#503 イェリング墳墓、ルーン文字石碑と教会(デンマーク)

私のご先祖っつーか、母方のじー様が村上水軍とゆーとこの血が入ってるらしく(混血してたかもしんない、そしてなんとなく日本人と感覚が違う)、じー様は私に海“族”という字を書いてみせて「海賊とは違うんだよ」とたまにしみじみと言ってました。
(よく考えると海賊って私実感なかったんですけどねぇ。)


Wikipediaヴァイキング


要するにまあ、冒険心旺盛で余所の土地にまで船でのこのこ出掛けてって、まあ実際に略奪のよーなことをすることもあったんじゃないでしょうか。でも同じ土地また訪ねるつもりならむしろ利口じゃないし(強奪の儲けなんて一過性だしょ)。
つーか、ある土地で「ありふれた物」を別の遠い土地に運ぶだけで「珍しい物」になるので貿易ってのは基本的においしい商売なんですよ。


Wiki君が、なーんでわざわざ遠方になんぞ行ったかね、理屈に合わないねってなことを語ってるわけですけどもさ。
元気だったから、でいいんじゃねーの。
遠くまで行った人が一人いたらそうしたいって人がいていいじゃんね。




なんていうのかな、でも、その貿易にしたところで定住民たちにとってはろくでもないことにしか見えないんですよ。まあ時代によっては国を持たない者も歴然と差別の対象ですが(時代によっては、というほどには古くないかもね)。


もしかしたら、キリスト教「だから」ってんじゃないのかもしれません。
いや、これを書いていたら、キリスト教により、ヴァイキングたちは略奪者の烙印を押されたっていうふうに言われているのもなんというのかなー、単にキリスト教が定住民たちの代表的な意識だっただけなんじゃないのかな。


今の人にはわかりにくいよーな気がするんですよ、いや、今というか先進国の人らには。一つの土地に留まり続けて他の土地を知らずに暮らす人らには、外の世界から来た人らがなんか別の生き物に見えたかもしんないってのはわからないんじゃないかなって。




いや、番組の中では「海賊と思われていた過去から」、自分たちの祖先を恥じてしまったヴァイキングと呼ばれた人らの末裔が、少しずつ過去の遺産や伝承に(まあすでに失われてしまったものもあるわけですが)目を向け始めた、とゆーようなことを話していました。


それが例えばルーン文字の刻まれた教会だったりね。
要するにキリスト教が浸透する初期、彼らの文化とキリスト教との混成文化によって作られたよーなもので、それが故に残っていたということでしょうか。
(多分キリスト教の土着文化の破壊は北欧はかなり酷い部類だったハズ。)


ヴァイキングと呼ばれる人らはかなり範囲が広く、まあ西欧の、ぶっちゃけ北・西のほう一円(大雑把すぎ;)という感じに考えてると、たまに怒られます(さよか)。しかしでも土地の人でないとわかんないことも少なくはないので、逆に概ねこんなって覚えておいたほうが怒られ度がちょっと低いっす。
指輪物語」の作者トールキンキリスト教を大っ嫌いだ! っつってたのもこの辺の事情なんかもしれませんね(キリスト教の洗礼を受けたアーサー王伝説のひでーことひでーこと)、つぅか正直、土地の人らの扮装を見て。


――『ロード・オブ・ザ・リング』、、、?


と呟いた人が皆無でなかったことを祈ります...orz
ええ、呟きましたとも、当然もちろんのこと、時代が全然逆なんですけども、こないだまで恥じてたー、とか聞くとホラやっぱりー。
英国には(イギリスと言うとスコットランドの人が怒る)神話がない、アーサー王伝説なんぞなんぼのもんじゃいっ、俺が神話作ったらぁ! と言ってたじーちゃんが作った超有名ファンタジー小説が、「ひょとして俺らの先祖カコイクね?」(他の地域の人らには純粋空想に見えるだろーが、あの辺の土地ってあんならしー)。
なんて馬鹿な若者を誘発して大人を軟化させたとかあったらいいよね。




てなことで盛大に容量使っちゃいましたが。
この土地では、魂を船に乗せて弔うという風習があったとか(実際に船を作っておくんだね)、その風習が消えたよーに見えても石でもって船の形を作り墓にしていたりとか、ちょっと間が途切れて忘れてしまったけど、そんな痕跡があるよーです。
実際に水葬にする地域もあるけど、むしろ船が重要なのかなって思えますね。


なんてーのかな、やっぱり、単に余所の土地見たかったんじゃないのかなぁ。
んで、死んでからも船でどんぶらこっことどっかに行くんですよ。


定住の民が怖がった気持ちもわかんないでもないんですけども、やっぱり別に恥じなきゃなんないよーなことでもないと思うので良かった良かった。
まあ失われてた世代と時間ってのはあるわけですけども。
それでも前進できたらいいんではないかと思うんですよやっぱり。