『雨に唄えば』
『雨に唄えば』
監督:ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー/デビー・レイノルズ
/ドナルド・オコーナー
なんでドンさん自身がいうよーに、順風満帆の人生だという設定にしなかったんでしょうね。そりゃ、あの二重写しの状況は面白かったですけれども。
なにか元ネタなりなんなりあるのかなぁ? なにぶん文化にはとんと疎くて。
(近代以降)(有史以前とかならかなり得意なほうかと思うんですが、むしろ文化というのかどうかがよくわからない。)
映画俳優であるドンがー、とりあえず、親友のコズモさんと一緒にビリヤードクラブで(プールバーっていうんだっけか??)踊ってるところから始まり、各地の酒場を転々とし、映画会社に飛び込んで。
スタントマンの代わりを申し出。
ものすごい運動神経でさくさくとこなしているうちに、非常に乗りの良い、、、誰ですかこの人はなんか責任者っぽい人に拾われました、映画会社のトップかも。
でもって、主演女優の(女優がどっちかというとメイン)相手役をしろと。
そいでもって、冒頭、人気沸騰の状況に至ると。
コズモさんは相変わらず横にいますが、一生懸命、ドンさんが引き上げようとしてるんですがなかなか上手く行きませぬ。でもコズモさん、口ではいろいろ言うけど楽しそうです。
てゆか、売れてもドンさんがいい人のままで。
そいでもって、コズモさんも良き友人のままだからでしょーか。
でも、車にファンが詰め掛けた時に、助けてくんなかったけどねッ、彼。
うんまあ、たまには嫉妬するというのもいいさ(そんな陰性には見えなかったヨ)(頑張ってね〜、てな感じ)。
まあ、ホラは吹きますけどね。
常に品良く、芸術学校で音楽の腕を磨きー、映画会社からのお誘いが引きもきらず、主演女優とは出会った瞬間から仲良しなんだそーですよ。
いや、今はリナさんは、肘鉄喰らわせたことなんかとっくに忘れてますが。
別に悪気とかないよーな気もします、ちょっと容量が小(ry
ファンから逃げるために、バスに飛び乗り(どうやったんだっけ;)、そのまま乗用車の助手席へすとん、と。当然、悲鳴を上げられましたが、かなり有名な映画俳優でしたものでなんとか切り抜けられました。
ら、調子に乗って彼女(女性運転手)に手を伸ばしたりするもので。
「映画俳優なんて俳優とは言えないわ、演技ってのは台詞があってこそよ」なんてぇことを言われてしまいます、彼女は舞台女優(の卵)。
かなり有名なドンさんは些かトサカに来て、きーっ、となるわけですが、とりあえずそこではお別れ。でも、彼が向かったパーティの、ケーキの中から彼女がぽーんと、飛び出してきての再開。
運命の再開とかじゃあなくて、気まずいです。
だって大見得切っちゃったあとだしキャシーちゃん。
そのあと、複数人で兎のダンスみたいのをしてますが。
で、ずらずらっと引っ込むところを「家に送るよ」と捕まえます。
しかし、顔にパイを投げつけられて彼女は遁走。
そのパイは、側にいたリナさんに当たってしまい。
キャシーちゃんは所属事務所を首となってしまいましたとサ。
しかしそうか愛だったのか、知らなんだ! マゾか君は?!
でもって、その後、サイレント? 台詞なし映画からトーキー映画とかいうのに時代が、ちょうどその時に移ってしまいー。
そのごたごたの中でのキャシーちゃんとの再会。
しかし、この映画の主体はもしかしたら、「映画」そのものなのではないのかと思うわけなんですよね。
いつもやってる、どんがしゃがらがら、お姫様ー。
みたいな作りにした映画が大変に間抜けに見えます体たらく。
どうしようか、と項垂れるドンさんは、キャシーちゃんに言われた言葉が正しかったのだ、とますます深く項垂れます。だいたい、ドンさんは少し練習すればなんとかなるけど(台詞は間抜けだがそりゃ脚本を直せばいいし)、相手役のリナさんはなんか滑舌とか壊滅的。
その展開を切り抜ける方法を、ドンとコズモとキャシーの三人が考えるところが多分クライマックス。そーして、なにもかも上手くいきそうだ、というドンさんが、キャシーさんを家に送り、雨の中を唄い踊るシーンがタイトルのそれ。
ちょっとこう、物悲しかったですかも。
うんいや、映画そのものはちゃんと進むんですけれども、なんか、幸せっていうことそのものが、大変なところにあるのかなぁと(リナさんの暴挙ではなく;)。
あと、えーと、、脈絡なく踊る、、、いや、脈絡だけはあるんだけれども、踊りでほとんどが占められているような映画でした。
ま、頑張れ、うん、リナさんもだよ、頑張れ頑張れ。