「絶対可憐チルドレン(2」

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

密林.com

些かどころか世知辛い話ですが。
この作者さん、この一本前の話は打ち切りになっちまったそーですね、んでその後三年間企画が通らなかった、と。w
カバー裏で書くことですか、さすがに。ww


最近、たまにこの漫画系のコミュニティを覗いて“完成原稿速報”というのをネットで流してるのを見に行くことがあるのですが、なんか愚痴ってても喚いてても可愛いんだよなー、この人、わはは。
基本的に他人にそれが向くことがないからでしょうね。
いや、好みの問題としては重要なことのような気もします。


寓話でもって現実の構図を描き出す、というのが案外とこの「チルドレン」でやってることの一部のよーな気がするんですが、その時に個人的な思想やら恨みが反映されてたら読む側としては溜まったもんじゃねーもんなぁ。
いっそ直球でテーマ扱ったほうがまだしもだよなぁ。
キャラクタが子どもだとか、超越者とか、明るいからってだけでなく。
なんとなくそういう資質がどうしても創作物には滲み出るのではないかしらと思います。


や、物によってはどろどろの情念も悪くないですけどな、もちろん。w




しかしところでid:gmsさんが時々嘆いてられた、「毎週毎週エロ系のサービスカットがー」という部分は気になりませんです、いや、女だからかなぁ? 単にサービスの種類としてはもっとも健全よね、というふうに常々感じているからかもしれません。
まあ、絵ごときでは個人的には嬉しくはないんですが。
邪魔かと言われるとそんなこともありません、ギャグとしても見れるし。


1巻でレビューをまともにすると言っておいて相変わらずこんなですが。


そーいえば、イルカのエスパー体・伊号の話ってもう少し後のよーな気もしてたけど1巻だったんだなぁ、とか。三人の超度7の“チルドレン”が将来「ノーマル」と呼ばれているエスパー以外の人類と敵対するという設定は。
さすがにある程度は話が続く保障がないとやりにくいだろーなー。
とか、考えていたらレビュー冒頭に思考が流れてしまったんですがね、いや、わりと好きな話っていつも存亡ぎりぎりのところで成り立ってることが多いもので、逆に順調なものを見てる時に普段のその意識が暴走するというか。
(長期展開はとっくに確定したとさすがに思ってます!)




この巻で出てきたのは予知能力者−プレコグが組織の運営に関っているという部分。
伊号は百発百中だから逆に役に立たなかった。)
それと巻末近くの超能力対抗措置≪ECM≫かな?


それぞれ最初に語られている1話めでがっつり話として組んでおいて、それ以降は既存知識として話を進められている、という感じかな。どちらもまあ見ればわかるものなので、最初から含まれててもいいんだけど徐々に、というのもなんかいいなぁ。
(最近の話だとECMって大前提ですもんね。)
(まあ、通常任務じゃない話が多いから予知はあんまり関ってこないし。)


あと、そろそろ薫ちゃんたちと皆本さんとの縁が完全に確立するのかな。
1巻でもうすでにチルドレンたちは腹括ってたけど、皆本さんのほーは、、、まあ心読まれたり壁にめり込まされたり、入浴してる時に踏み込まれたりするんじゃなぁ。
(あと任務中も言うこと聞かずに暴走する、とゆー。)
んでもって、バベルの長官は甘いしなぁ。
「私は信念をもって甘やかす、だってバベルの長官が嫌われたらおしまいじゃん!」とかゆーのは、ほとんど駄々っ子みたいな絵面ながらなかなか肝座っててなかなか言えることではないよーな気もします。


てか、この人結構好き。ww


あと、そろそろと描かれる、そもそも敵対者である≪普通の人々≫や、皆本さんやらバベル職員以外の一般人たちのエスパーたちに対するちょっと微妙な感情。
大人も目を逸らすよーな凶悪事件に10歳ながら関ることになる志穂ちゃん。




わりと徹底して、周囲への幻想があるよーには描かれてません。彼女たち。
子どもらしさを象徴してるのがむしろ我が侭な部分かなぁ。
けろっと、「怖がられているみたい」なんて言えるってのはなあ、冷静に考えると逆に自分たちの立場を受け入れられる強さのような気がするし。
んで、この作者さんならそのつもりで描いていてくれてるって思えるんですよ。


やっぱり信頼できる人が作ってるかどうかって、ちょっと大事だよね。


ということで、3巻こそ、今度こそまともなレビューにって言ってる間にもう少佐の登場巻になっちゃってるし。なんだかなぁ...orz