第十二話「大河」

まあお父さん渋かったと思うんですけれども。
話として面白かったと思うんですけれども。
地味で悪くなかったとはもちろん思うんですけれども、地味好きですし、いや私は派手ですけど(派手で悪趣味ですけど存在が)(生まれつき)(だから地味好きかしら)。


いかんせん、成長物語として見ようとする下地がなかったですもので、どーもなんていうか、、、連続性のモノとして捉えるのが難しかったです。


最近どーも、ていうか今日。
やっぱり私はあんまり特撮が好きではないのだなー、という結論が出たまんまで書いているのがなんですが、ほとんど八つ当たりに等しいんですが。




執事さんが可憐すぎて、ほとんど奥さんの位置みたいでしたとか。
さすがに四段階の成長を、全部俳優で賄うのは難しかったんだろうなぁ、とか余計なことを考えてしまいましたとか(シルエットのみで処理しています)。


カタルシスがなかった、というのかな。


頭で考え、パズルのピースをかちん、と嵌めるよーな少々ヲタめいた楽しみ方をするのに不足があったとは言いませんし、主人公の過去の話も必要でしょうよそりゃ。
あのとーちゃんは良かったですよ、エピソードも悪くなかったですよ。
兼ね合いもさぁ。




でも単独としちゃあ弱ぇんだよね。
キャラクタ萌えに偏った作りみたくにしてたらちょーと嵌まったような気もするんだけど、そう言ってしまうには丁寧じゃん、この番組って(フツーに褒め言葉として読んで下さい、珍しく他意はない)。
しかし、彼の過去話が違和感ない、と思うほどにそもそも人情系じゃない。
半分過去で、半分現代に戻ってたら別にこれでいいか。


まあ、玩具を眺める子こーが君と、玩具を買う替わりに手をつなぎ、安っぽい菓子パンを一緒にぱくつくおとーさんなんてぇエピソードはえがったっス。w


あれなら、父ちゃんがトラウマになることはないよな。
てか、玩具が欲しい時に欲しいのって、結局愛情だもんな、というと説教臭いを通り越して胡散臭いレベルにまで至りそうですが気にすんな。
家に帰れば、健気系執事なゴンザさんが、ちゃんとした料理を作っていてくれるわけですが、チープな味のほーが子どもは好きなもんだ。いまだにお子様味覚が抜けてないからものすごくよくわかります(余計)。




あの「ほらー」なおじちゃんと子こーが君のエピソードは。
なんかこう、ちょっと腑に落ちないというか、、、もしかして? と思う筋が二つくらいありました、先に子こーが君(白コート着用)(とーちゃんの真似かしらw)に玩具をあげて、あとでとーちゃんに追われるわけですが。


そこで「玩具をあげたんだから、見逃してくれ」とこーが君に泣きついて。
そのあとで、こーが君を人質にするみたいな言動を取るんですがね。
微妙に人質に取りきれてねぇんだよな。


もしかすると、だけど。
「いい人」を自分のとーちゃんが斬るなんてぇ展開にはしたくなかったんじないかなぁと、単に善人を演じて生き延びようとした「ほらー」、騙してただけだよ、というふうにこーが君のためにしてあげたんじゃないかなとか。


そんなふうに見れる幅はあったような気がします。
受け手側の裁量に任せられてるっつーか。
完全に答えがなかったというか。
でも、わざわざこの中に入れるほどに強烈な話になってませんでしたよ、なんかの「象徴」というほどのアクはなかったからなぁ。
もう少し、誰かなりが酷いなり、美しいなり必要だったような気も。




でもって、二人して家に帰り、執事にべたべたこーが君が可愛がられ。
(なんか、、、すんげぇインパクトあった)(溺愛だろうアレは?!)
とーちゃんが、「裏切り者」に呼び出されて行きましたー、コンザさんは見送り姿勢といい、コートを繕うところといいいちいち奥さんテイストすぎます。;


とーちゃんは結局、こっそりソレについていってたこーが君を庇って死ぬわけなのですが(もともと押され気味だった)。


成長を遂げるまで重くて持ち上がらない剣の話とか、ちょいわかりませんでした。
どーもなんつーか、つなぎがばらばらなんだよね。
まあ、全篇通して絵はとってもキレイだったと思います。
変に清潔すぎないっていうか、適度に汚れていたところがますますキレイ。
ではあったんですけれども。