww