Task.23「あぶない相棒」

わりとなんてーか、手堅い回でした。
手堅いっていうか小林清子さん脚本なんですが、展開のほとんどが読めるというか、そういう楽しさがありましたねー。まあ「相棒」自体はあぶないを通り越して如何わしいの域でしたが、もうちょっと拷問がわかりやすければいうことなかったんじゃないかなぁ。


「小さなプリンセス」に拘りすぎててなんか妙っつーか。
自分が拘ってるだけなんじゃないのかしら(それ自体はいいんだけどね)、ということが違和感として残る辺りがマイナス。でもでかい仕事をさくさくと片付けてる年齢にも見えないしなぁ、確かに。
やたらと過去の悪事満載ってヒーローでも困るのかもしれません。
しかしだったら、蒼太さんやら鳥羽さん(覚えた;)やらに寄せる素朴な信頼とかそっち側を悪夢として呼び起こすべきというかね。同じシーンばっかり繰り返しじゃあんまり説得力なかったよ。
ただでさえ蒼太氏って乾いて見えるのに。
(こんな回でだけウェットになられてもね)(ヒーローとしてのソレならばよし。)


蒼太氏が過去のスパイ仲間に捕まって。
なんたらっていうプレシャスの回収場所を教えろと言われます。




という一回。


もともと、アシュの二人組らから話を持ちかけられたっぽいですよ。
そいでもってー、デートの予定をキャンセルして蒼太氏を捕まえてたわけですが、なんでまた捕まえてからキャンセルすんですかね。確保に失敗した場合はフツーに遊びに行こうと思っていたのならちょぴっとその意気や良し。w


なんつーのかこの人がやたら粘着質。
絡まりつくような物言いといい、相手のこと見透かしているみたいな表情といい。しかし違和感、嫌悪感がないどことなく中立的な存在感を示してるところはさすが。
小林清子さんがホンを書いてた『セーラームーン』で敵幹部。
仮面ライダーブレイド』(2004年)でかなり上位のほうにいるんだけど、なーんか妙なノリの敵もやってましたよな。どっちも番組的に白黒はっきり出来ない微妙なラインなんだけどな。


また、そーいうキャラクタならではの微妙な立ち位置でしたねと言われましたよ。
確かに、どちらがどちらとも言い切れないと成り立たないよな。
そういう役者の資質、立ち位置なんかもよく把握した展開だったと思いますよ(独特の雰囲気の演技上手いよね)。
難を言うなら子ども人気はちょっといまいちだったらしい。w




笑いどころは用意されてたんですけどね。
映像記憶を読むっつー敵に、いろいろ問いかけられるたんびに出てくる女性を見て「趣味がいいな」だの言う鳥羽さんやら、怒られて「じゃあこれは?」とチーフと真墨くんのボディビルダーの真似ごっことか。
ええまあ、多分あそこは完全に妄想の類だったんじゃないかと推測されてたんですが。
そーなると一人だけいない、えいちゃん(銀)が不憫だなっ(そこか)。


さくらさんと菜月ちゃんの妄想ドレスアップ見逃した...orz
(少しは目新しい部分でなくても画面見ろよ。;)


しかしにやにやするのは主にヲタって気がするなぁ。
いや別に如何わしい意味とかじゃなくて、皮肉としてもちょこっとややこしいんじゃないかと思うし。




んで、結局「小さなプリンセス」の昔話につられて蒼太氏が動揺。
プレシャスの保管庫の場所を知られてしまいます、てところでえいちゃんが乱入(今回アシュ絡みなんで単独行動してました)、アシュさんら戦いを挑もうとするもスルー。えいちゃんが「過去と戦えよ」と言い置いた蒼太さんも別の形で前に進んでしまいましたとさ。


「俺一人が拘ってんのか!」(byえいちゃん)


みたいなー、いいんでないのかしら。なんだかんだと一番前向きだし(てか異人種まで含めてもわりとシンプル、深刻な状況でも気になるのはお母さんの思いだったり)。一人で決着を付けたい、というのも別に悪いことでもないと思う。
むしろ力いっぱい我が侭言ってるのはチーフのほうでないかな。
だから、腹に一発喰らっちゃって置き去りにされてもそれ自体は怒ってない。




んで鳥羽さんに蒼太さんの(正義な)言葉が届いたというふうには描写されてないのに。
あとでちょっとした助けがあったのも違和感なかったですよ。
「前もってちょっとね」というのもらしくていい。w
やっぱりどっちがどっちかわかんないままってのが良かったかなぁと。
完全にヒーロー、善になったよ、ってんじゃなくてね。
子どもにはわかりにくくても、『ボウケンジャー』らしさだと思うな。