NHK『世界同時3点ドキュメント』第1回「マネー 思惑の激突」

言っちゃ悪いよーな気もするんですが。
第2回の「漂流移民」と比べてものすごく楽しかった、です。


うんまあ、うーん。
これもこれで現実の話っちゃあ話なんですよ、ヘッジファンドと呼ばれる、うーん、私が特に経済系の学校にいたからかもしれませんが(向いてないと言われましたがそうなんス)、市場の引っ掻き回し屋さんみたいな存在が二組。
短期で各種金融取り引きを繰り返し、利鞘を稼ぎます。いかに相場を読むかが鍵。
それに引き摺り回される役の銀行さんが一組。


ニューヨークの正直小さな(でも古いっぽ)ヘッジファンドと。
中国の官僚出身の急成長株(そもそも国が作った)ヘッジファンド


時期は日本の衆議院総選挙、こないだやってた自民党が圧勝したアレです、あれはもともと下馬評から勝つって言われてました(予想が外れたのは勝ちすぎってことだけで)。
なのでその前後の期間、約1ヵ月だったかなぁ?
まあ忘れた、あんまり重要でもないです。
んでもって、舞台が日本なので引き摺り回される銀行は日本に決定ー。わー、日本人て同国人の私が言うのもなんですが他人に引き摺り回される役にぴったりだと思いますー(褒めてます)(そんなこと言われても)。




なんでヘッジファンドが悪役かといいますと。
お金が動くだけで生産がされないのの最先端なんですわね。
株ってもともと会社を動かすためのもんじゃん?
ある程度の投機的な動きは仕方ないけど、完全にソレだけに特化して、しかもかなりの勢いで利益を搾り取って行くとなると笑ってられないというよーなことのよーで。


でもなぁ、ソレ。
今更って気がするんですよねぇ、まあ、少し時代がズレたおとーさんらがどう感じるのか知りませんが、「物作ってる」のに少なくとも関与くらいはしているよ、と感じてる若者って今本気で第一次産業に関ってるヒトらくらいだと思うの。
工場で直接物作っててすらもそう、だって無駄に消費されるのが、一番いいんだって言われてしまうんだもの。
物を大事にしてたら景気が良くなんないよって。
よっぽど社会を無条件で信じたことがある人でない限り、ちょっと悲しいですよ、てか、悲しいとすら今は思えないのかなぁ。


ヘッジファンド――金銭だけ動かす人たちのことを。
だから別に特別とは思わないよーな気もします。
(そもそもが、経済混乱はヘッジファンドではなくて、彼らの後追いをした銀行のものだというふうに教わってますし私)(高校でです。)
(今はヘッジファンド自体が資金を持ってるよーにも思いますが。)




相場を動く通貨は主に、まずドル。
次に円。
そーして、ユーロ(EUの通貨統合で市場参入が可能になったってこういうことか;)(むしろ日本の健闘っぷりが凄まじいというのかなぁ)。


それから、ダークホース的に円−ドル相場を動かす要因である、中国の人民元
中国のヘッジファンドさんは、独自の情報源を持っていて、元の「切り上げ」の時期をかなり切迫したところまで聞きだせるよーです。むしろちょっとアレ、インサイダー取引みたいな匂いを感じちゃったけど大丈夫なのかしら。
(株の情報持ってるヒトは株やっちゃいけない。)
別に法律は関係ないだろーけど、それに頼ってると後が怖いよね。


あ、人民元は今のところ固定相場制です。
変動相場にするがどーとか、ごちゃごちゃ数年前にやってたけど、あれは結局どうなったんだろうか。「切り上げ」つーのはまあ。うーん。
相場を動かすという認識で良いと思います。
人民元の価値を上げ、ドルを下げる。)
(輸入には有利になり、輸出には不利になる。)
(だからある程度の国力がない限り自国通貨は安くしておきたいでしょうな。)




なんつーか、構造だけでほとんど容量を占めてしまいましたが。
なにがどう面白いかは、構造じゃないです。
しかし、相場の変動って全然、一つ二つの要因じゃあ説明が出来ないんですよね。ニューヨークで事故が起こればすわ「テロ?!」と思ってドルが下がる。
大型台風が近づけばドルが下がる。
規模が小さくなったというデマが流れてドルが上がる。


上の人民元も相場を引っ掻き廻しちゃあ利益を浚ってく(うわ;)。
それにつられて日本円も上がってしまう。円が上がると輸出業者が泣いて銀行がばたばた駆け廻る。
ユーロがほんの時折ひょっこり顔を出す。
アメリカの銀行がうがーっ、と底力を出す。


空虚な市場って呼ぶにはちょっと、不確定要素が多すぎましたネ。
なんか、うーん、彼らが市場の脅威って言われてもピンとこないや、私には。