『オペレッタ狸御殿』

すあまさんを当ててしもた。w

『オペレッタ狸御殿』
監督:鈴木清順
出演:チャン・ツィイーオダギリジョー
  /薬師丸ひろ子


せめて岡田真澄とかさーっ!


まあ、いいじゃないですか、不条理世界ならば不条理世界で、こんがらがり城の「あづち→ももやーま」氏の息子が、「故あって唐からお迎えした」狸姫さまに。
船の櫂持って追っ掛けられて。


――お狸さまのご慈悲をー。


とか言ってても可愛いじゃないですか、そもそもこの世界観で一体タブーなのはなにかなぁ、とかつらつら考えて見たんですけれども、狸姫と、、、名前なんだっけ、まあ息子? あ、そっか雨千代だ(普通の名前だなぁ?!)。
狸姫と雨千代が闘うことくらいかなー、とか思ってはみたものの。


オダギリジョーチャン・ツィイー呼んでたら、むしろ直接対決が本筋なよーな気がしてなりません、なにか間違ってますかそーですか。私もそーとは思うんですけれども、なにしろ『初恋のきた道』で始めて見た時に、予想を遥かに越えて完全攻撃タイプだったもので。
中国の奥地の、女学生くらいの年齢ですよ。コトが恋愛ですよ。
なにがどうして能動的になれるかっつーんだ!
でも明らかに彼女の押し勝ちです、根性の映画でした、良かったんです。




そんなことはともかく。
「生きとし生けるものの中で、一番美しいもの」
とかゆーのが、あのふくふくの安土桃山(人名)でもいいんですよ別に。不条理なら不条理で。


なのに次に選ばれたのがオダギリジョーで!
チャン・ツィイーと恋仲になったら二人セット?!
許しがたいじゃないですか、なんですかその筋道のなさっていうのは。オダギリ君に美しいという言葉は私は捧げませんが、結構たまに可愛い顔してるし(どうも表情だと思うんだけどな)、チャン・ツィイーとセットなら現実世界でも納得するよっ。
悪趣味なら悪趣味! 真っ当な趣味なら真っ当な趣味!!
統一せんかい! なんたら鏡ーーーっ!!!




というわけでこの時点で、あんまりきちんと見てないことはおわかりいただけるかと思います。些事ばっかー。


まあ、そんな一貫性のない鏡野郎のせーで、父ちゃんに殺されてかけしまうことと相成りました、、、えーと、雨千代くん。
そいなので、えーと。
森に捨てにいったら、その手前の狸御殿でひっ絡まっちまいました。
いや、狩人が罠に掛かっちゃったんですよぅ(なんで白雪姫で説明するの)。


したら狸姫さまに、好奇心で拾われました。
恋に落ちたとのことですよ(棒読み)。
あ、あのさー、やっぱり二人揃ったらどっかに殴り込みに行かない? ほら、ちょうど父ちゃんと敵対してるしさ、先手必勝で。うんまあ、若干、どっちも前に立ちたがるタイプかもしれないけど、オダギリ君は少しは後方の経験もありそーだしっ。


れ、恋愛の段階の初期がなくてさ。。。
二人で唄って踊ってるシーンは可愛いんだけど。
いっそ夫婦って言ってくれれば納得もするんだけども。
なんかさぁ、雨千代くん、どー見ても異国の言葉に対する興味のが真に迫ってて、本当は狸かぁ、てとこにうっとりしてもいいじゃない、男の子なら!
(それでもまだなんか違うよ。)


七歩譲って、「小さな恋のメロディ」とかならおっけー。
なんか本当に真面目に、そんなでした。
まあよく考えてみたら、異性の共演者は喰うタイプ同士かも。がつがつ。




つーかさあ、監督。
今の日本の女の顔、好きじゃないだろ?
だから「故あって、唐からお迎えした」んだろ? 演劇や映画寄りの俳優らや、年配女優じゃあ客は呼べないだろーし。ぎりぎりの妥協点っつーか。


そんなこと思った。


この賑やかしー、の舞台は、だったらなんかの抽象表現なんだろうか。
でもその本質を見ずに、上っ面だけ見て適当に想像したみたいなソレになっていて(わざとだろうね)、やっぱり不快ではないものの。
なんか理解なんか求められてない気もしたんだよなー。


あ、お萩さん、、、もお菓子じゃーーん!
(今打ってみて始めて気付く)(女中さんたちが皆お菓子なのさ。)
お萩さんは好きです、意地っ張りだけど情に脆くて現金で可愛いの。
あと、気になったのは、男女組の太鼓と鍋の踊りかなぁ?
そーいう意味? えっらくエロいよね、あれ。
でもどう見てもヤってねぇって、あの二人。


(ところで筋は?)