第20話 総監の伝言

説教臭さとキレイゴトって別物のよーな気がするんですわ。


前者が他人に向けたもの、後者は自分に向けたもの。まあ現実の話のほーが実感あると思うけど「貴方たちは環境のことをちっとも考えようとしない」というのと、「私はこうやって実践しているんですー」というのとはやっぱり全然違うものだと思うんですよ。わざとかなり極端にしたことは認めますが。
んで、その上でどっちが優れてるとかの話でもないんですよ。
後者のみを鬼のように忌み嫌う人らってのも存在するもので。
まあ正直、たまに泣き付かれてたので(何故リアル話題)。私はないです、まあ少々今更環境によくてもどーとも思ってないからかもしれません。まあ経過は中略しますが、「偽善者」だとして問い詰められるってパターンらしいんですけどね。


いやまあ、これがそーいう回なのかというとかなり違うんですが。
つーかさすがに少々生臭いとは思うんですが、ちょっとあえて。




アーストロンとケルビムの漫才。
研究所の所長&職員による、マケット怪獣・ウィンダムの花笠踊り(だって)。
(マケットというのは美術系の塑像モデルのことらしーです。)
1.5倍速戦闘なメビウスくん、そもそも突き飛ばされてブチ切れ。


それ以前にも仮病の概念というものがまるでわからず、一人で突っ走って心配した挙げ句に、ようやっと当人の登場で事態が(半分以下)呑みこめてぷんすか怒っていたミライ君なんてのも見られました。


うんまあ、ぶっちゃけ全体的にクドい。
なんやねん、と思ってたら夏休みバージョンのわりと特撮恒例のことらしく、他の番組までそんなだったんでびっくりしました。あー、小説でいうと大文字やら太文字で表現されてたり(実在します)、延々10ページに渡って複線張ったりのあれですか。
よく考えたら複数の特撮をリアルタイムで同時に見てるのは今回が初めてでした。
去年は『響鬼』一本しか見てなかったしなー。


反対に。


許容範囲内だったのは、踊りを見てのマルさんとミサキさんの態度の違い。
もちろん、ミサキさんは実験成功自体に喜んでいたんだと思いますが。
目の前で全員踊り始めたらもう少し逡巡があってもいいと思います(むしろマルさんは動揺一つしてないミサキさんのほうに驚いてたしなー)。


マルさんが痛い目を見るたびに存在する「後方注意」だの「頭上注意」だの「油断大敵」だのの文字、つーか最初のやつ今週の目標とか書いてなかったっけか、、、それから一番最後のはその文字のせいでブリキ缶にぶつかったんだと思います。ブリキ缶(多分)が研究所にあってもいいけど、いやなんか、辻褄が合えばいいってもんじゃ!
という突っ込みどころが許容です、実は。


ウルトラマンの音楽が掛かって瓦礫に耐えたのはー。
きょ、許容範囲で!(迷った)




今回のメインの総監絡みは、いろいろ微妙ながら。
「補佐官の仮病は、貴方への妬みからだと思います」なんて「妬み」だと認めて言い切ってしまう部下のマルさんなんてのがちょっと良かったかなー。だって普通、年下の女性が上司ってのってもっとどろどろしてそうなもんじゃない。
でも、そういう言い方してしまうと、「羨ましい」ってしか聞こえないし。
実際、トリヤマさんのこと見てるとそうかもなー、と思える幅があるんだもん。


そもそも怒られちゃったんだけどね、ミサキさんにトリヤマ補佐官。
「娘に叱られてる気分だ...orz」とは言ってたけど、よく考えたらその時点でミサキさんの悪口までは言ってなかったしなぁ(総監代行のわりに権限がありすぎだってのは事実だしなぁ、どう考えても)。まあ自分の反省はしてねぇんだけどな。w
結局、優しいとしか上司を褒めてないマルさんもぐー。
そもそも部下が上司のために自主的になんかしてあげようって時点で、悪くない上司ってことは充分わかるもん。あとは嘘付いてまで美化しないほうがいいよな。




さらに反対に、ちーと本気で引っ掛かったのがミライ君絡み。
怒鳴るみたいに喋るし(リュウちゃんの影響かしら;)、ミサキさんに同行するのが嫌で仮病使ってたトリヤマさんに怒ってたのはともかく、その流れのまんまメビウスに変身した後まで不機嫌引き摺ってたような気すらする流れだったのがなァ。
多数派とまでは言わないけど、そう感じちゃった人は少なくはないと思う。
おかげでひょこひょこ帰ろうとしてたアーストロン(動きが可愛い)を斬ったことも結構非難されてたしなぁ、うんまあ、普段通りなんだけど、トータルで印象マイナス。


そもそもの、≪メテオール≫(宇宙人のテクノロジー流用)が危険ということについての、トリヤマさんの失言(詳細を喋っちゃいけなかったのにマスコミに盛らした)。
ミライくんが全く事態を理解できてなかった様相なんてのは。
まあ判断保留というところで(別個のネタ振りの可能性があるんだよな)。